まるで「進撃の巨人か!?」と見まごうばかりの巨人が街中を歩く。
彼らがいったいどのように巨大人形を動かしているのか?
機械なのか、人力なのか?
そんな演劇を行うパフォーマーたちがいることをご存知ですか?
その名もロワイヤル・ド・リュクス(Royal de Luxe)。
2014年6月にも、フランス西部ナントの町を練り歩く老婦人の巨大人形の姿が報じられたばかりです。
今回は、その巨大人形の秘密に少しだけ迫ります。
ロワイヤル・ド・リュクスとは
ロワイヤル・ド・リュクス(Royal de Luxe)は、1979年にジャン=リュック・クールクーがフランスで設立したパフォーマンス集団(大道芸劇団)。
創立以来、フランス国内だけでなく世界各地で活躍中で、巨大人形が町中を練り歩くショーで有名です。
主に、あるひとつのストーリーに沿って、動物や巨人などの巨大な人形が動くもので、ストーリーは事前に公表されず、ひとつのストーリーを数日間にわたって演じます。
ロワイヤル・ド・リュクスの動画
街中で行われるショーだけあって、それを撮影した様子もYoutubeで結構多く見られます。
「Royal de Luxe」で検索するといいですね。
また、DVD作品「巨人の神話/スルタンの象と少女」の予告編はこちら
なんとも精巧な動きに驚きます!
こちらは2012年、タイタニック号遭難100周年にちなんだ作品『海のオデュッセイア』。
どうやって動かしているのか?
まず、これは機械仕掛けではなありません。
人力で動かしています!
こちらの写真をご覧ください。
上記の「海のオデュッセイア」のもの。
こんな風に体重をかけてロープやワイヤーを引っ張ったり、歯車を回すことで
巨人の腕や足、そして精巧な表情までを動かしているんですね。
コンピューターなどは使用していません。
こうして、確かに人形を動かしているスタッフがいます。
ワイヤーやそれを張ってる機械も見えます。
でも、巨人に目が奪われて、動かす人々の姿は気にならない・・・
というか実際目に入らないのだと思います。
見るだけで楽しいロワイヤル・ド・リュクスの公式HP
公式HPはたとえ英語がわからなくても、
見てるだけで興味が惹かれる内容になっています。
例えば、こんな「何が起こった?」とツッコみたくなるような写真も
これは、この婦人の首が今なにが起きているのか?を大声で触れまわる様子。
これを見て、そしてその大声を聞いて、人々は驚き、
そして次第に劇の中に取り込まれていくんですね。
日本では、2009年に横浜の「開国博Y150」に来日しましたが、
また来日してもらいたいですね。
(おまけ)これも巨大人形の演出の一部?
こんな写真がありました。
どうやらシャボン玉を吹いているように見えるんですが・・・。
これは単に見ながらシャボン玉が吹きたかっただけなのか?
それとも、巨人の入る「水中の泡」的なものを表現する演出なのか?
気になっちゃいました(;'∀')