2014年4月期放送の小栗旬さん主演の刑事ドラマ『BORDER』(テレビ朝日)。
裏番組の西島秀俊さん主演の『MOZU』も刑事ドラマでどちらも好評です。
視聴率では『BORDER』は当初こそ『MOZU』に負けていたものの、
第四話でとうとう逆転!
今回は、
をご紹介します。
『BORDER』の魅力!
骨太なストーリー
ドラマ『BORDER』の原案・脚本は金城一紀氏の完全書下ろし作品。
金城一紀さんは、
- 『GO』(直木賞受賞小説)
- 『SP 警視庁警備部警護課第四係』
などの大ヒットドラマ・映画の原案・脚本もされています。
今回の『BORDER』も
- 設定が面白い
- 内容の深みがある
- シリアスで本格的だけど、最後には希望が訪れる展開がいい
など評価が高いです。
ドラマ『SP』もハートフルな展開もあれば、
エッ!と思わず息を飲む展開もありましたもんね。
今回もそういう展開があるのか、目が離せませんね。
設定が面白い!
基本的な設定としては、
小栗演じる主人公の刑事・石川安吾が
「死者と対話できる」特殊能力を持っているという斬新な設定
物語は、様々な事情で予期せぬ最期を迎えた死者たちが、
石川にメッセージを託すことで、思いも寄らない方向へと突き進んでいく。
というもの。
同じく死者の声が聞こえる刑事(や検視官など)という設定のドラマ・映画として
- 「幽霊刑事」(香港映画)
- 「MAKOTO」(映画。主演は東山紀之)
- 「TRU CALLING」(米国TVドラマ)
- 「MEDIUM」(米国TVドラマ)
- 「秘密 ―トップ・シークレット―」(漫画。著者は清水玲子)
- 「モップガール」(テレビ朝日系ドラマ。主演は北川景子)
- 「VISION-殺しが見える女-」(読売テレビ制作・日本テレビ系列ドラマ。主演は山田優)
などと似ているとも言われてはいます。
特に、「幽霊刑事」は頭を銃で撃たれてという設定も同じだとか。
ただ、『BORDER』という作品の面白さは、そこにだけあるのではありません。
タイトルに込められた意味とは?
タイトル『BORDER』に込められた意味
そのタイトルにも示される通り、生者と死者の境界だけでなく、
石川という刑事が捜査のために、
- 本来、刑事として許される境界線(BORDER)を超えていく姿
- もともと非情な刑事だったが情に開かれていく姿
なども描かれるのがこのドラマの面白いところです。
ドラマのタイトルにはいろいろな意味の
境界線(BORDER)がかけられているんですね。
また、先ほどの設定も都合がいいだけじゃなくて、
- 死者が荼毘に付されるまでのタイムリミットがある
- 石川は被害者(死者)から真犯人を教わってしまうが、
捜査陣にはそれは言えない - 場合によっては、捜査陣はむしろほかの人物に目星をつけている
などの苦悩を生み出すことになり、その中でもがく石川の姿が描かれるのも面白いですね。
だから一話完結の作品ながら「深い!」「また次回も見たい!」と思えるのかもしれません。
ドラマ『BORDER』をより面白く見る方法
そんなドラマ『BORDER』をさらに面白く見る方法を
ここでは2つご紹介しましょう!
もしかしたら、繰り返して『BORDER』を見たくなるかもしれませんよー。
キャラクターの設定を知る
実はドラマだけを見ていると気づかない、
あまり深く描かれてはいない人物設定があります。
例えば、こんなものがあります。
主人公・石川安吾
小栗旬が演じる主人公・石川安吾。
異例の昇進で警視庁捜査一課に抜擢された刑事。
ドラマだけではわからない(かもしれない)設定
- そりの合わない父親へのあてつけとして、父親が忌み嫌う警察官になった。
- 頭がいい上に柔剣道をこなすという体力も持っている
- もともとは野心的。非情な性格かつ努力も怠らない人間性
なんで父親が警察官を嫌っているのか?
そんなこともこれから描かれるんでしょうかね?
青木崇高さんが演じる同僚の刑事・立花雄馬がやたらと石川を
ライバル視しているのも、このもともとの性格のせいかもしれませんね。
ついでながら、
同僚の刑事・立花雄馬の設定は
- 曾祖父からの警察官一家に生まれた
- そのため、警察官という職業に過度なこだわりとプライドを持っている
- 人一倍正義感が強く、融通が利かない一面がある
- ただし、捜査一課に配属されたのは、親戚のコネだと思い込んでおり、コンプレックスを持っている
です。
なるほど。そりゃあ石川とソリがあわないわけだ(^^)
特別検視官・ミカ
波瑠が演じるクールな警視庁刑事部・特別検視官。
主人公・石川の理解者ともなるキャラクターです。
大学在学中に著名な法医学教授と出会ったことで法医学の面白さに目覚め、
その後、ミカの能力に目を付けた警察庁関係者から請われ、準キャリアとして入庁。
という設定です。
ドラマだけではわからない(かもしれない)設定
- 現場で遺体を見る検視官であり、
医局で解剖にあたる検死官である「特別検視官」 - 当初の設定は「石川の元恋人で新聞記者」
- 祖母が沖縄のユタ(巫女)。自分にその能力がないことを、実は悔しく思っている
死因究明先進国である米国型の検死システムを目指す上層部の意向で、
日本初の特別検視官という役職を与えられたという設定です。
現在の日本では、検視官と検死官が別々なせいで
最悪、殺人事件を見落とす可能性があります。
アメリカではこの2つを一人が担う制度があり、
この作品内では比嘉が日本で初めて導入されたそのモデルケース
という設定になっているという訳なんですね。
いかにも「できる女」風なキャラクターも、さらに納得です。
ところで、なぜ元恋人の設定がなくなったのか?
脚本の金城さん。恋愛部分を書く自信がなく、その設定を捨てたんだそうです(;'∀')
あと、ユタの孫という設定。僕は全然気づきませんでした。
脚本の金城さん、これをテーマにスピンオフもいいな、なんて発言してるらしいですよ。
スピンオフ見たい!期待したいですねえ。
これらの設定や各話のウラについては、
『BORDERの作り方 脚本・金城一紀WEBコメンタリー』にも書かれているので、
随時更新されるそちらをチェックするのもおすすめですよ!
同時進行中のコミックと小説を楽しむ
実はドラマ『BORDER』はメディアミックスプロジェクトとして進行しています。
TVドラマ以外に
- コミック版
- 小説版
があるんです。
こちらの動画でもこのメディアミックスプロジェクトにも触れられています。
コミックは小手川ゆあが作画。詳細はこちらに。
小説は古川春秋が著者。詳細はこちらに。
いずれも違う角度から主人公の刑事・石川を描くもので、
同時に楽しむことができます。
金城一紀さんによると、
石川というキャラクターを初期設定のまま、他の作家に預けて思うように動かしてもらう。
ただし、それぞれが同じストーリーを決して扱わない。
ただそれだけ。
とのこと。
異なる角度から切り取られる『BORDER』の世界。
主人公の刑事・石川安吾の姿。
これが『BORDER』をより面白く見るためのもう一つの方法です。
ドラマ『BORDER』の動画は?
実はここで動画を見ることができますよ。
(残念ながら、削除されてしまったものがありました。2014年5月16日)
ドラマ『BORDER』第1話動画
ドラマ『BORDER』第2話動画
ドラマ『BORDER』第3話動画
ドラマ『BORDER』第4話動画
ドラマ『BORDER』第5話動画
毎回、あっという間の50分弱です。
見逃した人はぜひご覧ください(^^)/
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(追記)
こちらの記事にも小栗旬さんが出ています。よろしければぜひ♪