先日、54歳と言う若さで、この世を去ってしまった、女優・川島なお美さん。
彼女が、この世から去る原因となってしまった「胆管がん」
この「がん」が、どのような「がん」か皆さんはご存知でしょうか?
現在の日本では、「がん」は死因の第1位となってしまいました。
国民の、3人に1人は、「がん」で無くなっているという統計も出ています。
知らないでは済まされない。
「胆管がん」ってどの部分の「がん」?
「がん」と一口で言ってみても、かなりの種類があります。
その中で、今回ご紹介する「胆管がん」
名称の中にある「胆管」とは、体の中のどの部分にある臓器なのでしょう?
肝臓は誰にも負けない pic.twitter.com/HyBGAquSKx
— 優虹 (@yuniiiiii_) September 15, 2015
「胆管」とは、肝臓から十二指腸までの「胆汁」が通る導管を指します。
つまり「胆管がん」は、肝臓がんの一種と言う事になります。
肝臓は「眠れる臓器」と呼ばれているだけあって、かなり症状が悪化しないと、症状が現れません。
肝臓自体は、生きていく上で、大変重要な役割を果たしています。
食事などから吸収した栄養の
- 分解
- 解毒
- 排泄
上記のような多様な機能を営み、身体全体を陰で支えている……
まるで大黒柱のような存在なのです。
そんな重要な臓器であるにもかかわらず、とかく発見が遅れてしまい、手遅れになってしまいがちです。
なかなか表にその姿を現さない魔物
今回の川島なお美さんも、2013年の7月ごろ受けた人間ドックで、小さな腫瘍が発見されました。
しかし、川島さんはすぐには治療や手術は受けず、悩みに悩みぬいた末、ようやく翌14年1月28日に手術を受ける事となりました。
7月の時点で既に「残り1年」と余命宣告を受けていたのに、1月まで何もしなかったことを、ご主人である鎧塚さんは悔やまれているようです。
たった6か月……その半年の間に何か変わったかもしれない。
愛する家族を失った悲しみは、少しの後悔にも苛まれて、生きていく事となるのです。
難しい早期発見、完全治癒……
こんな風に、「胆管がん」は、いきなり人を死に追い込む「がん」のように、メディアは一斉に煽っています。
一説では生存率30%なんていう恐ろしい数字まで耳にします。
調べて行くと、確かに「胆管がん」は、手術の難易度も、術後の再発率もとても高く、難治性の高いがんと言われています。
すい臓がんと並んで、発見や治療の難治性の高さを声にする医師も多いようです。
しかし、「胆管がん」になったからとは言え、ある日突然……
まるで交通事故にあったかのように「突然死」を招くわけではないようです。
初期症状の段階で「胆管がん」と判明したのであれば、迷うことなく治療を開始するだけで状況は激変します。
これが川島さんのご主人である、鎧塚さんが悔やまれている部分ではないでしょうか?
早期発見自体も非常に難しい「がん」ではあるようですが、10年前に比べると、使用できる薬品なども増えているので、治癒への可能性は上がります。
早期の段階の手術で、取り除く事が出来れば、治る可能性も高くなるのでしょう。
専門医による、放射線治療などを受けつつ、生活習慣の改善を図る事で、病気を進行させていく原因を見つけ出し、取り除く事が可能です。
生活習慣から分かる原因などについては、後ほどご紹介しましょう。
「胆管がん」の代表的な症状は
- 黄疸(おうだん)
- 腹痛、みぞおちの痛み、発熱
- 食欲不振、体重減少
胆管に「がん」が出来ると、胆汁が通る事が出来なくなります。
すると、行き場を無くした胆汁が、血管を逆流してしまい、胆汁中にある「ビリルビン」と呼ばれる、"黄色い物質"が血液中に増加します。
そうなると
- 皮膚や白目が黄色くなる
- 尿が茶色に濁る
- 便が白くなる
- 全身にかゆみがでる
……などの、黄疸の代表的な症状が、出てきます。
この時点で受診される方が多いようですが、この状態を放置すると
- 発熱
- 腹痛
- 食欲不振
……などの、全身症状が起こり始め、最悪の場合、炎症部位に感染した細菌が、血液の中に入り込み、「敗血症」と言う危険な状態に陥る事もあります。
ショック死に至る場合もあるようです。
ただし、ここで紹介した症状は、現れた時点では既に末期まで進んでいる可能性もあると言われています。
胆管がんの原因
肝臓のがんの一種と言う事と、今回お亡くなりになられた川島なお美さんが、無類のワイン好きだったことから、お酒が第一の原因ではと考えてしまうかもしれません。
しかし、必ずしもお酒をたくさん飲むからこの「がん」にかかるとは、言い切れないようです。
あくまでも「可能性」の一つだと思った方が、良い気がします。
その理由は、今年の7月に同じ「胆管がん(報道では胆管腫瘍と記載されていますが同じ病気)」で亡くなられた、任天堂の岩田社長についての記事を見たからです。
週刊ポスト(同年7月31日号)の記事によると
「滅多に外で飲み歩くことがない、仕事一筋な人」
……と言うように記されていました。
外で飲み歩かないから「大酒飲みではない」と言う根拠はありませんが、この記事を見る限りワインなどのアルコールが全ての元凶とは、言いにくい気がします。
では、「胆管がん」に罹ってしまうリスクは、どんなものがあるのでしょう?
先ほど「生活習慣の改善」で、原因や改善を促すと言ったことをお話ししましたね。
その点から先に触れてみましょう。
やはり肝臓のがんの一種と言う事で、肥満の人や、高カロリー摂取が多い「肝臓に負担をかけやすい」方に発症の可能性が指摘されています。
高カロリー摂取が多いと言う点ではアルコールも含まれる事となります。
なのでワインなどのアルコールは1つの可能性であると言う事で、ここではまとめておきたいと思います。
生活習慣以外での可能性は、他の病気から引き起こす事が多いそうです。
「原発性硬化性胆管炎」
胆管に原因不明の慢性炎症を起こす病気です。
この病気に罹ると約10%の確率で、「胆管がん」との合併症をおこします。
最近では肝炎ウイルスも「胆管がん」を引き起こす原因の一つと考えられるようになってきました。
胆石のある方、あった方などもなりやすい可能性があると言った記述も良く見受けられます。
今できる事をやろう
生活習慣からの予防としては、果物や野菜を積極的に摂取することが、「胆管がん」を発生を低下させると考えられています。
適度な運動、規則正しい生活、バランスの取れた食事。
そして休息。
現代社会に生きる私たちには、この全てを満たすのはなかなか難しいのかもしれません。
ですが何か一つでも。
まずは始めて見る事が、大事なのではないでしょうか?
異変に気づいたらすぐ病院へ!
日本では「胆管がん」を発症する患者さんが、増加傾向にあると言う結果が出ています。
がんで亡くなられた方の約5%近くを占めているとも言われています。
発症年齢は40代後半~50代頃から徐々に増えていき、60歳代で最も多く初症しています。
まだまだ働ける世代を襲うこの病。
少しでも体がおかしいな、黄疸が出てる気がするなと思ったら速やかに、内科や外科を受診して検査を受けてください。
黄疸が医師に確認されると、手術や放射線治療をする事も出来ません。
まずは、黄疸を改善する事から、治療は始まるでしょう。
自己判断で「病院へ行くほどでもないだろう……」と思わず、医師の判断を仰ぐことが、貴方を守る第一歩になる事でしょう。
(ライター:櫻宮ヨウ)
以上「胆管がんの初期症状や生存率!川島なお美のワインなどアルコールは原因か?」をお送りしました。
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