任意の事情聴取とは違い、小渕優子前経産相の事務所に強制的な家宅捜索。
もしかしたら、現時点で表に出ている以上の事実があるのかもしれません。
また、公職選挙法違反容疑ということで、
- 議員辞職
- 離党
などの処分は免れ得ないか?
あるいは、立件の可能性はあるのでしょうか?
せっかくの群馬の基盤をこれで小渕家は失うのでしょうか・・・
小渕優子議員「政治とカネ」疑惑のこれまで
安倍内閣でキーマンの一人とされていた小渕優子元経産相。
今回の不祥事によりイメージダウンは必至ですが、それ以上に大変な自体に発展する可能性が・・・。
これまでの報道からピックアップしてみましょう。
「明治座」観劇疑惑
最初に小渕優子の「政治とカネ」に言及した「週刊新潮」。
小渕優子議員は、毎年、後援会関係者向けに日本橋の明治座で観劇会を開いているそうなんです。
問題となったのは、その支出。
10年と11年の収支報告書によると、その収入は約740万円であるのに対し、小渕氏の政治資金管理団体は約3380万円の支出とし、差額は約2640万円。
それを小渕氏の政治団体が補填していたとしたら、有権者への寄付行為と見なされ公職選挙法に抵触する可能性も。また、収入を実際より少なく報告していたら、政治資金規正法の虚偽記載の疑いが見込まれます」(全国紙政治部デスク)
もしかしたら、この「政治資金規正法の虚偽記載の疑い」。
このあたりが、今回の家宅捜索と関係してくるのでしょうか?
ここからとにかく一気に疑惑が噴出します・・・。
親族企業への支出の疑惑
08年から12年までの5年間にわたり、小渕氏の政治資金管理団体『未来産業研究会』を通じて、実姉がデザインした商品を扱う東京・南青山の高級ブティック『コンセプション』、あるいは実姉のデザイン事務所に計38回、362万円分の支出も確認された。
身内の経営する会社が出てくる典型的なパターンですね。
私物への公費支出疑惑
そして、ここからさらに疑惑は増す一方
「銀座や新宿のデパートや高級ホテルで購入した著名デザイナーのブランド服、高級ハンドバッグ、ストール、化粧品、葉巻などの代金を政治活動費として計上。
09年4月には4万3942円分の高級Hランジェリーを、11年のクリスマスイブには4万1580円分の子供用オモチャも購入しています。
贈答品として約60万円分の下仁田ねぎを毎年購入していることもわかっている」(与党担当記者)
これだけ具体的な項目が上がっていると、私用としか言いようがないと思われますよね。
ランジェリーとか・・・。
下仁田ねぎの他にも「こんにゃく代」もあるって話でしたし。
小渕優子議員は
現時点で私が私的に使ったものは出てきていません
とは言っていますが、誰かがこれらに政治資金を流用したことは明白なわけで・・・。
小渕優子議員の議員辞職の可能性について
すでに、「責任をとって議員辞職する方向で検討に入った」という情報があります。
自民党幹部も
この局面では議員辞職するしかない
あるいは
小渕氏の将来を守るためには、議員辞職しかない
と進言しているとのこと。
また、「小渕氏は弱気になっている。周囲から辞職を促されたら、そう判断する可能性は高い」と述べている小渕優子に親しい人物もいるそうです。
ずさんなカネ管理の理由はどこに?
これは小渕優子がどのようなスタッフを周りに揃えたかに原因があるのかもしれません。
というのも、小渕優子議員は故・小渕恵三氏の「最強の秘書軍団」と言われるスタッフを引き継いだものの、
- 小渕優子議員がベテラン秘書を煙たがった
- そのため、実力や経歴のある秘書は他の自民党、さらには民主党の議員秘書へ移る
- 結果的に、経験の浅いスタッフばかりが小渕優子議員の周りにいる形となる
という状態だったそうなんです。
いわゆる「イエスマン」に囲まれた「お山の大将」の状態。
秘書に任せっきりで知らなかった
とご本人は言っているようですが、その状況を作ったのは自身の責任と言わざるを得なさそうですよね。
やはり議員なんて仕事は、十分な知識とか経験とかが備わってから始めれる仕事じゃないわけですよね。
未熟な状態で始まる。でも、大きな責任を背負って、やっていかざるをえないという仕事。
簡単に言ってみれば研修期間なんてものがないわけです。
だからこそ、自らの未熟な部分は認めて、知識・経験のあるスタッフの力をいかに借りるか。
そういう体制を作っていくか。
まあ、別に議員に限りませんが、仕事においてはそういうことが重要だと思うんですよね。
特に「引き継ぐもの」がある仕事においては。
少し話がそれたでしょうか・・・。
しかし、これから若返りを図る自民党の先頭を歩くかに思われた小渕優子議員。
暫くの間、表舞台から姿を消すのは必至かもしれませんね・・・。
とりあえず、状況を見守りましょう。