2019年10月23日、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さんの所得隠し・申告漏れが報じられ、また同年10月26日、芸能活動を自粛することが発表されました。
連日ニュース番組やネット上で報道されている今回の件ですが、詳しい税額が公開されていたり、彼の経営している個人会社「株式会社チューリップ」など気になる点がいくつか見受けられます。
また、「所得隠し」や「申告漏れ」など、聞きなれない言葉が散見されており、「脱税」との違いも気になるところです。
そこで、今回の記事では
- チュートリアル徳井さんの年収
- 株式会社チューリップの設立理由や事業内容
- 徳井さんが逮捕されない理由
についてお送りします。
チュートリアル徳井さんの年収
今回、3年分で1億2000万円の所得隠しが報じられましたが
これは単純計算すると1年で4000万円の収入を得ていたと推測できます。
ネット上では
- 「徳井さん思ったより年収とても少なくてびっくり」
- 「チュート徳井でも年収4000万程度とか夢ないよな」
- 「徳井さんでも年収3000万〜4000万か 意外と低い」
といった声が上がっています。
今や大物芸能人として数多のレギュラー番組を抱えている彼の年収が4000万前後とは考えにくいように思えるでしょう。
実は、こちらは正確には徳井さん個人の収入ではなく、あくまで株式会社チューリップの利益。
芸能人として数多のレギュラー番組に出演している彼のギャラは、億単位の額にのぼると思われます。
通常番組出演料として吉本興業に支払われる報酬は、局によって差はあるものの、主に在京キー局ではMCで120万円、パネラーで70万円前後です。
徳井さんは現在レギュラーのMC番組を8本抱えており、その他『しゃべくり007』など、コンビで出演するレギュラー番組などを含めて少なめに見積もっても、出演料は1年で3億円となります。
そのうち半分が吉本興業の取り分だとして、
徳井さんの収入は1億5000万円〜2億円ほどではないかと言われています。
個人会社の設立理由や事業内容
株式会社チューリップの設立は2009年のようです。
徳井さんのタレント活動の収入は、吉本興業からこちらの個人会社に入り、徳井さんは役員として給料を受領していました。
個人会社の設立理由
なぜこのように回りくどいことをするかというと、節税のためです。
節税は脱税と違い、違法な行為ではありません。
ふるさと納税や非課税投資など、簡単に言えば自身の所得を減らすことで
課税額を減らすテクニックは、当たり前に行われています。
実は、多額を稼いでいる大物芸能人の多くは、彼のように個人会社を設立しています。
闇営業騒動の雨上がり決死隊の宮迫博之を受け入れるという発言で話題になった、明石家さんまの「オフィス事務所」や、
- 極楽とんぼ加藤浩次の「有限会社加藤タクシー」
- ココリコ田中直樹の「靴のタナカ」
など、芸能事務所との専属エージェンシー契約という形をとる方が多いです。
このような個人会社を設立するメリットとしては、主に下記の2点が挙げられます。
メリット1:課税対象額の軽減
たとえば、5000万円の給料を受け取った場合、受け取った額すべてに所得税などの税金がかかります。
そこで、会社を設立し、自身の様々な支出(交際費など)を会社の経費として計上することで税額を抑えることができます。
メリット2:法人税による税率の軽減
現在の所得税は最大45%ほどかかってしまいますが、法人税は約23%です。
つまり、会社の収入として法人税をかけておけば、自身の収入に直接所得税をかける場合に比べて、税金を半分ほど節約することができます。
また、節税のほかに、宮迫さんの騒動で明るみに出た吉本興業の9:1とも言われるギャラ配分の改善といった目的もあるようです。
株式会社チューリップの事業内容
徳井さんが設立した株式会社チューリップが一体何の会社なのか気になる方は多いと思いますが
その実態は、税金対策の為の会社であり、特に事業を行なっているわけではないようです。
また、上記の「有限会社加藤タクシー」や「靴のタナカ」も、タクシー会社や靴屋ではなく
節税のための個人事務所であるとのことです。
逮捕されない理由
逮捕に至るかどうかは、「故意であるかどうか」が1つの基準となっています。
「脱税」は、それ自体の行為に関しては「所得隠し」や「申告漏れ」と同じなのです。
そこで、検察庁から悪質行為として告発されている場合に、「脱税」として逮捕されることがあるようです。
今回の徳井さんの問題に関しては、本人の「だらしなさ」が原因とされており、そこに故意性が見受けられなかったとして告発されなかったようです。
しかし、徳井さんは過去にも税金の申告をしていなかった時期が何度かあったようです。
本当に本人の「だらしなさ」が招いた一件であったのか。
それとも悪質性を孕んでいるものなのか。
実際のところは何とも言い切れませんね。
また、吉本興業の闇営業や特にギャラの問題は記憶に新しく、この時期にさらに事務所のイメージを落とすわけにはいかないはずです。
これ以上の火種を増やさないために吉本興業が彼を守ったという可能性もありますね。。。
以上、「チュートリアル徳井義実の年収はいくら?個人会社の設立理由や事業内容は?逮捕されない理由」でした。