圧倒的な画力とストーリーのダイナミックさで人気のマンガ、それが「バガボンド」です。
ファンにとっては厳しい休載という状況が続いていますが、最近のストーリーからはバガボンドの「終わり」が見え隠れすると思いませんか?
どうやら「バガボンド」終わりが近いということらしいのですよ。
そこで今回は、
ご紹介したいと思います。それでは早速いってみましょー!(^^)/
バガボンドの最終回はどうなる?
作者の井上雄彦さんは、バガボンドの最終回についてこんな風に語っています。
「12周年の『バガボンド』はラストイヤーとなるでしょう。
....なるはず。
する。
干支が一回りで(長い!)区切りもいいしね」
このインタビューは2010年にインタビュー記事が載っています。
つまりもう今は連載16年に突入していることになるんですね。
更に
@pouvoirmagique 『バガボンド』って、絵が見易いのもあって中々面白いのですが、いかんせん途中から内省的になって長いというか、タルいですね。引き伸ばし過ぎて、休載も挟んでるので作品のテンポ感よく分かんなくなってる感じあります・
— нт1чк (@nt1chk) July 18, 2014
こんな意見もあるんですね。
確かに、最近のバガボンドは色んな意味で一巻一巻の時間の流れが遅い感じがしますよね。
連載初期のころのあの疾走感の塊のような戦うシーンとか最近はほとんどありませんからね。
そういう所にすごく魅力を感じていたファンの人は、この辺りにフラストレーションが溜まっているのかもしれませんね。
そんなバガボンドの最終回はやはり最大のライバルである佐々木小次郎との戦いだと思います。
そこは書くでしょう!
そう思ってるんですけどね。
しかしこれもまた井上雄彦さんにしか分からないビジョンですもんね。
バガボンドの最終回を描くにはあの作品が邪魔している??
名作を手掛けることで有名な井上雄彦さんですが、彼を一番有名マンガ家にしたのはジャンプで連載していた「SLAMDUNK」ですよね。
実はこの作品が「バガボンド」の邪魔をしているんだそうです。
どういうこと?!ですよね。
井上雄彦さんはこんなことを言っています。
「スラムダンクのラストで、うまく自分をピークまで持っていくことができ、アドレナリンが出続ける状態で書きあげることができました。」
「スラムダンクのラストは『こんなに良い終わり方はない!』と思えるほど納得できるものでした。」
つまりすっごいいい終わり方をしてしまったんですね。
漫画家さんはやはり終わり方にこだわりますよね。
「バガボンド」は特に”宮本武蔵”というモデルがいますから、有名な巌流島の戦いを描かないわけにはいきませんもんね。
そこで井上雄彦さんは休載してしまったというのです。
12年で連載を終わらせたかったけど、今書いているところで終わらせるには巌流島を描いてない。
流れを無視して「一方時は流れて・・・」みたいな強引な持っていき方もできず悩んだそうです。
本当に自分の作品に真摯に向き合ってるからこその悩みですよね。
https://twitter.com/maemukikotoba1/status/431681014729945088/photo/1
バガボンドはこれからどうなる?
37巻の終わりでは武蔵がようやく小倉に旅立ちましたよね。
これでようやく、最終章への入り口が見えてきたと思います。
更にこちらの記事でもご紹介しましたが、「モーニング」で掲載されている作品ではすでに小倉編をいくつか描いており、宮本武蔵vs佐々木小次郎は始まってる感じですよね。
原作もありますので、その原作どおりに進むんじゃないかと言われていますよね。
でもこの原作、オマージュとしているだけでもちろん井上雄彦さんのアレンジが多大に入っているんですよね。
なんせ佐々木小次郎が聾唖者だなんていう設定は原作にはありません。
もちろん、オリジナル設定なんですね。
この当たりのことを見ても原作どおりに進まないのが、この「バガボンド」だと思うんですよ。
バガボンドの佐々木小次郎はいつも背景に海がありますよね。
自由で奔放に生きているイメージの佐々木小次郎。
一方の宮本武蔵は野山が師匠の野生児としてのイメージがないですか?
佐々木小次郎のことを武蔵も
「この水に似た…男を知ってる。
とらえ所なく自由。
闘えば負ける」
と評しています。
つまり佐々木小次郎vs宮本武蔵というのは「海vs山」ではないでしょうか?
更にもっと飛躍してみると、小倉で九州に入ります。
九州は「火の国 熊本」もありますよね。
つまり九州を舞台にして「水の神、小次郎vs火の神、武蔵」となるのではないでしょうか?!
最終話に向けての農業編だった?
「バガボンド」には賛否両論あり、この農業編が長すぎることが不満に思っている人も多いようです。
しかしこの農業編こそこれからの武蔵を描く上で大切なステップだったんだと思います。
宮本武蔵には今まで殺し合いの螺旋があり、そこから抜け出すために試行錯誤しますよね。
吉岡一門を根絶やしにしてから宮本武蔵はとにかく強くなるために戦いを続けます。
いつまで経っても終わらない殺し合いの螺旋から逃れるため、どうにかしているのですが、この期間は他のドラマやマンガではほとんど描かれません。
実際に宮本武蔵には空白の7年間があります。
京都から逃げ出して次に歴史の表舞台に姿を見せるまで7年。
この再登場が小倉になるのです。
ここまでの間で武蔵は放浪していたとされていますが、この期間はみな、一様に「やがて月日は過ぎ・・・」としているのです。
しかし井上雄彦さんの「バガボンド」ではこの時間経過という手段を選ばず、今までの武蔵を超えていくエピソードを描きたかったんだと思います。
農業編で武蔵が超えたもの、それは今まで「天下無双」になりたい!という強い我執だったのではないでしょうか?
更に、もう1つ深読みをするのなら、武蔵が農業編で戦っていたのは「水」です。
飢饉から脱出するためには、自分の田んぼにどうにかして水をため、お米を育てなくてはいけないのです。
そこで大切なのは「水」になりますよね。
この「水」に打ち勝つために武蔵は刀を鍬に持ち替えて戦うんです。
これってつまり今までのことから言うと「水」は佐々木小次郎ってことになりませんかね?
https://twitter.com/inouetake1ko/status/680951878591488001/photo/1
武蔵もこの農業編で小次郎のことを「水のようだ」と例えていると紹介しましたよね。
歴史の通りにラストを迎えるのだとしたら、武蔵はこの空白の7年間で小次郎の「水」に打ち勝つ何かを掴まなくてはいけなかったんです。
更に、己の我執に打ち勝つこともでき、遂には「助けてくれ」と他人に縋る武蔵というのもこの農業編で初めて見たのではないでしょうか?
最終回へ向けての土ならしということでこの農業編はこれだけのページを費やしてしまったんでしょうね。
ゴールは見えています
さて、「バガボンド」
どうやら終わりは近づいてきているようですね。
休載中ということでここから先、一体いつ連載が再開されるのか分かりませんが、再開されるとなるときっとすぐにでもまた心躍るような場面に出会えることでしょう。
それこそ井上雄彦さんが目指すマンガだと思うからです。
今までの物語は全てラストシーンに向けての助走にしか過ぎないんですよ。
ここまできて読むのを諦めるのはもったいないですよ。
きっと最高の最後を用意して「バガボンド」を終結させてくれることでしょう!
その最後の一コマを見るまで「バガボンド」を追いかけていきましょう(^^)
(P.N.オレンジ)
こちらの記事もあわせてどうぞ!
以上「バガボンド最終回のネタバレ予想?今後の展開を井上雄彦の発言から読み解く」をお送りしました。
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