2014年シーズンオフ。
メジャー移籍が有力視されていた広島カープの「マエケン」こと前田健太投手。
いざオフに入ってみると、この話が驚いた方向に!
ポスティングによるメジャー移籍なのか?
はたまた来季残留なのか?
国内FAを待って巨人移籍の噂も・・・?
マエケン騒動の舞台裏に迫ってみたいと思います。
前田健太(広島カープ)プロフィールと今期の成績!
【生年月日】1988年4月11日生まれ(26歳)
【出身地】大阪府出身
【出身校】PL学園卒業
【背番号】18
【2013年推定年俸】2億8,000万円
【経歴】
2006年 広島東洋カープ入団(ドラフト1位指名)
2010年 沢村賞受賞
2012年 ノーヒットノーラン達成
2013年 WBC日本代表
当時、まだ一度も一軍入りしていない前田健太投手に対して球団が用意した背番号「18」。
いわゆるエースナンバーです。
この背番号起用には、広島ファンも驚きの声を上げました。
なにより本人マエケンが一番驚いたという事です。
今となっては球団からの絶大な期待の現れだったと言えます。
- スリークォーターからの投球は平均球速146km/h(最速153km/h)
- それと対照的な110km/hへの落差があるドロップ、ツーシーム(シュート)
- 桑田真澄に似ているとも言われる頭脳的な投球
という高い能力を球団は見抜いていたってことですね。
2014年の個人成績は、
・11勝9敗
・被安打164
・被本塁打12
・奪三振161
・自責点54
・防御率2.60
でした。
この成績が年俸にどんな風に反映されるかも、興味深いところですね。
前田健太のメジャーからの評価は?狙っている球団は?
広島カープにとって、なくてはならない存在となった「マエケン」。
そのマエケンがセ・リーグのCS(クライマックス・シリーズ)ファイナルステージにテレビ解説に訪れた時のこと。
前田健太の口から意外な一言が飛び出しました。
去年、自分からしっかり口にしたことなので、そんなに簡単に目標が変わるわけではない
これは昨年シーズンオフ中に「自分がいい時に挑戦したい!」とメジャー志望を公言したのに対してのコメントだったんです。
メジャーのマエケンへの評価について
では、前田健太をメジャー各チームはどう評価しているのでしょう?
レッドソックス、パイレーツ、ブルージェイズ、ツインズ、パドレスなどの球団スカウトが日本を訪れたのはシーズン半ば頃。
ポスティング可能な選手をチェックするためです。
メジャーリーグのスカウト陣が「第2のマー君を探せ!」と躍起になっていたんです。
最も有力だったのはやはり前田健太でした。
ところが阪神とのCSで痛恨の一発を浴びた前田健太。
この一発で「勝負弱さ」が浮き彫りになり評価が急落したんです。
一方、同試合で8回無失点の好投と度胸を見せつけのが阪神タイガースの納見篤史投手です。
タイガース球団初のファーストステージ突破に貢献!
メジャーリーグスカウト陣は納見投手の活躍を見逃しませんでした。
さらには、マエケンを差し置いて澤村賞のオリックスの金子千壽投手などが注目され始めたんです。
FA権取得はいつ?国内FAで巨人移籍の可能性とは?
ポスティング以外ならFA権があります。
前田健太のFA(フリーエージェント)権取得はいつなのでしょうか?
FA権には
- 国内FA権
8シーズンの出場選手登録日数を満たした選手に与えられる。
日本野球機構(NPB)のいずれかの球団とも選手契約できる権利。 - 海外FA権
9シーズンの出場選手登録日数を満たした選手に与えられる。
海外を含め国内外すべての球団と選手契約できる権利。
の2種類があります。
このことを考えると、前田健太投手の海外FA権の取得は早くても2017年のシーズン中になるわけです。
マエケンの国内FAの可能性は?
一方、国内FA権はというと、このまま順調に登録が絶えることなければ、2年後の2016年中に取得します。
メジャーの評価が下がったと言われるマエケン。
本人のメジャー志向がそれほど高くなければ、
- 2015年、2016年と広島カープに残留
- 国内FA権を持って巨人入り
が濃厚ではないかという裏話がここにきて浮上してきたのです。
ポスティングで移籍の可能性は?
とはいえ、先ほどの発言からも、現時点で前田健太も望んでいるのはポスティングによる移籍というのが濃厚。
しかし、実はこれは球団にとっても悪い話ではないらしいんです。
譲渡金として上限の2000万ドル(約21億3000万円:10月時点)が入る可能性があるからです。
現在、球団はマツダスタジアムに隣接する室内練習場を15~16億円かけて建設中です。
この譲渡金も想定した「事実上のマエケンドーム」と噂されるほどなんです。
球団はマエケンの移籍を容認するか?
しかし、実際のところは、広島は球団としてはマエケンのポスティング移籍を容認しないかまえのようですね。
まず、今季はマエケン人気などもあって、ホームゲームの入場者動員数は年間190万4781人。
これは球団史上最多の記録です。
シーズン最後に3位に転落し、CSファーストステージの開催権を逃した誤算として数億円を差し引いたとしても・・・。
「来季の優勝」、「球団ビジネス」においてマエケンの残留を選んだほうが利があると踏んだのではないでしょうか?
そして、上述の成績。
マエケンのポスティングに対し広島カープ松田オーナーは
権利はわれわれにある。行かせてやりたいとは思うが、今年の成績では難しい
と明言しています。
これらから、事実上の今季メジャーは見送りという訳です。
しかし、裏ワザでポスティング容認の可能性が?
ところがー!!!
マエケンのポスティングの可能性が0になったわけではないという噂がまた出てきているんですね・・・(*_*;
本当に噂があっちいってこっちいって・・・。
それだけ関心が高いってことなんでしょうけれど。
話を戻して!
実は、球団が密かに望んでいるのではないかという裏ワザ的展開のシナリオがあるとか?
その鍵をにぎるのは、広島ファンから「神!」と崇められる選手。
今季、ニューヨークヤンキースで11勝の黒田投手です。
もし、黒田投手を獲得できるなら人気でも戦力面でもマエケンなしでも問題ない!
いや、それ以上の効果を球団が期待しているという声もあるんですね。
これは果たして・・・真実なんでしょうか?
マエケンはメジャーで成功するか?
そして、実際にマエケンがメジャー入りしたとすると、その活躍への期待は・・・。
現在メジャーリーグで日本人投手が数多く活躍中です。
- ニューヨークヤンキースの黒田投手
- テキサス・レンジャーズのダルビッシュ投手
- シアトル・マリナーズの岩隈投手
- ニューヨークヤンキースの田中投手
- ボルティモア・オリオールズの和田投手
などなど。
この大舞台で前田健太投手は活躍できるのでしょうか?
メジャーのスカウトの一部での実力はあるが、勝負弱い・・・との指摘は先程書きました。
そして、ファンの間では
- 身長が低い
182cm81kg。日本では低いとは言えないがメジャーでは180後半が欲しいとの声も。
- 体が細い
中3日、4日が当たり前のメジャーで通用するのかという点。
なんて不安材料も指摘されています。
メジャーでの活躍には、
- 滑ると言われるメジャーのボール
- 日本に比べ斜度のきついマウンド
などへの対応ができるかどうかも課題ですが、そのためには体格も強くする必要があるというんですね。
また、ピッチングに関しても、
- 使える変化球が少ない
カーブとフォーク以外にツーシームがメジャーで通用するか?
- 球速が遅い
日本で通用してもメジャーでは遅い
といった厳しい意見も飛び交っています。
しかし、前田健太投手の外角へのコントロールやと内角への出し入れは絶妙なピッチングです。
外角に甘いと言われるストライクゾーンのメジャーでは有利ではないでしょうか。
また、マエケンのタメのあるフォームは、メジャーリーガーにはタイミングが取りにくく、効果的では?
確かにパワーをつけてるのは必要かもしれません。
しかし、巧妙なコントロールを活かしたピッチングで前田健太投手がメジャーリーガーをバッサバッサと凪ぎ直している姿は見てみたいですけどね。
今回は前田健太投手のメジャー移籍、カープ残留。そして、2年後の動向など、さまざまな可能性について探ってみました。