もし自分が恋人や大切な人と年に1回しか会えなかったらどうする?
なんて七夕のありがちな質問ですよね。
そんな七夕ですが、どうやら北海道では8月7日が七夕になるんだそうです。
仙台の七夕も有名ですが、こちらも7月7日ではありませんね。
なぜ地域によって七夕の時期が異なるんでしょうか?
そこで今回は、なぜ地域によって七夕の時期が違うのか?地域ごとの風習についても詳しくご紹介します。
そもそも七夕ってどんなのだったっけ?
七夕は天の川の両岸にいる彦星と織り姫が出会える日。
1年に1回の逢瀬の日ですよね。
ですが、七夕って結局どこからきたもので、どんな意味があるのか?
本当に知っていますか?
まずは七夕についてご紹介しましょう。
七夕とは
七夕の由来は古来中国です。
中国から日本に伝わってきたのは奈良時代とされていて、当時は貴族の文化でした。
時代が進むにつれ、庶民の間にも浸透していった文化なのです。
季節を感じる行事ではありますが、二十四節気ではありません。
七夕は五節句というものに属しているものなんですね。
七夕以外には、
- 1月7日・・・七草の節句
- 3月3日・・・桃の節句
- 5月5日・・・菖蒲の節句
- 9月9日・・・菊の節句
があります。
七夕は「しちせき」とも呼ばれ、笹の節句として7月7日がその日だとされているのです。
七夕が北海道で8月7日なのはなぜ?
北海道は、今日が七夕。
ペルセウス座流星群と思われる流星が何度か見えたけど、なかなか上手く映ってくれなかった😅 pic.twitter.com/0d4uG8Y12H
— 林昂輝 (@884koki_photo) August 7, 2021
五節句の1つとして七夕が設定されているにも関わらず、北海道などでは8月7日が七夕なのでしょうか?
これには、旧暦と新暦というものが深く関係してきます。
元々、七夕は旧暦の7月7日に七夕を行っていました。
しかし、暦が新暦になったときに旧暦とのズレが生じたんですね。
今でも『旧暦の正月』なんて言葉を聞くと思います。
これこそ、新暦と旧暦のズレを表しているものなんですよ。
このズレが七夕にも適応されます。
新暦と旧暦は1カ月ほどズレがあります。
なので旧暦の七夕は7月ではなく8月7日ということになるんですね。
更に、七夕は元々、お盆に関係の深い行事として行われていました。
旧暦の七夕は先祖の霊が家に帰って来る日とされていたんですね。
つまりお盆の始まりの日だったということです。
ですが、新暦になった明治時代以降、七夕だけ7月7日に移動して、お盆はそのまま8月15日前後となったんですね。
この事から、地域によっては新暦の7月7日に七夕を行わずに8月7日に七夕を行うんですね。
北海道の中でも時期にばらつきがある
北海道の全ての地域で七夕は8月7日となっているわけではありません。
函館など道南では7月7日に行う地域が多く、札幌や旭川など道央や道北・道東では8月7日が多いんだそうです。
その地域ごとに行事の執り行い方って違うものですよね。
例えば、全国一律で行う年中行事でも地域によってやり方や食べるものが違ったりもするものです。
それと同じことが北海道の中でも起こっているのでしょうね。
北海道以外にも七夕を8月に行う地域は?
有名なところで言えば仙台の七夕ですよね。
他にも
- 秋田
- 宮城
- 福島
- 群馬
- 埼玉
- 神奈川
- 愛知
- 山口
- 香川
- 大分
などの地域で8月7日に七夕が開催されています。
仙台や北海道が8月7日の七夕で有名なので、北の方に多いのかな?というイメージでしたが、そうでもないようですね。
この地域に入っていないところでも、近くの神社の考え方などによっては8月7日に七夕祭りなどを行っているところもあるようですよ。
北海道の七夕って特殊なの?
北海道の8月7日に行われる七夕祭りでは、他の地域では見られない風習があるんだそうです。
そこで北海道の七夕の風習を見ていきましょう。
七夕の風習①「ロウソク1本ちょうだいな」
北海道の一部地域では「ろうそくだーせ、だーせーよー」と子どもたちが歌いながら、家々を回るという風習があります。
独特の歌(参考動画はこちら)があるんですね。
ろうそくくれないとお前をひっかくぞ~なんてところ、なんだかハロウィンみたいな感じですね。
「ロウソクだせよ」の歌を歌いながら子どもたちが2~3人程度のグループで各家を回るんだそうです。
浴衣を着ていることが多いようですね。
昔は本当にロウソクを集めていたんだそうですが、最近はお菓子を渡すところが多くなったんだとか。
北海道の七夕の、小学生が家々をまわる、「ロウソクもらい」
私の子供の頃はローソクいっぱい貰ったけど、今はお菓子のみ!・・・と思ってたら、1本お菓子にくっついてた! pic.twitter.com/iAP8Knh9ma— タケ (@mmrh_1028) July 7, 2019
子どもにとってもロウソクよりお菓子の方が嬉しいですもんね(^^)
七夕の風習②「帯広のパンまき」
帯広の七夕祭りなのです!
これを皮切りに短い夏を楽しむイベントが目白押しな帯広。
全国的に有名になってる勝毎花火大会も13日に開催!!夏、楽しもうぜっ!!って言うほど本人が楽しめてるかは疑問符だったりしてww pic.twitter.com/arnLdlxznu
— ハムム (@chronostars) August 5, 2019
8月7日に帯広では七夕祭りが行われます。
そこでは『餅まき』ならぬ『パンまき』が行われます。
どんなものかというと、おみこしからパンがまかれるというシンプルなもの。
8月14日(水)~16日(金)は帯広へ! 十勝産小麦100パーセントのパンをみこしからまく「夢パンまき」など、農業王国ならではの催しも楽しみな「おびひろ平原まつり」。「おびひろ盆踊り」は、飛び入り参加も大歓迎です♪
→https://t.co/jZd2fPeqvB pic.twitter.com/hLUovQ8f8H
— たびらい北海道 (@TabiraiHokkaido) August 5, 2019
なかなか豪快で楽しそうですね。
七夕の風習③「ねぶた」
ねぶた祭りじゃないよ、旭川の七夕祭りなうだよ pic.twitter.com/pxU80EKe
— しぎーと (@sarstars) August 4, 2012
旭川の七夕まつりではねぶたが登場します。
『猛夏七夕まつり』というこのお祭り、とっても熱気のあるお祭りなんだそうです。
ヨサコイ節やソーラン節を踊ったりもするんだとか。
七夕の風習④「柳」
短冊に願いを書いて笹に飾る七夕の風習がありますが、北海道では笹は使いません。
かわりに柳の木に短冊を吊るして、願いを叶えて貰うんだそうです。
これは北海道には「竹」が少ないというのが理由だそうです。
至ってシンプルですね。
なんにせよ七夕を楽しもう!
北海道などの地域では8月7日に七夕を行うというところもあるということをご紹介しました。
旧暦ではお盆の始まりの日として年中行事になっていた七夕。
北海道などでは昔ながらの行事が今も残っているということが良く分かりました。
ですが、7月7日に七夕を迎えても8月7日に七夕を迎えてもそんなに違いはないのではないでしょうか?
七夕の日に雨が降ると彦星と織り姫は会えない、なんていう話もあります。
てるてる坊主を作ったという人もいるでしょう。
だから、7月7日がもし雨が降ってしまったら・・・。
1カ月後にもうワンチャンあっても良いと思いませんか?
以上「七夕が北海道では8月7日なのはなぜ?時期が地域で異なる理由!地域ごとの風習についても」をお送りしました。