B'zの16枚目のシングル「ねがい」。
今もライヴで演奏されるとイントロだけで気分が「わああああ!!」とあがってしまう一曲です。
というのも、私が一番初めに買ったB'zのシングル曲だからかもしれません。
というわけで今回は「ねがい」の歌詞について、私なりに解説と考察をしていきたいと思います。
インパクト強めの『赤から黄色 白から黒へ』って一体何のこと?
についても解説していきましょう!
もうご存知だとは思いますが
「ねがい」という曲は、ライヴではLIVE-GYM PLEASURE'95 "BUZZ!!"で披露されました。
これが最初だったと思いますが、もし違ったら教えてください(^^)
ここからライヴでは良く演奏される曲として定着していきますね。
私も参戦したライヴでは何回か聴いた思い出があります。
PVもすごく素敵でしたよね。
聖地巡礼として今でもこの横浜ビジネスパーク『ベリーニの丘』は有名です。
では「ねがい」の素敵過ぎる歌詞について考察していきましょう!
「ねがい」に込められた意味
情景が思い浮かぶ歌詞というのは確かにたくさん存在します。
私の中では
- いつかのメリークリスマス
- デウス
- 銀の翼で翔べ
- MOTEL
などなど。
本当にたくさんあります。
まるで稲葉さんが描いた歌詞の世界に入り込めるような感じがしてすごく好きですね。
その代表的な曲の1つとしてこの「ねがい」が存在します。
恋愛の曲と勘違いしてしまいそうになる曲
1サビの出だしは主人公が『最終電車』の中にいる場面です。
この情景が私の中では「ガン!!」とダイレクトに飛び込んでくるんですよね。
最終電車ってところがなんというか「疲れてんだろうなあ~」と付加価値をつけてやってくるんですよね。
仕事、遊び、何かで最終電車に乗ることになった主人公。
座ることは叶わなかったのでしょうね。
『つかまった手すりがべとつく』
と言っています。
そんな立ったままの状態で少しウトウトしている主人公。
見た夢は短いものだったけど、その夢の中でも自分のねがいどおりの夢ではなかった、という感じですね。
なんでこんなことになってんだろう、と自問することもあるでしょう。
だけど
『「いつのまにか」じゃない 自分で選んで歩いてきたこの迷路』
と自分を叱咤しています。
うまくいかない現実に言い訳をしてしまいそうになるけど、でも今のこの自分は自分が取捨選択してきた結果だと言ってるんですよね。
この一節、実はちょっとしたところで、同じフレーズをみつけました。
それが「ピーナッツ」という物語で。
「ピーナッツ」っていうのはスヌーピーが登場する物語です。
ここで
"いつの間にか"じゃない、自分で選んで歩いてきたこの迷路。 byスヌーピー
— スヌーピーの恋愛名言bot (@SNOOPY_wordBOT) June 18, 2018
恋愛についてスヌーピーが言う言葉なんですよね。
稲葉さんは自分が「ピーナッツ」の登場人物だったらあの「黄色い鳥あたりかな。」なんてこともおっしゃってますから。
お好きなのかもしれませんね。
それにしてもこの言葉は・・・むむむむ、なかなか厳しい。
1メロはとにかく前進を感じさせる
そんなどうにもならない現実に直面している主人公。
だけど「思いは叶う」を信じて、
『そうなるように生きていけ』
と言っています。
1サビで出てきた『短い夢の中』に出てきた「オマエ」は特定の人物ではなく、自分の「夢」のことを指しているんじゃないかと思うんですよね。
だから、今の自分は『オマエ=夢』に微笑んでは貰っていないけど、どうなるように生きていけば近づける!と言っているんです。
だけど誰に
『願いよかなえ』
と言っているのかというと、
『僕は僕に 君は君に』
なんですよね。
神様にお願いごとをするんじゃなくて、自分で自分に「そうなれよ!」と励ましている感じです。
それは「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」で出てきた『信じるものしか救わないセコイ神さま』に通じるものを感じました。
神頼みだけで『夢』を叶えようとするんじゃなくて、自分で自分に言い聞かせてそこに近づけるように努力しなさいよ!という感じなんじゃないでしょうか。
2サビも後ろ向きを否定する言葉
2サビでは
『もう笑えないテレビ』
『世間をののしりゃご老人』
など、どちらかというと否定的な言葉が並びます。
でも「笑えない」と感じているテレビも自分が感じている否定的な感情。
「世間をののしるご老人」もいわゆる「最近の若いモンは・・・」的な感情ですよね。
でもそんな感情も全て捨てちゃおうよ!と言ってるんですよ。
周りの環境が悪いと他の事のせいにしてしまうよりは、全部捨てちゃって新しい一歩を踏み出そうぜ!と言ってるように聞こえます。
そうだからこそ
『誰のためでもない 流れおちそうな この熱い涙は』
と繋がるわけです。
自分のためにだけ「熱い涙」を流して、自分の『夢=ねがい』に近付いて行く。
それこそが新しい自分になっていく方法、と言ってるんでしょうね。
2メロでは1メロの繰り返しになります。
1言1句変えていないで、同じメロディに乗せるというのはやっぱり強調したいことなんでしょう。
とにかく、他人に頼るんじゃなくて自分を信じて自分だけを頼りにしていこうよ!と言っているんですね。
これは本当に力を貰える曲です。
「赤から黄色 白から黒へ」は美術的な意味?
以前、ラジオ番組で「ねがい」の歌詞の意味を喋っていた稲葉さん。
ここの『赤から黄色 白から黒へ』は絵をたしなんでいる人なら分かる、と言っていました。
そして、この言葉の前についているのは
『どこでも行ける きっと行ける』
です。
そして『赤から黄色 白から黒へ』っていうのは、色の変化でありえないという変化なんですね。
赤に何を混ぜても「黄色」にはなりません。
白に何を混ぜても「黒」にはならないんですよ。
つまり不可能なことの表現なんですよね。
だけど、稲葉さんが「ねがい」の中で使っているのは「不可能だよ」ってことじゃなくて。
”願えばどんな不可能だって叶うよ!”
という意味なんだと思います。
だからこそ、この最後の部分で1メロ2メロとは違って「笑えりゃいい」と言ってるんですよね。
願いが叶うことばっかりじゃないけど、「あの時は~」なんて笑って過ごせればそれでいいよね、という稲葉さんの優しさも見えます。
そしてここからはリフレインのように
『Wow yeah かなへたまへ このねがひ かなえろよ』
と続いて行きます。
同じ言葉が続くとばっかり思っていたんだけど、2回目で
『このねがひ かなえてよ』
とちょっとお願いしてるんですよね。
これもすごくチャーミングだと思います。
神さまに頼みごとなんかしないぜ!
自分だけを信じてるぜ!って思ってはいても不安になるのが人間。
だから、「ちょっとぐらいお願いごときいてくださいよ」的な可愛さを感じる歌詞です。
「ねがい」は新しいことを始める自分を後おししてくれる最高の応援ソング
応援ソングはたくさんありますが、中でも「ねがい」は新しいことを始める時に勇気を貰える曲です。
しかも何が良いって、絶対に報われるよということを歌っていないというところ。
現実は厳しいものです。
自分の望む未来にばかりはならないというのが現実ですよね。
だけど『そうなるように生きてゆけ』ば少なくとも”後悔”は少ないよね。というメッセージソングでもあります。
是非、何か迷った時、新しいことを始める時に聴いてパワーを貰っちゃいましょう!
あなたの意見も良ければ聴かせて下さいね。
「ねがい」の2nd beat「YOU & I」についてはこちらの記事でどうぞ(^^)
以上「B'zのシングル「ねがい」「You&I」の歌詞を解説と考察!「赤から黄色白から黒へ」の意味とは?」をお送りしました。