6月11日の「特大がっちりマンデー」では、
お寺で働きながら独自の天然酵母を生み出し、
パン屋をしているお坊さんが登場。
今やお坊さんの兼業は珍しいものではありませんが、
ユニークなお坊さんミュージシャンがいることをご存知ですか?
本記事では、
の3組をご紹介したいと思います。
ちなみに、
DJケミカル(元ファンキーモンキーベイビーズ)も東京のお寺の副住職です。
ケミカルさんも兼業すればいいのにね。
さて、では本編へ参りましょう。
ジブリ映画の主題歌を歌うお坊さんミュージシャン
スタジオジブリ制作映画「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」。
それを歌ったのがこの二階堂和美(にかいどうかずみ)さん。
女性ですから尼さんってことですね。
二階堂和美(にかいどうかずみ)さんのプロフィール
父は僧侶、母は教師。
自身も浄土真宗本願寺派僧侶の資格を持つ。主な活動
1999年 アルバム『にかたま』発表
2006年 資生堂「インテグレイト」CMソング「Bon balloon」を担当
2007年 「ハミング・スイッチ」(日産・マーチCMソング)を担当
2012年 NHK番組『おかあさんといっしょ』に「ショキ ショキ チョン」提供
2012年 小泉今日子のアルバム『Koizumi Chansonnier』に2曲を楽曲提供
2013年 上記のシングル「いのちの記憶」発売
UAやハナレグミ、ソウルフラワーユニオンらともコラボしています。
そういえば、くるりのトリビュートアルバムにも参加してました。
2006年の資生堂「インテグレイト」CMというのは、
アンジェリーナ・ジョリーが出演して話題となったものです。
活動拠点を東京から実家である寺院のある広島へ移されました!
「自分の一番大きな挫折みたいな経験をして、ようやく『ああ、仏教が言ってたのはこういうことだったんだー』みたいなね。そんななかで徐々に『あー、仏教だぁ』みたいになれたんです」
とも発言されていて、ますます仏教との接点を深めておられるみたいです。
ひょっとすると、「いのちの記憶」の優しいメロディや歌詞にも
それが反映されているのかもしれませんね。
浄土真宗っていうと「お浄土」なわけですけど、
歌詞の中にある「必ずまた会える 懐かしい場所で」って
個人的にはお浄土なイメージもしたりします。
化粧品CMにも出演の「美しすぎる住職」ミュージシャン
タイトルからもわかる通り、こちらも尼さんです。
浄土真宗本願寺派・光明寺の住職・三浦明利(みうらあかり)さん。
三浦明利(みうらあかり)さんのプロフィール
出生 1983年
出身地 奈良県吉野郡大淀町
宗派 浄土真宗
2011年 CD「ありがとう~私を包むすべてに~」でメジャーデビュー。
2012年 CD「被災地からのありがとう」をリリース
2012年 著書『わたし、住職になりました』出版
アコースティックギターとピアノによる弾き語りで、全国各地で活動中。
メッセージ性の強い歌詞と耳に残るメロディーで作詞作曲をし、
さらに法話や講演などと演奏をミックスさせたスタイルが特徴です。
2004年には新星堂主催のオーディション全国大会でグランプリを獲得!
2008年にご両親の離婚危機、
さらに住職であるお父さまが寺を出て行く宣言が起こります。
一人娘だったので、もともとお寺を継ぐ予定にはしていたらしいんですが、
25歳で予定より早めの住職就任ということになりました。
現在も住職業をこなしながら、全国で演奏活動を行っておられます。
なんと「笑っていいとも」にも出演
出演した化粧品CMというのは「ちふれ化粧品」。
全国都道府県の各地方で「美しく輝く女性47人を起用した47バージョン」のCMなどを作成した
「SAVE WOMAN」キャンペーンの中で取り上げられたお一人なんです。
そして、なんと「笑っていいとも」のテレフォンショッキングのコーナーにも
美しすぎる住職として出演。
「ありがとう」という自作曲を演奏されました。
TARIKI ECHO(タリキ エコー)
そして、これを紹介したかった
浄土真宗の住職によるダンスミュージックユニット。
「TARIKI ECHO」は「タリキ エコー」と読みます。
浄土真宗に「他力回向(たりきえこう)」という大事な概念があるんですが、
それが由来ですね。
TARIKI ECHO のプロフィール
メンバー
- 釈一平(島根県・龍教寺住職)
- 釈明覚(埼玉県・善巧寺住職)
多くの人々に持たれているお経のマイナスイメージを覆すべく、
お経とダンスミュージックを融合させた楽曲を制作。
2012年にアルバム「ブッダ・サウンド」をリリース
釈一平は、かせきさいだぁでのキーボード奏者やカバーアルバム「ジブリ・レゲエ」アレンジなどにも参加。
釈明覚もDJとして先ほど紹介した二階堂和美、KAN、DE DE MOUSE、いとうせいこうらと共演。
釈一平さんは東京仏教学院に入学する前、東京のいわゆる一般家庭で育った。これが普通の感覚だと思うが、と前置きした上で「宗教とか気持ち悪い。お経は気味が悪い。なめていた」という。しかし、本格的にお経を学ぶうちにその魅力に気づき「お経とは縁遠い方にもっと聞いてほしい」と思うようになったという。お経といえば、一定の暗い音程で唱えられるものという印象を持たれているが、中には独特の節まわしで“メロディアス”なものもあるそう。また、歌詞(=お経)には「仏様がいるから大丈夫。あなたの未来は決して暗いものじゃない」という前向きなメッセージが込められている。「西洋音楽はもちろんかっこいい。しかし、お経には日本古来のもののおもしろさを発見できる」と釈明覚さんは言う
引用元:ねとらぼ
たしかに、お経とか声明ってトランス状態に導く要素もあったりするので、
実はクラブやフェスなどでの体験に通じるものがあるのかもしれません。
アルバムはこちらでハイライトが試聴できますよ。
意外にお経とテクノがマッチしてると思いませんか?
一時期、ビレッジ・ヴァンガードでもよく流れましたから、
「聞いたことあるかも!」って人もいるかもしれませんね。
TARIKI ECHOの願いは「お経を身近に感じてほしい。一緒に声を出して欲しい」というもの。
お経はあげられないにしても、一緒に身を揺らすことならできそうですね♪
このほかにも、結構お坊さんミュージシャンはたくさんいるんですけど、
メジャーな方々を取り上げてみました。
そういや「美坊主図鑑」なんて本も出てましたけど、
そういう気軽な角度から、お坊さんに接してみるのも面白いかもしれませんね。
お坊さんパン屋さんのパンも食べてみたいです(^^)