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灯籠流しとは?その意味・由来を簡単に!目的は願い事?先祖供養?ハワイでの風習に日本との違いは?

お盆になると幻想的な風景が広がります。
川面に火をともした灯篭がたくさん流れていくのを見るのは美しくもありますよね。

灯篭流しは日本独自の文化だと思っていたんですが、どうやらハワイでも行われているんだとか。

そこで今回は、灯篭流しの

  • 意味
  • 由来
  • 目的は願いごと?先祖供養?
  • ハワイでの風習の違い

についてご紹介します。

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灯篭流しとは?

灯篭流しというのは、こういう感じです。

とっても幻想的ですよね。
そもそも灯篭流しには、水難事故などで亡くなった人の魂を鎮魂するためにされるものです。

灯篭流しの由来・精霊流しと灯篭流しの違いについてはこちらの記事で紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

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灯篭流しと七夕の浅からぬ関係

少し余談になりますが、灯篭流しと七夕は実は関係が深かったのです。
そもそも七夕というのは五節句の1つです。

古代の日本では、奇数が重なる日は縁起が良い日。
その反面、悪霊がつきやすい日でもあるとされてきました。

諸刃の剣だったんですね。
悪霊をつきにくくするために五節句には川の水で身を清め、自然の供物をささげて平穏を祈るという行事が盛んになっていきました。

3月3日の桃の節句で言えば「流し雛」なんかもありますよね。
桃の節句についてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。

秋の収穫を目前に控えた7月7日の笹の節句では収穫の妨げになる眠気をもたらすのも悪霊の仕業と考えられていました。
稲作が盛んだった東北地方では眠気を流す「眠り流し」というものが風習として広がっていきます。

やがて流されていた人形は神のヨリシロとされる『竹』。
神聖な火を灯すローソクを用いて作られた灯篭へと変化していったのです。

七夕は旧暦で行われていましたから、新暦で言うと8月7日だったんです。
近くにお盆もありますので、お盆の始まりの日としての役割も七夕にはあったんですね。
七夕がどうして8月7日に行われる地域があるのか?についてはこちらの記事でご紹介しております。

更に更に!
灯篭流しは進化して、青森では「ねぶた祭」の山車となったとされています。

ねぶた祭りでもフィナーレには海に山車を流してしまうのも「眠り流し」の名残とも言われているんですよ。

とっても華美ですね。

灯篭流しの由来は?

灯篭流しというのは『送り火』という風習の一種だとされています。
火を使い死者を弔うということは古代日本から行われてきました。

ですが、『灯篭流し』自体が始まったのは戦後の日本だと言われています。
それは戦後復興中の広島。

原爆で亡くなった人を弔うために広島の川に灯篭を流して供養したのが始まりだとか。
灯篭には亡くなった人の名前と、灯篭を作った人の名前を書いて流すのが一般的でした。

ちなみに、広島ではお墓の周りに盆灯篭と呼ばれるものを置く風習があります。

カラフルなものですが、初盆の人は白い白灯篭を使うんだとか。
お盆前には広島西部の地域ではスーパーやコンビニで買うことができるんだそうです。

灯篭流しの目的は何?

送り火の一種として灯篭流しができ、そしてそれはなくなった人の魂を鎮魂するためのものでした。
広島では原爆のやけどに耐えかねて川に飛び込みそのまま亡くなった人がたくさんいました。

そのような方たちの魂を供養しようとして始まった儀式だったんですね。
ですが、最近では広島の灯篭流しは世界的にも有名になり、原爆で亡くなった人のためだけ、ではなく「ピースメッセージ」としての意味も込められています。

原爆が投下された8月6日に毎年行われていて、平和な世界を望むメッセージを書き込んでいるものもあるようです。

海外でも灯篭流しがある?

日本独自の風習だと思っていたんですが、実は海外でも灯篭流しという風習はあるんだそうです。

  • ハワイ
  • タイ
  • ベトナム

などです。

そこでそれぞれの風習について見ていきましょう。

ハワイの灯篭流しはこんな感じ

ハワイの灯篭流しは毎年5月26日に行われます。
この日は「メモリアルデー」でアメリカの戦没者の追悼記念日でした。

このため、灯篭流しも戦没者を偲ぶ目的で始まったんですね。
ですが、今では全ての故人を追悼するためのものとなったんですね。

日本の灯篭流しとの違いは、灯篭には故人へのメッセージを書き込むというところです。
亡くなってしまった人への寄せ書きのように家族中で書いているという人も珍しくないんだそうですよ。

オワフ島のアラモアナビーチから灯篭がながされるんだそうですよ。

タイの灯篭流しはこんな感じ

タイでの灯篭流しはディズニー映画「ラプンツェル」でもモデルになったコムローイがあります。

「死ぬまでに一度はみたい風景」としての人気も高いんだそうです。
コムロイーイは感謝の気持ちを天界のブッダに捧げるという目的だそうです。

そしてタイにはもう一つあります。
それはロイクラトンというお祭り。

これは水への感謝や「川を汚してしまってごめんなさい」という気持ちを水の女神「プラメーコンカ」に捧げます。
こちらもやはり、水の神様への感謝の祈りを捧げるというのが、少し違うところですね。

ベトナムの灯篭流しはこんな感じ

ベトナムにはホイアンでランタン祭りがあります。

これは満月の日に行われるお祭りで、月1回行われているんですね。
街中の電気を消して、全てランタンだけの灯りに灯されます。

とっても幻想的ですよね。
このお祭りは日本で言う「お盆」のようなものにあたります。

先祖の霊を敬うというのがお祭りの目的です。
灯篭流しのようにランタンを川に流すという風習も同じようなものなので、どこか繋がりを感じるお祭りですね。

灯篭流しと一概には言えない

灯篭流しはお盆や特別慰霊祭のような目的で行われる事が多いですね。
海外でもランタンを使ったお祭りがあることにも驚きました(^^)

普段使うものではない灯篭を使うからこそ幻想的で厳かな雰囲気になりますよね。
あなたも近くで行われる灯篭流しに参加してみませんか?

灯篭流しはゴミにならないのかな?と心配になった人は、こちらの記事も参考にして下さい。

以上「灯籠流しとは?その意味・由来を簡単に!目的は願い事?先祖供養?ハワイでの風習に日本との違いは?」をお送りしました。



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