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灯籠流しってゴミにならないの?驚きの回収・片付けの方法を解説【素朴な疑問】

故人を偲んだり「ピースメッセージ」としての役割をも担っている灯篭流し
幻想的ですよね。

しかし灯篭の数が多ければ多いほど、流れ着いた先でゴミにならないのか心配になる人もいますよね。

安心して灯篭流しをするためにも灯篭流しのその後について

  • 回収
  • 片づけ方法

を詳しくご紹介します。

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灯篭流しの灯篭は何からできている?

灯篭流し ゴミ 回収 片付け 方法

灯篭流しで使うものは、ほとんどが紙でできています。

紙も水溶性のものを使っていて30分~1時間で溶けてしまうものとなっています。
ですが、灯篭には固形燃料がついていたり、フロートがついていたり・・・・。

水に溶けないものも材料の中にありますよね。
これをこのまま川に流してしまってはゆくゆくは海に流れ出て海洋ゴミになってしまうのでは・・・・。

と思ってしまいます。
ですが、心配はありませんよ!

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1970年代から少しずつ変わってきた

それまではお盆の行事としてどこでも行われていた灯篭流し。
1970年代に入ると海や川の汚染問題が取り上げられるようになりました。

もちろん灯篭流しのせいだけではありません。
高度経済成長期をこえ、環境問題にも少しずつスポットが当たるようになってきたんですね。

ですから、全国で行われていた灯篭流しも自治体によっては「禁止」となってしまったんです。
長崎県で盛んに行われている精霊流しは自己回収が絶対になっていて、最近では行う人自体が減ってきているんだそうです。

環境問題も大切ですが、昔からの行事が衰退していくのも哀しいものですね。

ということで、2022年現在、灯篭流しの灯篭は基本的には下流で回収というのが決められています。
ですが、主催者によってその回収方法は異なっているんだそうですよ。

回収方法は主に4つ

どんな風に回収しているのか?
その方法は大きく4つに分かれます。

  • 水溶性の材料を使って灯篭を作ることで、そのまま流す
  • 水溶性の材料を使うが、下流で回収しそれを業者が分解して更に流す
  • 水溶性の材料を使い、下流で回収し処分する
  • どんなものを使っていてもそのまま流す

といった感じです。

そのまま流すのは、昔ながらの方法で現在では行われているところはほとんどありません。

下流などで堰き止めをし、そこで灯篭を回収するというところが多いんだそうですね。
回収した灯篭もそのまま処分するところもあれば、きちんと神社などに持って行ってお焚き上げをして貰うところもあるんだそうです。

いずれにせよ環境への配慮という対応が必要ということなんですね。

灯篭流しと言えば、花火大会を一緒に行うところもあります。
花火が上がっている時に、自治会や海上保安庁の人たちが回収するというんですから、素晴らしい対応ですね。

灯篭流しの風情と現実

灯篭流しはとても幻想的で参加した人からすると亡くなった人をようやく送り出せたという気持ちになるんだそうです。
お別れはとても辛いですが、こうして1つの区切りをつける機会というのは遺族にとっては大切なものですよね。

遺族の気持ちはとても大切にしたいものですが、だからと言って海や川を汚して良いということにはならないんですよね(^^;
こんな意見も。

時代と共に変化しながら続けていけられる方法を見つけていくのが一番ですよね。
折り合いをつけるのが難しいかもしれませんが、いつまでも残って欲しい文化です。

こういった見直しもどんどんしていって欲しいですね。

風情あふれる灯篭流し

お盆の風情あふれる儀式、灯篭流し。
年々、中止する地域も増えているんだそうです。

とても残念なことではありますが、色々なことを考えると中止せざるを得ないということもあるんでしょうね。
下流で回収するのも風情がない、という人もいます。

でも、そのまま海に流してしまうのはダメ!という人もいます。
どちらもがジレンマを抱えているのが現代の灯篭流しなのでしょうね。

是非、落とし所をみんなで考えて、昔ながらの文化を引き継いでいきたいものです。
灯篭流しの由来などについてはこちらの記事でどうぞ。

以上「灯籠流しはゴミにならないの?驚きの回収・片付けの方法を解説【素朴な疑問】」をお送りしました。



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