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子どもの日にはちまきや柏餅!その食べ物の由来と意味!関西と関東で違いは?

鎧兜も飾り、鯉のぼりも準備OK!
さあ、こどもの日を迎えるに当たって、後は何を準備すればいいか分かりますか?

そうです。
こどもの日には「ちまき」や「柏餅」を食べますよね。

忘れず用意するためにも

  • どうして食べるのか?
  • 意味って何?
  • 関西と関東で違いがあるって本当?

といった3点について今回はご紹介したいと思います。

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こどもの日には「ちまき」と「柏餅」どっちを食べますか?

こども日と言えば…と質問すると、住んでいる地域によっては「ちまき」と言う人と「柏餅」と言う人がいます。
これはどうやら関西方面が「ちまき」で関東方面が「柏餅」だそうです。

その歴史は実は「ちまき」の方が古く、奈良時代からだと言われています。
一方、「柏餅」は江戸時代に関東に広まったとされているんです。

ではまずは、ちまきと柏餅が伝わってきた経緯を見ていきましょう。

どうしてちまきが食べられるようになった?

こどもの日 ちまき 柏餅 由来 意味
ちまき、というのはもち米を葉っぱで包んで蒸しているものです。

この他にも三角の格好をした「中華ちまき」などがありますが、こどもの日に食べられるのはこの長細い方のちまきです。

これは中国から端午の節句が伝わって来た時に、お供え物として一緒に伝わったとされています。
端午の節句は人々から慕われていた「屈原(くつじゅ)」という詩人の死を悼むものでした。

川にお供え物を投げ入れ、供養をするんですが、このころ、中国では川に竜が住んでいるとされていました。
そこで竜が嫌いな「楝樹(レンジュ)」の葉っぱにお供え物を包み、邪気を祓うとされている5色の糸で縛ったことで無事に届いたとされています。

この事から、現在も、端午の節句にはちまきを食べるようになっているんですね。

ちまきを食べると、邪気を打ち払うとされています。
更に、「楝樹」の葉っぱには繁殖力が強く神霊が宿るともされていたんです。

子孫繁栄の願いを込めた端午の節句に食べるために作られたものだったんですね。

どうして柏餅が食べられるようになった?

こどもの日 ちまき 柏餅 由来 意味
柏餅はその名の通り、柏の葉っぱでもちを包んだ食べ物です。

柏餅が食べ始められたのは江戸時代と言われています。
当時、柏の葉っぱは新芽が出てくるまで枯れない葉っぱでした。

この事から子孫繁栄にとても効果的な象徴として柏の葉っぱが使われたんです。
更に柏には「神様が宿る木」として神聖なものというポジションでもあったんですね。

この二つの縁起を担いで、子どもが無事育ちますように…という親の願いが込められた食べ物だったんです。

この背景には当時の武家社会が大きく影響を与えています。
武家にとって後継ぎが生まれるということはとても喜ばしいことでした。

家が続いていくことを何よりも大切にし、側室という制度まで作っていましたもんね。
そこで柏の古い葉っぱは新芽が出るまで枯れないというのは「家系が脈々と続いていく」というとても縁起の良い食べ物だったんです。

何故関東と関西で食べるものが違ったのか?

端午の節句や子どもの日は日本全国共通の行事です。
にも関わらず、何故食べ物にこんなにも東西で差があるんでしょうか?

それは、ちまきや柏餅の由来から来ています。
ちまきは奈良時代に日本に伝わってきた食べ物です。

奈良時代は都は奈良でした。
その後も、日本の都は京都にあり関西方面に置かれることが多かったんですよね。

都の人たちは中国からやっていた文化をそのまま継承していました。
なので関西の人たちもこれにならってちまき文化が広がっていったと考えられます。

一方、柏餅は江戸時代から食べ始められたものです。
この時、日本の中心は江戸にありました。

将軍が風習としていることが城下にも伝わり、柏餅を食べるということが関東を中心に広がっていったということです。

こどもの日に食べると縁起の良いもの

子どもの日は「柏餅」と「ちまき」だけではありません。
他にも食べると縁起が良いとされているものがあるのです。

その由来と共に少しご紹介していきましょう。

①ブリやスズキ

出世魚と言われるブリやスズキも端午の節句に食べると縁起が良いとされている食べ物です。

ブリもスズキも成長する度に名前を変えていきます。
つまり出世魚なんですね。

端午の節句では男の子の成長を祝う行事でした。
この事から、「立身出世しますように。」との願いを込めてブリやスズキを食べるということなんですね。

②カツオ

カツオもまた縁起の良い食べ物です。
上のツイートにもあるように「勝男」で「カツオ」という語呂合わせをしています。

これには「良い運気を運んでくれますように。」という意味が込められているんだそうです。

しかもカツオの旬は5月!
一番おいしい時期に、一番おいしいものを。

これ、最高の食べ方ではないでしょうか?

③たけのこ

筍って本当に成長が早いですよね。
この事から「すくすく育ちますように。」という願いを込めてたけのこを食べる人も多いんだそうです。

④草もち

端午の節句は子どもの健やかな成長を願い、祝い行事です。
それは今も昔も変わりません。

なので、邪気祓いをするということで「草もち」を食べるところもあるんだとか。
草もちに含まれている「ヨモギ」は古くから邪気を祓う食べ物とされていました。

菖蒲の節句の由来にもなった「五月忌」ではヨモギで清められた神社に女性が入っていって禊を行うということもあったんだそうです。
五月忌など子どもの日の由来についてはこちらの記事でどうぞ。

ということで、草もちを食べて縁起を担ぐという人もいるんだそうですよ。

こんなのもあるよ

最近ではこんなかわいい食べ物もありますよ。

行事食を伝えていくことはもちろん大切ですが、行事食って子どもには少し食べにくい場合もあるんですよね(^^;
折角、子どもの成長を祝う日ですから喜ぶ顔を見たくなりますよね。

なのでこんな思わず心が躍っちゃうようなアイテムを用意するのも良いかもしれません。

こどもの日の食べ物は全て親から子への願いが込められている

このように、関東と関西で食べるモノに違いこそあれ、そこに願われている思いというのは同じものでした。
誰だって自分の子どもが元気で、健やかに育ってほしいと願うものですよね。

是非、家族で「ちまき」や「柏餅」を食べて、子どもの健康と幸せをもう一度考える良い機会にして下さい。

(P.N.オレンジ)

こちらの記事もあわせてどうぞ!

 

以上「子どもの日にはちまきや柏餅!その食べ物の由来と意味!関西と関東で違いは?」をお送りしました。

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