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映画「植物図鑑」のあらすじを完全ネタバレ!公開日や予告動画も紹介?

有川浩が原作の映画「植物図鑑」
ちらほらと続報が発表されて、岩田剛典(がんちゃん)ファンを中心に注目度が上昇中です。

この記事では、最新情報をまとめておくべく、「映画『植物図鑑』のあらすじをネタバレ!公開日や主演岩田剛典による予告動画を紹介」と題して、お送りいたしましょう。

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2016年公開・映画「植物図鑑」の公開日はいつ?

まず、映画『植物図鑑』の公式サイトはこちら。
http://shokubutsu.jp/

2016年全国ロードショーが決定した映画「植物図鑑」
既にクランクインしていて、撮影も順調に進んでいるようです(^^)

そして、気になる公開日の情報を出てきましたよ。
もともと、

撮影は2015年6月にクランクインし、7月にはクランクアップ

という風に報じられていたのですが、どうやら2016年6月公開のようですね。

また、最近ではヒロイン・さやかを演じる高畑充希さんがInstagramに撮影中の写真を投稿していてたりと精力的に情報を発信してくれています。

こちらこちら

また、上でもツイートを紹介しましたが、最新情報が気になる方はこちらでチェックしてみてくださいね♪

映画『植物図鑑』公式Twitter
https://twitter.com/shokubutsuzukan

ただ、予告動画については、期待は高まっているもののまだ公開されていません
まあ、まだクランクアップから間もないので、もうしばらく先になるでしょう。

また、2016年6月公開ということであれば2016年の冬から春先にかけて。
ちょうど少しずつ暖かくなり、それこそ道端の草花がいきいきとしはじめる時期に予告動画も公開されのではないでしょうか。

つまり、その頃にがんちゃんにキュン死にする女性ファンが続出というわけですねw

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「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!さやかと樹の出会いから同居生活

では、ここから「完全ネタバレ」の勢いで、植物図鑑のストーリーについてご紹介いたします。
最後の最後までは知りたくない人は、どこでこの記事を読むのをやめるべきか・・・?と考えながら読んでいってくださいねww

二人の出会いはいつ?どのような出会い?

まずは恋愛小説のお決まり。
「植物図鑑」の主人公は、

  • 20代後半のOL・河野さやか
  • 謎の青年・イツキ

なのですが、この二人がどのようにして出会うのか?
物語はそこからスタートします。

その始まりは、このような形で・・・。

二人の出会いはまだまだ夜が凍り付く冬の終わりかけの休日前夜。
シチュエーションは、終電ギリギリの飲み会の帰り、朧月の光の下。

さやかは自宅マンションの前にある大きな黒い塊に目を止める。
遠目に見えたそれは・・・大きなゴミ袋?

しかし!

一瞬ゴミ袋に見えたその正体は見ず知らずの行き倒れになっていた謎の青年。

「あらやだ。けっこういい男。」

見た目だけはめっぽう良いその青年。
しかし、運悪く所持金も体力も底をついてしまい限界状態のようだった。

「お嬢さん、良かったら俺を拾ってくれませんか」
「咬みません。躾けのできたよい子です」

さて、皆さんならこんな場面でどうします?
まあ、ここでスルーしてしまっては物語も始まりませんw

酔いで思考がマヒしてしまった(?)さやかは、青年の言葉がツボに入ってしまい笑いが止まらなくなります。

そして、結局その青年のことを拾ってしまうんですね。
そう。流れに逆らえずに。

さやかは、この時の自分の選択を

魔が差したのだ

と思うことになります。

さやか自身の心のなかのセリフにもあるのですが、確かに素性も知れない男を自分の部屋にあげるなんて、実家の両親が聞いたらたたじゃすまないですからね・・・(-_-;)

さやかと樹(イツキ)の生活がはじまる。きっかけは?

そんなところから、二人の生活が始まってしまいます。
その時のキーワードは「料理」。

どんな風に始まるかというと・・・。

翌朝、さやかが目を覚ますと拾った青年は朝食を作っていた。
買ったことすら忘れていたような食材を見事に使い切って。

普段のコンビニ弁当とはまったく違う食事。
思わず食べる前に手を合わせることができる見事な食事。

そして・・・涙が出るくらいとても美味しい食事。

この朝食を通じて、さやかは「食べると言う大事な事を思い出した」という感覚を持つくらいです。

そして、この出来事はさらにさやかの心を揺さぶります。
どういうことかというと、一晩の礼を言って出て行こうとする謎の青年を引き止めるんです。

「――ここにいない?」

さやかの提案に困惑する青年をさやかは必死で引き止める。
それでも、そんなさやかに青年は根負けをして、「料理人兼ハウスキーパー」として共同生活をはじめます。

そして、謎の青年の名前は?

青年の名前は「樹木」の「樹」と書いて"イツキ"。
そして、何故か「苗字は嫌いだから言わない」と言葉を濁すイツキ。

さやかは思い切って・・・「イツキ」と呼びかけた。

この時あかされない苗字というのも、物語の中である意味を持ってきます。
そして、この場面で、二人の今後の関係がさり気なく暗示されています。

名前だけで呼ぶと胸が小さく鳴った。

というような書き方がされているんですね。
つまり、さやかの淡い恋心はこの頃から既に生まれていた・・・ということですよね(*´ェ`*)

泣き虫になるさやか。二人の関係はただの同居人・・・?

ただ、この状態ではハッキリしていないことが一つ。

さやかとイツキの関係は?

ただの同居人?
イツキはさやかにどんな気持ちを持っているの?

読者もそんなことを思う中、さやかの変化が描かれます。

イツキとの生活はさやかにとってかけがえのないものとなっていった。

仕事のストレスも昔は抑え込んで、ベッドに潜り込んでいたさやか。

しかし、イツキが居ると違う。
さやかは・・・泣き虫になってしまうんですね。

つらすぎる日はイツキの労いで張りつめた糸が切れてしまうさやか。
玄関先でイツキの背中に手を回して泣き出してしまうなんて日も。

だけど・・・二人はあくまでも「同居人」。

同居生活の中で、さやかの気持ちが変わっていく様子が描かれるんですね。
いや、正確には先ほども書いたとおり、さやかは早い段階からイツキを男として意識はしてるんです。
その態度があからさまになるというだけで(笑)。

では、対するイツキの態度は?

これが、常に実に紳士的な態度。
そう。まるで、さやかを異性として見ていないかのような態度なんですね。

思わず拾った「料理人兼ハウスキーパー」の腕前は完璧そのものだった。
深夜のコンビニバイトに行く前にさやかのための夜ご飯を作っておいておく。

晩御飯だけにとどまらず朝ご飯まで作ってさらには手作り弁当をさやかに持たせる。

この完璧ぶりが、同居生活であって、同棲未満と感じさせるんでしょうね。

でも・・・ここまでされて惚れない女がいるでしょうか?
おまけにイケメンなんですから!

そして、さやかはこのように気持ちを決めます。

(大事にはされている。同居人としては)
様々な形でさやかを労ってくれるイツキへの想いに対しさやかはこう思う事で満足しようと心にブレーキを掛ける。

なんか切ないですね。
でも、物語はまだ進展していきます。

「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!散歩デートや「植物図鑑」の登場

ここからがタイトル通り「植物」が目白押しで登場してくるパートになります。
どんな情景が描かれるかをご紹介しましょう。

「ちょっと散歩行かない?」。樹(イツキ)の言葉にキュン死に!

「今日いい天気だよ。ちょっと散歩に行かない?」

さやかは、もともと運動が嫌い。
休日はだらだら寝て過ごしたいタイプ。

だから・・・当然イツキの誘いには難色を示します。
というか、近くに川があることすら知らないのにお散歩?

でも、そんな逃げ腰のさやかをイツキは言葉巧みに誘導します。

「ちょっといいものを見つけてさ、週末にさやかと一緒に散歩に行こうって楽しみにしてた」

まあ、惚れた男にこんなことまで言われたら、断れるわけないですよねw

そして、二人にとって欠かせない「散歩デート」がここからはじまるのです。

狩りと言う名のさやかと樹の散歩デート

そして、「散歩デート」というだけなら、まあ普通のカップルと同じなのですが、「植物図鑑」ではこれが一風変わったデートへと変わっていきます。
それは、「狩り」という名のデートになっていくのです(^^)

ただ歩くだけ、変わる景色を楽しむだけだった散歩デート。
ところが、その散歩のメインがいつしか大きく変わってしまいます。
メインの目的は・・・「山菜採り」。

「春が遅い年は悪くないよ。ゆっくり春を楽しめるから。」

イツキは驚くほどの植物についての知識をさやかに話してくれる。
その合間には趣味だと言うカメラでそれらの草花の写真を撮影する。

始めてみる野生のフキやフキノトウ、ツクシ。
自然に生えているものを採ることに最初は躊躇したさやかもイツキのペースに乗せられて、いつしか覚え夢中で山菜取りに勤しんでいた。

「自分で採ったものがその日のメシになるってちょっと狩りっぽくて面白いだろ」

そして、散歩デートから帰宅して、イツキが作る料理がお見事なんですよね。

ズラッと

  • フキノトウとツクシの天ぷら、
  • フキの混ぜご飯、
  • フキノトウの味噌漬け
  • ばっけ味噌、
  • ツクシの佃煮
  • フキの煮物
  • みそ汁

という料理たち。

さやかは、もちろん出来上がった料理の味に「おいしい!」と感じます。
それだけでなく、自分が採って来た植物が料理になることが面白くてたまらないんですよね。

もともとイツキの近くにいたいさやかですが、この時はずっとイツキの傍にはりつきます(笑)。

ちなみに、この料理のシーンで、今後の二人の関係を暗示するような料理が一品あります。

だけどさやかがイツキに熱望したフキノトウの天ぷらだけは例外だった。
一番有名な食べ方だからきっと美味しいに違いない、そう思ったさやかの願望は打ち砕かれる。

けれど、さやかもイツキもそんな苦い体験すら「楽しい」と共感し合うほど打ち解けて行っていたのだった……

こんな風に書くと暗雲が立ち込めるように感じるかも知れません。
いえいえ、平穏な日々は続くんですよ?

狩りと言う名の散歩は春先から初夏にかけて続く事となる。
そして毎回それらの狩った獲物はイツキの手で素晴らしい料理へと姿を変える。

これも、ズラッと料理を並べてみましょう。

  • セイヨウカラシナを入れたノビルのパスタ
  • ヨモギのチヂミ
  • ヨモギの油揚げサンド
  • タンポポの天ぷら、佃煮
  • スカシタゴボウの胡麻和え
  • 野イチゴのジャム

etc…

まあ、味が想像できないものもありますが、「食べてみたい!」と思いますよね。
ましてや、それが実際に作られて、美味しいわけですから、さやかは・・・。

どんな素材でもイツキの手にかかれば魔法を掛けたように美味しいものが目の前に現れる事にさやかはときめいていた。

そりゃそうですよね(^^)

見えない二人の関係はどうなる?「植物図鑑」では調べられないもの

そして、そんな穏やかで楽しい日常が過ぎていきます。

でも・・・。
いや、だからこそ気になることがあります。

イツキの素性は?
考えてみれば、イツキという人間について自分はいまだに何もわかっていない・・・とさやかは感じます。

そして、こんなふうに思うんです。

(次の春、イツキはここにいるだろうか。)

そんな不安がさやかの頭の片隅をよぎる
そう思うたびに今はこんなに楽しいのに少しだけ気持ちが沈んだ。

知りたいのに聞けないもどかしい二人の関係。

そして、そんな気持ちが背景となって、さやかが手にするものがあります。
それが、この物語のタイトルでもある「植物図鑑」。

たまたま書店で見つけた「植物図鑑」をさやかは購入します。
その気持ちは、植物について知りたい・・・いえいえ、一番知りたいのはイツキのことです。

その辺りの心理描写が、またグッとくるんですよね。

イツキに気付かれないようにさやかはイツキが出かけた後ページをめくる。
図鑑を読めば植物の事には詳しくなる。
だけど――

一番知りたいことはどのページを見てもどの図鑑にも載ってはいない。
そう、一番大事な存在となってしまったイツキの事は。

近づけば近づくほど知りたいと思う。
だけど聞いてしまえばこの関係が終わってしまうかもしれない。

一見、平穏ですが、もどかしくて、実態がはっきりしない関係のまま時は過ぎていくんですね。

「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!深まるさやかと樹の関係

●●を知ることで嫉妬するさやか!動き出した二人の関係!

とはいえ、今までも自分の気持ちを押し殺すことが多かったさやか。
このもどかしい状態のまま、イツキとの生活を続けていきます。

でも、ここである出来事が起こるんですね。
そのきっかけとなるアイテムは、イツキがバイト先の同僚からもらったブランド物のハンカチです。

そのハンカチをくれたのは女の子?男の子?

そうハッキリと聞いてみたい。
でも、それはなんだかいやらしい気がする・・・。

そして、さやかはこのことを聞けずじまいになります。

そして生まれるのが嫉妬。
相手を思う気持ちが大きいからこそ、顔を出す嫉妬心ですね。

そして、さやかはその真実を知るための行動を取ってしまいます。

イツキはそんなハンカチよりさやかを大事にしてくれているのに、嫉妬の前では大事な事は闇にまぎれてしまう。
さやかはついに耐えきれずイツキのバイト先へと足を向けてしまった……

「クサカベくんさー」
「ハンカチちゃんと使ってくれてるー?」

運悪く聞いてしまった事実。
重なるようにバッドタイミングで顔を合わせてしまうイツキとさやか。

まあ、ただでさえ嫉妬心が生まれていたところに、この出来事ですからね。
さやかは、大きなショックを受けてしまいます。

そして、そのショックをさらに大きくさせるのが・・・「苗字」です。
そう。平穏な日々を過ごしつつも、さやかが知らないのがイツキの苗字でしたよね。

ところが、バイト先のイツキの胸元にあるもの。
それは「日下部」と書かれた名札でした。

しかも!

さやかがどんなに知りたくても知る事が出来なかったイツキの名字を、その女の子は当たり前のように呼んでいるということ。

ここがさやかを大きく動揺させるんですね。
そして、二人の関係にも動揺が生じます。

店を飛び出したさやかを追ってきたイツキは、さやかがぶつける嫉妬の塊にもきちんと正直に話をする。
だけど傷ついた女の心は「正直」な言葉だけでは癒えはしない。

結局二人はケンカ別れのような形でその場を後にした……

うーん。もどかしさがMAXですよね・・・。
まあ、さやか自身ももどかしいんでしょう。

翌朝、イツキが帰ってくる前にさやかは仕事へ向かうため家を出た。
イツキが毎日用意してくれている朝食だけは迷った挙句食べた。

食べずに出たら二人の関係がもっとこじれてしまいそうで怖かったから。

(今日はどんな顔をして帰ってきたらいいのだろう――)

そんな時にグッドタイミング(?)に会社の同僚からの飲み会のお誘い。
さやかは、

いっそ飲み会で酔っぱらった振りをして帰りうやむやにしてしまおうか。

なんて風にも考えるくらいなのでした。

ただ結果から言うと、この飲み会がさらにイツキの存在の大きさを感じさせることとなります。
それは、料理の味。

さやかは、同僚たちの飲み会で気づいてしまうんですね。
今までは美味しいと思っていたはずの居酒屋のメニュー。

ところが・・・。

今のさやかには、味が濃くて、まったく口に合わないんですね。

イツキの薄味でおいしい料理になれた舌には酒の肴である事が大前提の料理は味が濃すぎたのだ。
俄かにイツキの料理を想いだし急に家が恋しくなってしまう。
それほどさやかの中でイツキは大きな存在になっているのだった。

そんな風に、イツキの存在を改めて大きく感じるさやか。
そこで登場するのが、やっぱりそういう存在が必要だよね!(笑)とでも言うような、さやかに恋心を抱く男性。

それが、さやかの同僚の竹沢です。
竹沢は、一次会が終わって帰ろうとするさやかのことを「送るよ!」と追いかけてきた。

まあ、この時のさやかの対応も読者からするともどかしいかもしれません。

その時さやかの携帯には同僚女子から「あんたの事気に入ってるみたいだから捕まらないように気を付けて」と言ったメールが届く。

せめてもう少し早く知っていたらもっとうまく立ち回れたものを、このタイミングではどうする事もできない。
懸命に断っても強引に竹沢はさやかの最寄り駅までついてきてしまった。

家まで送ると言う竹沢から離れようと必死に抵抗するさやか。
しかし背後から架けられた声に息を飲む。

「何やってんの、さやか」

ナイスタイミングですねw
当然、そこに登場するのはイツキ。

「帰る時間なんて伝えていないのに」と驚くさやか。

そして、最初はイツキの姿を見ても諦めなかった竹沢ですが、イツキにすごまれて最後はしぶしぶとその場を去って行きます。

さて・・・想像してみてください。
この時の空気。

前日はケンカ。
そして、この出来事で、ただ二人残されるわけです。

なかなかの修羅場ですよね(笑)

ふたつの想い。さやかと樹の重なる距離

そして、この時はイツキがいつになく不機嫌なんですね。

不機嫌なイツキはトゲを含んだ言い方でさやかを責める。
売り言葉に買い言葉で口論になってしまう二人。

しかし、その勢いのせいでさやかはうっかり口を滑らせてしまう。

「イツキのこと好きだもん」

言うつもりが無かった言葉が口から滑りだしてしまった。

ケンカの引き金になっているのが嫉妬という「好きだ」という気持ちなわけですから、ついこの言葉が出るのも自然といえば自然。
でも、今まで決して口にしなかった、しようとしなかったはずの言葉。

さやか的には、「あ、言ってしまった・・・!」って感じますよね。

だから、追い打ちを掛けるようにこんな言葉を口にしてしまいます。

「明日になったら忘れていいよ。」
「単なる同居人でしょ」
「あたしと暮らしても平然としてられるんでしょ?」

たがが外れたように、イツキの背に向かってこれまでの想いをぶつけてしまうさやか。

ただ、これらの言葉がイツキを耐えられなくさせてしまいます。

その時急にイツキがこらえかねたように怒鳴って振り向いた。
その大声に竦んでしまったさやかを見て、イツキは傷ついたように険しかった顔を歪めた。

「引き金引いといて忘れろとか都合の良い事言うなよ」

そこから、イツキは

  • 自分が努力して、さやかに対してそういうことを考えないようにしてきたか
  • とは言いながらも、本当はそんなことばかり考えていたこと

を正直に告げます。

ただ、ここでさやかは、やっぱり聞いてしまうんですね。
それは、その行動は、相手が自分だからなのか?
そうではなくて、単に女だからだけってことなのか?

そこを理解できずイツキに突きつけます。
そして、イツキはハッキリと答えるんですね。

「好きになった子に手ぇ出さない条件で同居って、男の俺には生殺しだって言ってんの」

突然の告白
だけどそれは誰しもが想い憧れ描くような甘いものではなく男と女の生々しい言葉のぶつけ合い

「……手、出してよ。好きな男にお行儀よくされてたら傷つくよ」

「引き金二回目。もう止まんないぞ」

イツキはさやかの手首を掴み少し強引に引っ張って家へと連れて帰る。
家に着くなりイツキは強引にさやかを押し倒し、強引に唇を重ねる。

(――やばい。気持ちいい。)

これですね。
R15などの噂になっているシーン

ちょうど、イツキと暮らし始めて三か月というシーンです。
この夜を境にイツキとさやかの二人の関係が激変するというシーンなので、ファンの

「このシーンは欠かせない!」
「でも、過激だよね・・・!?」

という思いもわからなくはありませんよねw

「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!同棲生活がふいに・・・!

甘い甘い生活のはじまり

さて、そこからの二人の生活は甘いですよー。

今までとは違って、イツキはちょっとしたことでさやかに触れてきます。
キスだってします。

イツキのスキンシップ大好きぶりが、思い切り発揮されます(笑)

ここも、上のシーンほどではないですが、ややお子様には過激なシーンがw

その愛情表現にはさやかもただ驚くばかり。
だけど嬉しい。

純粋に嬉しいと思う気持ちが甘い生活を更に甘くしていく。
それは二人で狩ったノイチゴで作ったジャムのように甘い。

「所有権は定期的につけとかないと」

そんな言葉をさらりと放ちさやかのうなじを軽く咬んだ。
上段でやり返すよとさやかが言うと、まるでそれが当たり前のようにイツキは首元の肌をさらけ出す。

「重くないの、こういうの?」
「独占されるのって結構好きだよ」

さやかが「今までの距離は何だったんだろう」と思うくらい、イツキのさやかへの愛情表現はストレートです。

そして、そんな二人の生活はいつまでも続くように思えました。

だけど――

気が付けばイツキに見つめられていることが増えた気がした。
そんな時のイツキはさやかがまともに見返せないほど優しい顔をしていた。
そして降り注がれる甘い言葉にさやかは撃沈されるばかり。

――好きだよ

「ごめん、またいつか」果たしてその言葉の意味は・・・?

ところが、そんな毎日にいきなりの変化が起こります。
イツキがいなくなるんですね。

ある日、何の前触れもなくイツキは「ごめん、またいつか」たったその一言を残してさやかの前から姿を消した。

さやかがイツキに心を残さないように、何時でも忘れられるように。
イツキはきっと迷いに迷い悩んだ挙句この一言だけをさやかに残していったのだ。

さやかは、この一言に込められただろうイツキの思いを理解します。

そして、この言葉を一緒に残されていたのは、花かんむりをかぶってはにかんでいるさやかの写真。
あの「狩り」の最中のさやかを望遠で狙って撮影したものでした。

そんなシーンを切り取った写真だけに、数々の思い出がさやかの中でフラッシュバックします。

そして、ここからさらに切ないシーンが続きます。

来年また新しい芽が出ると話してくれた庭にあるアップルミントが引き抜かれていない事を確認するとほっとした。
だけどもう限界だった。
さやかはただひたすら号泣し、いつかこの日が来ることを本当は自分が知ったいた事に気付く。

(自分の中にこんなに水があるなんて知らなかった)

このなんとなくこういう日を予感していた・・・というのが、また辛いですよね。
そして、さやかはどうなるんでしょうか。

やかの樹(イツキ)への募る想い・・・

もちろん、さやかが簡単に樹のことを忘れられるはずはありません。
イツキが居なくなってからも、二人で過ごした半年間をさやかはいつも思うのでした。

そんな時のキーアイテムが、残されていた樹のレシピノート。

イツキが居なくなってもイツキの残していったものは、イツキがさやかにくれたものは何一つなくしたくない。

だからさやかはイツキがくれた味覚を無くさないよう必死で再現していく。

なかなかうまくいきませんが、さやかはイツキの味を再現しようと努力を繰り返します。
かっての日常のように、コンビニや弁当屋を利用した方が楽なのは分かっていても、そうしたいんですね。

そんな時、ふたたび同僚の竹沢の登場です。
ある日、さやかは同僚の竹沢に本気の告白をされる。

しかし、そのせいでさやかはますますイツキへの募る想いを自覚することになります。

もう会えるかどうかわからないけど好きなの。
もう四か月近くも経つのに全然色褪せないの。

四ヶ月ですよ。
この時間の流れがスクリーンでどのように表現されるかはわかりませんが、決して短くはない時間ということだけは言えますね。

「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!さやかと樹は再び出会えるのか?

巡る季節。突然の冷たい連絡・・・?

ただ、時はどんどんと進んでいきます。
寒さが緩んでゆっくりと春が訪れます。

草花も輝き出す時期です。
さやかは待ちかねていたように河川敷へ一人出かけるようになります。

そして、さやかが過ごすのはこんな時間です。

イツキが居た時と同じように河川敷へ行き狩りをする。
イツキが居た時と同じように狩ったもので料理を作る。

フキノトウの天ぷらは作らなかったけど、それ以外は全部あの時と同じ献立。

そんな風に去年をなぞるようにイツキの居た頃をなぞるように季節を追っていく。

こういう時間の過ごし方って、相手(イツキ)の不在をますます感じることになりますよね。
切ないですね・・・。

そんな中、ある手紙がさやかに届きます。
ところが、その手紙に書かれていた言葉というのが・・・。

ある日書簡がさやかの元へ届く。
浮き上がった気持ちは封筒越しの鍵の感触で一瞬で冷えてしまった。

「ごめん。待たなくていいです。」

イツキは嘘が上手くない。
本当は待ってていて欲しいんでしょ?
こんな時にも「さよなら」と書けないイツキにさやかはまた涙に濡れる。

この辺りも、さやかのイツキへの理解だったり、さやかの乙女心が揺れ動くシーンですね。
そして、結局、相手は目の前にいないわけだから、自分で気持ちの整理をつけるしかない。

いや、このあたりもやっぱり切ないですよ。
ちょっとイツキのことが嫌いになる人もいるんじゃないですか?w

そして、さやかはこんなふうに気持ちを決めます。

待ちたいだけ待とうと割り切ってから気持ちが楽になった。
「またいつか」
勝手に出て行ったんだからあたしも勝手に信じたい方を信じたっていいでしょう?

そんな事を考えながらそして季節はまた巡る……

ここからですよ。
また、時間が過ぎます。

うだるような残暑。
そして、秋を越え、また冬が訪れる。
さらに、年が明け、凍り付くような冬もそろそろ終わろうという時期・・・。

ある夜にある出来事が起こります。

イツキと出会った時のような朧月夜。
ポストに投函されていた茶色い書籍封筒。

まるで残っている冬の寒さがさやかをその場に凍らせたようだった。
取り出した図鑑の裏側に書かれていた名前

『日下部 樹』

フルネームが書かれた植物図鑑。
なんとなくここまでのエピソードがいよいよ収束する予感ですよね!

そして、思わず行動をとるさやか。

この本を手掛かりにすればイツキに辿り着ける。
週が明けたら早速出版社に行って、会社を休んででも。
図鑑の表紙を睨み付けたままつかつかと部屋へ向かうと――

「もう新しい犬、拾っちゃった?」

ドアの前に座り込んでいたのは会いたくて会いたくて、気が狂いそうになるほど会いたかったイツキだった。

おい!イツキっ!!
この演出は、思わず誰もがツッコむんじゃないでしょうか。

さやかの乙女心をもてあそぶかのような。
いや、それも含めてイツキの照れ隠しのような。

ただ、さやかには当然嬉しいサプライズ。

「拾うわけないでしょ、バカッ!」

景色が滲んで世界がぼやけた。

さやかと樹(イツキ)の再会。そして・・・

そして、イツキは何度もさやかに謝って、これまでの事を話してくれます。

その時、「最終的な成果」として、イツキが話すのが、

  • イツキの母校であるこの近所の大学で働くことになったこと
  • さやかに贈ったその本のお陰で研究室の助手にして貰えたということ

です。

ここでも、植物図鑑が大きな意味を持っているんですね。

ただ、さやかには気になることがあり、「最終的な成果の前は?」と質問をします。

問うさやかにイツキはしばらく言い淀んでいたが、しばらくしてその重い口を開く。
イツキは一番怖い所に帰ってたと話し始め、それは「家」だと苦しそうに吐き出した。

ここでイツキが告白するのは、

  • 自分は「日下部 樹」と言う名前で、有名な生け花の家の長男であること
  • 後継ぎが嫌だったため、父親から逃げ回って旅をしていたこと
  • そして今回、実家の相続権を全て捨てて帰ってきたこと

です。

こうして過去の自分、あるいはさやかには隠していた自分との決別をするわけですね。
決別したからこそ、本当に思っているさやかにそのことを話している・・・と思っていいんでしょうか。

さらに、イツキは

  • 今は自由になって、好きな写真で定職につけるようになったこと
  • それから誕生日が近いこと

も話します。

この「誕生日が明かされること」も大きな意味も持っているわけですが、それがこのストーリーの続きにつながります。

それを聞いたさやかが「プレゼントは何が良い?」と聞きます。

「金はかかんないけど、すごく大それたものが欲しい」と答えるイツキ。

そして、イツキはさやかに向き直りこう告げます。

「一緒に生きていきたい。」

色んな物を捨てて、そして先は見えない。
でも、とにかく一生ずっと一緒にいたい。
ほかには何もいらない。

そんな気持ちがこもった言葉ですね。

そして、その後にこのセリフです。

「書類一枚で済むなんて安いプレゼントだね」

単純に「OK」というより、気の利いた素敵なセリフですね(^^)

「植物図鑑」のあらすじをネタバレ!ラストはどのような結末を迎えるのか?

「植物図鑑」のエピローグまたはカーテンコール

さて、こうしてハッピーエンドを迎えたような二人ですが、さやかのこんな気持の描写が物語の最後にはあります。

もう怒ってはいない。

だけど今でもまだ少し恐い。
例えば樹の帰りが遅くなった日。
例えばさやかが一人で留守番をする事になった休日。

ふとした瞬間に引き戻されるあの日の記憶。
家に帰ると樹が居なくなっていたあの日の事を。

この気持ち、経験したことはありませんが、わかるような気もします。

ちゃんと入籍もした。
つつましやかではあるけれど幸せに暮らしている。

そんな二人だけど、イツキに一度置いて行かれた時から、さやかにはそんな不安が憑りついて離れないんですね。

だから、

樹の携帯に泣き声で電話を架けてくる。
たまたま圏外等で繋がらないと病的なほどしつこく留守電やメールを立て続けに入れてくる。

「お願い、いなくならないで」

いつだってそんなさやかに樹は優しく接した。
いつになったらそんな電話やメールをしなくて済むようになるかはまだ分からないけど。

さやかはそんな風に行動してしまうんですね・・・。

そして、最後までさやかの心にこの闇?はすくい続けます。

いつか子供が出来て3人で暮らす生活を夢見る。
悪くない。

きっと樹が小さい頃からあちこち近所を連れまわし、草花の名前を英才教育で叩き込むだろう。
多分学校の勉強には何の役にも立たないけど。

そんな日はくるかもしれない。
こないかもしれない。

どちらにしても、きっと幸せに暮らしていける。

樹が台所で料理をしている。
卵を炒めるBGMに焦がしたバターの匂いが流れてきた。

自分たちの幸せはなんて安上がりなんだろう。
安く幸せになれるのはすてきな事だ。

「好き」という気持ちが強いからこそ、そして乗り越えてきたものがあるからこその、この揺れる心。
最後までどこか切なさが残ります。

ただ、さやかでなくても、相手のことを「好き」という気持ちの底には、誰にだってこういう揺れる心はあるはず。

「植物図鑑」とは、一風変わったシチュエーションや設定がありますが、根本的にはそんな心を描いたストーリー。
だからこそ、受け取り手の心を打つのではないでしょうか。

ということで、原作小説を片手にかなり詳しめにストーリーを紹介しました。
というのも、この小説の文章を読んでいると、情景が浮かぶような書き方が好きなんです。

ですから、あらすじを読んでいただいている読者さんにも、まるで同じように情景が浮かぶように感じてもらえればいいな、と。

そんな一つの情景を切り取って実写化された映画がこれから公開されるわけで、本当に楽しみです。
と同時に、読み手が各自の情景を思い浮かべられる原作小説も何度も楽しめると思いますよ☆

「植物図鑑」。
本当に素敵な作品です♪

以上「映画「植物図鑑」のあらすじを完全ネタバレ!公開日や予告動画も紹介?」をお送りしました。

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