中国、香港でエボラウイルス感染が疑われる患者が発生したというちょっと恐ろしいニュースが入ってきました。
日本への影響はどうなのか?とても気になるところなので、エボラ出血熱の感染経路や予防法、治療法をまとめてみました。
自分でできる予防や対策は、自分でやっておかないと!という思いです。
では、そもそもエボラウイルスとは?というところから記事をはじめましょう。
エボラウイルスとは?エボラ出血熱ってどんな病気?
では、エボラウイルスに感染すると、どんな症状が現れるのか?
エボラ出血熱とはどんなものなのか?
もともとアフリカのエボラ川流域で初めて感染が確認されたのが、名前の由来です。
まず、初期症状は以下のようなものがあげられます。
- 発熱
- 悪寒
- 筋肉痛
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
これらの症状のやっかいなのは、ただの風邪などと症状自体は大きくは変わらないということ。
ただ、進行すると次のような症状を発症します。
- 口内、歯肉、結膜、皮膚、消化管など全身からの出血、吐血
これがまさに「エボラ出血熱」と呼ばれる症状です。
上記のようなあらゆる箇所からの出血のあと、突発的な発作があり、死に至ります。
ただ、名前のイメージとは異なりますが、実は出血に至るケースは全体の45%以下です。
それでも、この症状の恐ろしさが、エボラウイルス、エボラ出血熱に対する恐怖心を強くしているんですね。
エボラ出血熱の恐ろしい点
ここでエボラ出血熱の恐ろしい点を3つ書いておきます。
1.致死率の高さ
エボラウイルスに感染した人の致死率は最高で90%です。
WHO(世界保健機関)調べの数値です。
ただ、これは「最悪の場合の致死率」ということで、平均的な致死率は66%とのこと。
とにかく、感染したら非常に死が近い病気であるとは言えると思います。
2.治療法やワクチンがない
エボラ出血熱には治療法が現時点ではありません。
また、ワクチンもありません。
エボラ出血熱の疑いがある人には、脱水症状を防ぐための補水液と経口補水塩が処方されるだけです。
つまり、根本的に「治す」ための処方はできない現状ということです・・・。
3.潜伏期間の長さ
潜伏期間の長さについては諸説あるようですが、一応、感染した人が発症するまで3週間あるという説があります。
つまり、その間にウイルスが広まり、多数の人に感染する可能性があるということです。
こうなってくると・・・気になるのは、「どんなふうにしてエボラウイルスは感染するのか?」ということですよね。
エボラウイルスの主な感染経路は?
エボラ出血熱は、感染した動物の汗、血液、分泌液、臓器、その他の体液に濃厚接触することで感染します。
つまり、多くの人が「空気感染はするのか?」という疑問を持つことと思いますが、今のところ、それはないとされています。
飲料水での感染もないとされています。
(ただ、空気感染の可能性を考えないと、説明がつかないケースがあるとも言われています・・・)
つまり、本来は急速に広範囲に広まることは考えにくいものです。
では、なぜアフリカで流行しているのか?
エボラ出血熱がアフリカで多い理由
もともとはアフリカ中央部の熱帯雨林帯の野生動物に寄生しているウイルスがヒトに感染したのが始まりと考えられています。
2014年2月上旬にギニアで下痢や嘔吐、出血を伴う症状を抱えた患者が確認され、そこからギニアで患者111人(うち70人死亡)まで拡大したというものです。
この流行の原因は何か?
一つの原因は、医療環境にあるとされています。
具体的には、消毒が不十分な注射器、注射針が再使用されていること。
それが原因で、院内でエボラウイルスの感染が広まるということです。
正直、ちょっと「なんでそんなずさんなことをするのか。考えられない!」というところですが、物資が不足していたりするのでしょうか・・・。
また、健康状態、栄養状態が悪いということも原因とされています。
中国、香港へのエボラウイルス感染経路は?
香港鳳凰衛星TVは30日、ケニアを旅行して28日帰国した香港の女性がエボラウイルス感染初期症状である発熱、頭痛などを訴えたと報道しています!
すでに西アフリカを中心にエボラウイルスが広まっているのはニュースで報じられていたところ。
現在は、その女性は香港内のエリザベス病院に隔離されて治療を受け、安定を取り戻した状態とのことですが、実際にエボラウイルスに感染していたのかどうかは発表されいません。
(※追記:「陰性」と判明したようです!一安心です)
この報道内容からわかるように、すでにエボラウイルスが流行している地域への渡航が原因と考えれらます。
また、空気感染はないため、現地でウイルスを持っていた人間と接触があったということかと思われます。
この香港の女性がどういう目的でケニアを訪れたどういう人物かははっきりしません。
ただ、仮に同じ方面へ旅行される場合は、とにかく注意が必要なのは間違いありませんね。
エボラウイルス感染の予防法は?
エボラウイルスは、加熱で死滅します。
また、消毒(次亜塩素酸ナトリウムなどの洗剤)で感染しなくなります。
つまり、
- 基本的な手洗い消毒
- マスクで体液などからの接触を避ける
ことで予防は可能です。
また、基本的に健康状態を保っておくこと。
致死率が高いとは言われれいますが、いずれも健康状態の悪い人が多い国でのことです。
日本の衛生的な環境下では、他の病気・ウイルス対策と共通する基本的な対策こそが実は肝心なわけです。
日本でエボラ出血熱が流行する可能性は?
まず結論から言うと、その可能性は低いと言われています。
理由は、
- 感染後の致死率が高い
- 感染後亡くなるまでが短期間で患者の行動範囲が狭い
こと。
鳥インフルエンザと比較すると、そのようなのような感染の仕方はないとのことです。
ただ、気になるのは、今回の香港のケースと同じです。
渡航者が感染し、それを持ち帰る可能性は?
これは「ない」とは言い切れなさそうです。
ただ、アフリカ方面からの渡航者に対して、検疫の体制をきちっとすれば、この可能性もかなり少なくなることとも思います。
まあ、いつぞやの豚インフルエンザのときには、その検疫体制がしっかりと機能していなかったこともあったわけで、一抹の不安は残りますが・・・。
以上から、日本においては過度に敏感になる必要はなさそうですが、とはいえ気をつけるべきこと、予防方法などがあることがわかりました。
香港の女性についての続報(エボラウイルスに感染していたのか?)を含め、最新の情報には気を付けていきたいものです。
最新の情報として、これらのマスクや薬がエボラ出血熱に効果的とのこと。
マスクはエボラウイルス対策として持っておきたい気がしなくもないですね・・・。
⇒エボラ出血熱を予防するマスクと薬アビガン錠!エボラウイルスの空気感染を防げ!
以上、エボラウイルスの日本への感染経路は?エボラ出血熱の症状と予防方法でした。