新しい年を迎えるにあたって、大掃除やお正月飾り、鏡餅など準備するものがたくさん!
そんな素朴な疑問を徹底解説します!
お正月の意味や由来! そもそもお正月ってなに?
お正月には毎年、新しい年の神様(歳神様)が一年の幸福を授けるために各家にやってくるといわれています。
歳神様は年徳様・正月様などとも呼ばれています。
歳神様の「とし」には五穀、とりわけ稲の稔りの意があるといわれ、豊作の神様ともいわれています。
また、歳神様を老人の姿とするところもあることから、先祖の霊とみる考えもあります。
煤払いを行って家中をキレイにして門松やしめ縄、鏡餅を飾り、歳神様をお迎えします。
歳神様は鏡餅にご鎮座されるといわれます。
各家ごとに歳神様を祀り、餅に宿った歳神様の御魂を分け授けてもらい、一年の健康と幸福を願って食していました。
これが鏡開きです。
小正月の火祭り(どんと焼き・左義長)では、お正月飾りなどを焚きあげ、歳神様はその煙とともに天に帰られます。
この一連の行事がお正月です。
大切な歳神様をお迎えするわけですから、失礼なことがないようさまざまな正月行事や風習がうまれたのです。
また、お正月の行事作法は、人として心を正すためにあり人と人が仲睦まじく過ごすために生活の知恵として編み出されたものでもあります。
1月のことを「睦月」といわれるのも、このためなんですね☆
事始めの意味や由来! いつから準備すればいい?
「事始め」の「事」は「正月の祝い」を指しています。
この日から正月の準備を始めるという意味です。
煤払い
歳神様を迎えるにあたって、まず一年の汚れを取り家を清めることが大切です。
それが煤払い(大掃除)です。
いまでは、お寺の煤払いをニュースで観るくらいになってしまいましたね。
昔は、かまどやいろりで調理をしたり暖をとっていました。
あちこちに煤がたまってしまうので、天井など高いところは煤梵天(すすぼんてん)という先に藁をくくりつけた竹竿で払い落としていました。
とくに大切なのは「かまどの掃除」です。
かまど神の神棚は、昔はどこの家でも祀っていました。
神様のご機嫌を損ねてしまうと火災のたたりがあると恐れられ、とくに年越しにあたっては丁寧に祀られていたんです。
また、正月のさまざまな供え物や料理を清浄な火で調理するため、かまど神の神棚を清める意味もありました。
京都では、かまどの掃除が終わると八坂神社に参拝し、おけら火を吉兆縄に移して持ち帰り、その火で元日の雑煮を煮たり、神棚や仏壇の灯明を灯したりしました。
かまどの神の神棚はやがて簡易化されて「火の用心」の札になったんです。
松迎え
煤払いが終わると、門松用の松や煮焚き用の木(薪)を山で伐ってきます。
これが松迎えです。
門松が歳神様の依り代だと考えられていたことからお松様迎え・正月様迎えなどと呼び、正月準備のなかでも心改まる行事でもありました。
伐る場所は恵方の山、または場所が決まっているところもあり、他人の山の木でも松迎えのときは伐ってもよいとされるところもありました。
戸口の門松のそばなどに置いた歳神様に供える木のことを、年木・若木・幸木(さいわいぎ・さいぎ)といいます。
供え方は2種類あります。
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①門松の根本に割木を三本、五本または十五~六本も立てかけたり、根元にうず高く積み上げる
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②杉などの丸太を入り口を入った庭の壁などの横に吊り下げ、それに魚や海藻・野菜などをかけておいて、正月の間に少しずつ取って食べる
薪を積み重ねておくのは、その年の薪が充分にあることを、食物をかけるのは食物の豊かであることを祈ったものです。
餅つき
歳神様がご鎮座される鏡餅の準備もしなくてはなりません。
古来より餅は、稲の霊力を宿したごちそうとされていて、正月にかぎらずほかの行事でも尊ばれてきました。
一般的に12月25日~30日までに餅つきを行います。
【餅つきに適さない(避けられる)日】
餅つきに適さない(避けた方が良い)とされる日があります。
6(ろく)という読みから「ろくなことがない」
<12月29日>
29という数字は「二重苦」「苦持ち」などを連想させるため縁起が悪い日とされています。
<12月31日>
この日にお正月飾りを飾ると「一夜飾り」といわれ葬式を連想させます。
また、一年最後の大晦日で慌ただしい中で飾るのは神様に失礼にあたるともいわれているため、避けられています。
【適した日】
一番いい日とされるのが、一般的に12月28日です。
8は「末広がり」を意味し、良い日だとされています。
最近では、杵と臼を準備して餅つきをするというのはなかなかありませんが、餅つき機も比較的安価で売っていますね。
縁起の良い日に餅つきをして鏡餅を作って、いつもの年以上に健康と幸福を授けてもらうのも良いかも知れません♪
事始めの日にちは?
事始めは12月13日と日にちが決まっています。
12月13日は「鬼宿日」といって、嫁取り以外は万事に大吉というおめでたい日でした。
※この「鬼宿日」に御釈迦様が生まれたとの言い伝えから、もっともおめでたい日と考えられるようになった
大切な歳神様を迎える準備もこのおめでたい日から始めるのがふさわしい、と考えられるようになりました。
江戸城で12月13日に煤払いが行われるようになると、庶民もそれにならって定着していったようです。
いまでは自分たちで作ることはまずないと思いますが、この「事始め」である12月13日に購入するのも良いですね。
生活様式の変化とともに、12月13日に大掃除をするのは難しくなってきました。
しかし、お正月飾りは一般的に12月28日に飾るのが良いとされています。
間に合うように、計画的に少しずつ掃除をしましょう
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以上「お正月の意味や由来!準備はいつから?正月事始めの意味や由来を解説!」をお送りしました。
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