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伊坂幸太郎ホワイトラビットのあらすじと感想!映画化するならキャストは?キーパーソンの黒澤や若葉についても解説

伊坂幸太郎さんの作品はたくさん、良作があります。
そんな素晴らしい作品の中で、またこれは!という作品の1つに出会うことができました。

これは紹介したい!!と思ったんですよね。

ということで、今回は
伊坂幸太郎さんの「ホワイトラビット」についてご紹介したいと思います。
あらすじ感想、更にあれはどうだったっけ?っていう解説についてもしていきます。

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「ホワイトラビット」ってどんな話だったっけ?

伊坂幸太郎 ホワイトラビット あらすじ 感想

ホワイトラビット」という話は、伊坂幸太郎作品らしい作品の代表格となる物語だと思います。
中心となる人物が段落ごとにコロコロと変わり、うっかり読み落としてしまいそうになるほど自然に落とされた伏線。

そして最後にそれは怒涛の勢いで回収されていく。
それが伊坂幸太郎さんの作品の特徴だと私は思っています。

「ホワイトラビット」の語り部は、作者本人、というかその世界の神のような存在で、イメージするなら講談師だなあと思いました。

だから
『ここでこう書いているのは、この後の事情があるからとりあえずこう書いておく。』
といった感じの表現が随所に見られるんです。

ミステリーやサスペンスのような作品となると、こういったちょっとフランクな感じってなかなかないんですよね。

だから、まるで自分が「ホワイトラビット」の世界の第3者的な立場をより深く体感させてもらえる物語だと思いました。
そんな「ホワイトラビット」、まずはあらすじからおさらいしてみましょう。

軽くネタバレしていますので、読みたくない人はずーっと下の方までスクロールして下さいね。

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物語の中心は誘拐事件

今回の主な登場人物は「兎田孝則」。
仙台で発生した誘拐事件の主犯格です。

兎田孝則は人を誘拐することで利益を得るグループに所属している真面目な(?)従業員でした。
これまでも真面目に仕事に取り組んでいたのに、ある日突然、グループのトップである稲葉から、新妻の綿子を誘拐したと告げられるのです。

綿子ちゃんを救いだす方法はたったひとつ。
グループの金を持ち逃げしているコンサルタントの「オリオオリオ」を探し出すことでした。

これまで自分がやって来たように、誘拐の交渉なんて意味がないことを知る兎田はオリオオリオを血眼で捜すことになるのです。
オリオオリオの手掛かりを追ってやってきたのは自分が幼少期を過ごした仙台市。

ここでついにオリオオリオを見つけるのです。

伊坂幸太郎作品にはおなじみの黒澤登場!

ああ!懐かしい!!と感じる人も多いかもしれません。
伊坂幸太郎作品の「ラッシュライフ」や「重力ピエロ」などにも出てきた泥棒の黒澤がここで登場します。

黒澤はポリシーを持っている空き巣。
そんな彼が兎田と絡み合っていくんですから、ドキドキもします。

黒澤は仲間の中村と今村と一緒にある老人の家に空き巣に入っていました。
持ち主がもういないことを知っている家ですから、そこまで用心しなくてもよいと思っていたんですよね。

ですが、家人がいないはずのその家に、何故か人の声が聞こえてきたりするんです。
どうやら家を間違っていたようで、家に侵入した黒澤はそこにいた兎田とはち合わせてしまいます。

なんで兎田が家の中にいたのか、というと、仙台でオリオオリオを見つけた兎田はあと少しのところでオリオオリオを逃してしまうのです。
しかし、カバンに何とかGPSを入れていて、その信号を追って家までやって来たのです。

この家にはオリオオリオはおらず、母と息子の親子がいるだけでした。
ですが、兎田はGPSの信号がこの家からしているんだから、この親子がオリオオリオを匿っていると考えます。

いくら聞いても頑なに「知らない」という親子と一緒にこの家の中に立てこもる、それが通称「白兎事件」の始まりとなったのです。
絶対にこの家にオリオオリオがいると思っている兎田。

2人を拘束して問い詰めますが、その時に2階から物音が!
いってみるとそこには1人の男性がいました。

格闘の末、その男を拘束した兎田。
この家族の父親だと思い込んでいた兎田は、空き巣の黒澤を拘束してしまうのです。

自分が空き巣をしていたということをあらだてられたくない黒澤は父親のふりをして捕まるという選択をします。
そしてその頃、警察が立てこもり事件が発生した!と知り、出動することになるのです。

全てのポイントは父親

父親のふりをしている黒澤ですが、この物語の大きなポイントはこの「父親」という役どころかもしれませんね。
家族の顔を知らないからこそできた勘違い。

そしてそこから派生していく物語。
あんまり語ると全てのトリックに繋がってしまうので、なかなか難しいです(^^;

立てこもり事件の発生を受けて、警察は兎田と交渉をします。
どうやれば人質を解放してくれるのか?と。

そこで兎田は「オリオオリオ」を探せというのですね。
この時に交渉にあたったのは、夏之目という刑事。

不幸にも自分の妻と息子を亡くしている傷心の刑事です。
しかし腕は確か。

宮城県警本部のSITの課長でいつ突入するべきかの全権を握っている人物です。
兎田からもほとんど情報の得られない「オリオオリオ」を探さなくてはいけなくなった夏之目刑事。

しかし幸運にも、マンションのエントランスで不審な行動をとっていた「オリオオリオ」をあっけなく見つけることになります。
コンサルタントだというオリオオリオは「オリオン座」のうんちくをとにかく披露する男。

人質とオリオオリオの引き換えを提案しますが、そうなると、自分がこの後どんな運命を辿るのか知っているオリオオリオは拒否します。
そこでオリオオリオは警察に、兎田が所属している犯罪グループの情報を伝えるのです。

そして何故か地図にオリオン座の線を引いて行くオリオオリオ。
これで犯罪グループの拠点が分かる!と力説しますが、警察はほとんど相手にしていません。

むしろ、オリオオリオは兎田とグルなんじゃないかと疑ってもいます。
さて!

ここで物語は一気に加速してエンディングへと走りぬけていきます。

一度走り始めると止まることはできませんよ。
時間に余裕のある時に一気読みして下さいね。

「ホワイトラビット」の感想【ネタバレ注意!!】

例にもれず、一気読みしてしまった私。
そんな私の感想を少しご紹介しますね。

ネタバレしていますので、嫌な人は更に下の方までグイ!!っとスクロールしちゃってください。

一番いい味だしてたのは今村

今回は「ラッシュライフ」の黒澤が登場したところで、一気に胸が高鳴りました。
ああ!懐かしい!!と感じたのは「ラッシュライフ」を読んだのが随分昔だったからでしょう。

そんな黒澤と一緒に仕事をしているのが今村と中村。
立場的には中村の方が「親分」と呼ばれているので、上ですね。

そんな2人は「レ・ミゼラルブル」を呼んだというエピソードから始まります。
ジャンバルジャンが主人公のあの有名すぎる物語。

でもこの「レ・ミゼラルブル」こそ、この物語の伏線でもあったんですよ。
その事に読んだ後築いて、「ああああああ。」と深く息を吐き出しました。

黒澤のポリシーでもある犯行現場において行く「但し書き」。
そこから事件は始まっていくわけですが、この黒澤が巻きこまれて、思いついた「白兎作戦」。

今村がいなければ成立しません。

若葉というキーパーソン

今回の物語の格は愛妻家の兎田です。
そんな兎田に負けず劣らずなのが中村。

そしてその中村の奥さんが「若葉」なる人物。

物語の中でほとんど出てはきませんが、若葉がいたからこそ「オリオオリオ」は見つかったし、「白兎作戦」は発動したわけでもあります。
「ホワイトラビット」では、時系列がやっぱりバラバラで。

いつもの伊坂幸太郎ワールドにどっぷりはまっちゃうわけなんですが、若葉の登場もいい味出してるなあと思うんですよ。
ガッツリネタバレになっちゃいますが、「白兎作戦」があってそして「白兎事件」が始まるわけです。

この時間軸のトリック。
どんなに注意してても引っかかってしまうんですよね。

しかも今回は、神さま視点(作者)で俯瞰的に書いてくれているにも関わらず、ひっかかってしまうんですよね(^^;
ところどころ、「この後に支障があるので、こうかかせて貰う」とか書いている所も、なんだか憎い。

全部、最初から見えてるんだけど、全く見えなくなってしまっているという感じの作品だなあと改めて感じました。

名前も伊坂幸太郎作品の魅力の1つ

今回、「ホワイトラビット」には登場人物の名前も注目すべきポイントです。
まず、兎田ですが、タイトルからして「兎」って名前が入ってくるのは珍しいなあと思いました。

そして、この兎田の起こした「白兎事件」。
なるほどなるほど、と思っているとほどなくして彼のボスが「稲葉」であると登場しましたね。

ああ、なるほど、このグループは「因幡の白兎」から名前をとってるんだなあと感じていたら、妻の名前は綿子。
ワニを騙して海を渡っていた白兎がワニに怒られて傷を癒すために体中にまとったのが「綿」なんですよね。

ああ、これはうまい。と1人でにやにやしちゃいましたよ。
だからこそ、黒澤も「白兎作戦」という名前にしたんでしょう。

ちなみに、余談ですが、立てこもりを始めた家の親子。
名字がずっと出てこなかったので「オリオオリオ」の名字、「折田」か「稲葉」だと思っていたんですよね。

見事、ハズレましたが(^^;

忘れてはいけない夏之目の闇の部分

今回、「白兎事件」で英雄へと駆け上がっていった夏之目という刑事。
彼は7年前に交通事故で息子と妻を亡くしています。

この瞬間から、彼は感情をなくし、過去の自分を演じているだけの人間になってしまっているんですよね。
ここまでなら不幸な人物なんですが、夏之目には物語を読み進めていくうちに更に闇の部分が広がっていきます。

それは交通事故を起こした加害者側の事に焦点がいった時に判明します。
警察という職種だからこそ、ないだろうと思っていたその結末。

夏之目刑事は、加害者の高齢者にとりいっていた霊媒師の女の元に辿りつきます。
この女と直接話をし、全く罪悪感を感じていないことを知り、夏之目は殺害し山に捨ててしまうんですね。

後に、この事は告白しますが。
ここにもまた伏線が含まれてる!!と思ったんですよ。

最初に黒澤たちが空き巣に侵入したあの家。
変な詐欺師の家なんですよね。

更にネタバレしちゃうと、そこから盗み出したリスト。
これは詐欺師がカモにしていたリストです。

この詐欺師、霊媒師のフリをして高齢者をカモにして大金を貢がせていたんですよね。
しかし、物語の序盤でこの詐欺師は「宇宙のような所に旅行に行っている=存在を消されている」となっているんです。

つまり、詐欺師は夏之目が山に捨ててしまった女。
更に、盗んだリストの点を繋ぎ合わせると「オリオン座」になっていくという二つの伏線を回収しています。

本当にここは一番鳥肌が立ったというか。
こういった伏線回収があるからこそ、伊坂幸太郎作品はやめられない、とまらない、なんですね。

「ホワイトラビット」映画化するとしたら誰?

良作というのは映画化されやすいものでもあります。
これまでも伊坂幸太郎さんの作品はたくさん実写化されたので、「ホワイトラビット」も映画化という話があってもおかしくありません。

最近では、ハリウッドで「マリアビートル」が映画化されるという驚き情報もありました!
マリアビートルについてはこちらの記事でどうぞ。

 

ということで、今回は「ホワイトラビット」を映画化するなら誰!?ということで私の独断と偏見で予想してみました!

誘拐犯の愛妻家:兎田孝則

物語の中心人物ともなる兎田ですが、彼はもちろん犯罪グループの一員という一面も持っています。
ちょっと影があり、それでいて愛妻家。

誘拐された妻のために何もかもを投げ出すことのできる人物です。
彼は中川大志くんに演じてもらいたい!

この写真なんか、冒頭の妻を誘拐したと電話がかかってくるボーリング場のシーンにいかがでしょうか?

兎田の妻:兎田綿子

妻の綿子ちゃんは、今回はとにかく酷い目にあわされます。
なんせ誘拐されて、しかも稲葉から暴行を受け続けているんですから。

だけど、最後の最後には芯の強さを発揮して、間違ってはいけない選択肢をきちんと正解します。
そんな彼女は芳根京子ちゃん!

凛とした雰囲気が綿子ちゃんにぴったりだと思います。

泥棒の黒澤

黒澤は伊坂幸太郎作品でもちょくちょく登場するキャラクター。
人気も高いですよね。

過去に映像化された作品でも多くの俳優さんが演じています。

中でも、私は堺雅人さんの黒澤が好きだ!!

この飄々とした感じがとても黒澤っぽいんですよね。

泥棒仲間の中村

最初に出てきてもう出番はないのか?と思いきや、結構深く関わってくる親分こと中村。
中村はちょっと贅沢な感じもしますが、鈴木亮平さん!

役に合わせて変幻自在さを惜しげもなく披露してくれる俳優さん。
変幻自在な中村を演じてくれそうです。

中村の子分今村

そんな中村の子分である今村です。
黒澤のこともすごく心酔していて、鍵開けテクニックに「アンコール!」といっちゃうほどある意味研究熱心。

そんな今村は、柄本時生さん。

なんかこう、弟分の感じがすごく出ているんですよね。

中村の妻、若葉

近所の通報人として大活躍をする若葉。
物語では一言もしゃべりませんが、中村のことを大切に思っていて、しかも協力までしてくれるできた妻です。

そんな妻の若葉は西田尚美さんに!

とっても重要な近所の奥さんをやってくれそうです。

オリオン座の折尾豊

この物語のカギを握る人物、折尾豊、通称、オリオオリオ。
一番不遇な運命だったかもしれません。

そんなコンサルタントのオリオオリオは野間口徹さん!

メガネかけてコンサルタントな感じがどうですか?
オリオオリオっぽくないですか?

一番悪いボス:稲葉

兎田のボスであり、一番身勝手な人物。
そんな稲葉は高嶋政伸さん。

ここ最近、しっかり悪役が板についてきましたよね。

SITの課長:夏之目

部下からの人望も厚い夏之目。
壮絶な闇を1人で抱えている人物です。

そんな夏之目は松重豊さんはどうでしょうか?

なかなかいぶし銀な刑事さんになりそうです。

佐藤勇介

白兎事件の舞台となる佐藤家の息子です。
父親からの理由なき暴力に耐え続けている人物ですね。

彼は細田佳央太くん。

高い演技力が評価されている若手俳優さんですね。

勇介の母

そんな勇介と一緒に自分の夫からの理不尽な暴力に耐えている母親は
堀内敬子さん!

なんか「お母さん役」と言えば堀内敬子さんって思っちゃうほど私の中でぴったりです。

いかがでしょうか?
この役はこっちの人の方が!という意見がありましたら、どんどん教えてくださいね。

読んだことない人は必ず読むべし!

伊坂幸太郎さんの作品は本当に面白いものが多くて、どれから読もうか難しいという人も多いです。
必ずしも、出版順に読む必要はありません。

シリーズとして続いているものはなく、どこから何を読んでもすぐに伊坂幸太郎ワールドに入ることができるのです。
ですが、伊坂幸太郎さんは自分の作品についてこんなことも言っていましたよ。

『作品の1つ1つは、同じ世界観で書いていることが多い。』

だからこそ、泥棒の黒澤が「ラッシュライフ」や「フィッシュストーリー」などでも登場してくるんですね。
そういった楽しみも感じながら、伊坂幸太郎ワールドを堪能してもらえると嬉しいです(^^)

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以上「伊坂幸太郎ホワイトラビットのあらすじの解説と感想!」をお送りしました。



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