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精霊流しと灯篭流しの違いとは?意味・由来や区別の方法を解説

お盆の風物詩とも言える『灯篭流し』。
同じように『精霊流し』という行事もあります。

灯篭流し=精霊流しだと思っていませんか?
実はこの2つは似ているようで違うところがあるのです。

ではその2つの意味や由来、区別の方法は一体どこにあるのか?
詳しくご紹介します。

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精霊流しと灯篭流しの違いは何?

精霊流し 灯篭流し 意味 由来 違い
精霊流しと灯篭流しの違いというのは、『何を流すのか?』ということです。

何を流すのかというと

  • 灯篭流し・・・ろうそくを灯して灯篭を流す
  • 精霊流し・・・ちょうちんをつけた船を流す

これが大きな違いなんですね。

他にも由来や行い方などにも違いがあるのでご紹介していきましょう。

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精霊流しについてもっと詳しく!


精霊流しは長崎県周辺で行われるお祭りです。

灯篭流しと違って少し賑やかな感じがしますね。

日程は毎年、8月15日の17時ごろから、となっています。
昔はそのまま海に流しておしまい、だったんですが、最近では流した後、回収して解体をしなくてはいけないということにもなりました。

このため、精霊流しを行う家庭が減っていっているという現状もあるんですよね。

精霊流しの意味は?

精霊流しとはその年に亡くなった人の魂を弔うものです。
つまり初盆を迎える人を送るという意味があるんですね。

この時、死者の魂を乗せるために作られるのが、『精霊船』と呼ばれるものなのです。
精霊船を作り、川まで運びます。

この時、川まで死者の家族によって曳いていきます。
すぐに川に行くのではなく、市内を回ってから川や海まで行くとなっています。

精霊船にはちょうちんがつけられ、1mぐらいの大きさのものが多いですね。
さだまさしさんの歌『精霊流し』のようにしめやかな行事をイメージしている人もいると思いますが、実際は船を曳く時に爆竹を鳴らしたりもします。

精霊船は質素なものではなく、山車のような豪華なものを作るところが多いんですね。
船には「阿弥陀丸」や「浄土丸」なんて名前のついている豪華なものもあるんだとか。

死者を弔う行事なのになぜこんなにも賑やかなのかというと、それは精霊流しの由来が大きく関係しているんですよ。

精霊流しの由来は?

精霊流しの由来には諸説あります。
その中の1つに中国の『彩舟流し(さいしゅながし)』が大きく関係しているのではないか、と言われています。

彩舟流しは江戸時代に貿易などで日本にやってきた中国人のために行われていた行事です。
まだ海運技術もそこまで発展していなかった江戸時代。

海を渡るということは危険がつきものでした。
「唐通事(とうつうじ)」と呼ばれる中国人たちが日本に来る途中で亡くなったりしてしまい、その霊を弔うために行われていたんだそうです。

彩舟流しは毎年行われる「小流し」と20~30年に一度行われる「大流し」があります。
小流しは4m程の船を作り、その年に亡くなった人々を供養するもの。

大流しは実物大の船を作って港を回った後に浜で船を焼いて亡くなった人々を弔ったんだそうです。
貿易が盛んだった長崎県でこの風習が伝わり、今も精霊流しとして続いているというのはとても納得できますね。

更に、精霊流しでは市内を回るときに爆竹を鳴らします。
これは中国で爆竹は魔除けの意味があるため、精霊船が通る道を清めるためだとされています。

最近では爆竹の量が多くなっていて、耳栓がないと参加できないという人がほとんどです。

長崎で精霊流しをやる地域のコンビニでは耳栓が売られていますので、参加される方は是非。

灯篭流しについてもっと詳しく!

灯篭流しは全国的に行われているお盆の儀式です。
お盆の送り火の一種ではありますが、全国一斉に行われるものではありません。

というのも、お盆の時期について地域によって解釈が異なるからです。
更に、特別追悼行事として行われる場合もあるからなんですね。

ニュース映像などで見た方も多いのではないでしょうか?
川面に多くの灯篭が浮かんでいるのは幻想的でもあります。

灯篭流しの意味は?

灯篭流しはお盆に行われる送り火の一種です。
送り火というのは、お盆に帰ってきた先祖の霊を再びあの世に送り出すための儀式です。

先祖の霊たちは送り火の煙をたよりに迷わずあの世へ戻れると言われています。
つまり送り火は道しるべなんですね。

送り火と言えば、京都で行われる「五山の送り火」が有名ですね。
灯篭流しも、この仲間というところです。

ですが、灯篭流しは、先ほども言ったようにお盆だけではなく追悼儀式として行われることも多いのです。
広島では毎年、原爆で亡くなった人を弔うために灯篭流しを行うことも多いですね。

そこには平和への願いを書いた灯篭が流されたりもします。

灯篭流しの由来は?

灯篭流しの由来にも諸説あります。
その中でも「施餓鬼(せがき)」という仏教行事が由来だと言われています。

餓鬼というのは、悪行によって地獄にいった死者の魂のことです。
悪行への戒めとして常に飢餓状態にされているんだそう。

これはツライ・・・。

「施餓鬼」というのは、餓鬼に食べ物や飲み物を提供する行事なんだそうです。
餓鬼を供養することで、現世に生きている人への徳となるという言い伝えからきているんだそうですね。

川にお供え物を流していた「川施餓鬼」というものが今の灯篭流しになったとされています。
「川施餓鬼」とは水害などで亡くなった人の霊を弔うための儀式だったそうです。

広島の灯篭流しは特別な意味が大きくある

広島の灯篭流しは世界的にも有名です。
というのも、原爆で亡くなった人の魂を弔うためのものだからです。

原爆の被害に遭った人たちは全身のやけどに耐えきれず、川に入りそのまま亡くなった人が多くいたと言います。
そして戦後復興中。

原爆で家族を亡くしてしまった人たちが手作りで灯篭を作り、お盆に供養をしたのが始まりだそうです。
灯篭には故人の名前や法名などが書き込まれていました。

しかし最近では「平和への願い」を灯篭に書き込む人も多くなってきました。
広島の灯篭流しには「慰霊」と「ピースメッセージ」の2つの意味を持つものになっているんです。

精霊流しと灯篭流しには大きな違いがあった

精霊流しと灯篭流しはイメージ的には同じようなものかな?と思っていました。
ですが、儀式の方法は両極端と言っても良いほど違いましたね。

爆竹などで魔よけをしながら行う精霊流し。
川面に灯篭を浮かべて幻想的に行う灯篭流し。

いずれにしても故人への慰霊のために行われる儀式なんですね。
どちらも故人を大切にしようという日本人独特の文化だと思います。

1年に1度、故人を思って儀式に参加してみるのはいかがでしょうか?

以上「精霊流しと灯篭流しの違いとは?意味・由来や区別の方法を解説」をお送りしました。



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