まだまだ冬真っ盛りですが、「立春」が近づいてきましたね♪
「立春」は、どのような日のことか知ってますか?
また、「立春(りっしゅん)」という呼び方は、いつ頃から使われているんでしょうか。
立春に貼るお札に書かれている「立春大吉」という言葉は、どのような意味があるのでしょう?
意味を正確に理解して、お札を貼る理由を説明できる人って少ないのはないかと思います。
また、貼る場所やいつまで貼るのか?など詳細についても正確に理解していますか?
そこで今回は、今さら人には聞けない
をお送りします。
2015年の立春はいつ?その意味は?
立春とは?
立春は、書いて字の通り「春が立つ」という意味。
つまり「この日から春が始まりますよ」という、大昔からの季節の変わり目を意味します。
立春は、まだまだ寒く1年間で最も寒い日とも言われることも。
立春から、気温の底はひと段落し、徐々に温度は上がって春がやってきます。
「立春なんだから、もう暖かくなっていい頃なのに」
と思ってしまいますが、もう少し寒い時期が続きます。
「春」という漢字が入っているので、気分は春になってしまいますよねw
本格的な春の到来までは、もう少しの辛抱です。
しかし、この日から旧暦の呼び方である「雨水(2月19日頃)」までの期間を立春と呼ぶこともあります。
そう考えると寒いのは当然といえますね。
2015年の立春はいつ?
2015年の立春は2月4日。
昨年の立春も2月4日でした。
1985年~2020年までの立春は、毎年2月4日が立春となります。
しかし、2021年からは2月3日という年もあるんです。
立春は、2月4日というわけではないんですね。
立春の日にちが変わる理由は、年によって太陽の角度が変わるため。
地球の公転軌道上で、太陽の角度(太陽黄経)が315度なった時を「立春」と定めているからなんです。
ちなみに、旧暦では立春の日が1年の始まりとしていたんだとか。
ということで、立春の日を基準とした節目の日が存在します。
例えば、
- 節分の日→立春の前日
- 八十八夜→立春から数えて88日目
- 二百十日・二百二十日→立春から数えて210日目と220日目
となっています。
また、立春以降に初めて吹く南よりの強い風のことを「春一番」といいます。
「立春大吉」の意味とお札を貼る場所について
立春大吉の意味は?
「立春大吉」とは、禅宗のお寺様の慣習からきた一種のおまじない。
新しい一年を迎えるこの立春の日に、その一年がいい年になるようにという願いを込めて「立春大吉」というお札を貼るというもの。
「立春大吉」という言葉をよく見てみてください。
何か気づきましたか?
縦書きにすると、左右対称になっているんです。
昔から日本では「左右対称」は縁起が良く、商売も繁盛するという言い伝えもあります。
「立春大吉」には一年間、災難に合わないという意味が込められているんですよ。
古来より脈々と受け継がれてきている言い伝えは、今の時代にも受け継がれているんですよね。
また、立春大吉の逸話として
ふと、中に入ってから鬼が振り返ると、入るときに見た「立春大吉」の文字が見えるではありませんか。「なんだ、まだ、家の中に入っていなかったのか」と思った鬼は逆戻りして出て行きました・・・
というものがあります。
鬼から見たら裏側を見ていたわけですが、ちゃんと左右対称を証明する逸話ですよね(^^)
この説話は、「立春大吉が左右対称になっている!」と気づいた人たちが後づけで作ったんでしょうか?
立春大吉のお札を貼る場所はどこ?
「立春大吉」のお札は、どこに貼るのがベストなんでしょう?
禅寺では、門や入り口の左右に貼るようですね。
一般家庭では、
- 家の鬼門
- 柱
- 玄関
- 子どもの勉強部屋
- 大切な部屋の入り口
- 神棚
などに貼るものとされています。
「鬼門」とは、北東の方角を射し、鬼が出入るする方角として万事において忌み嫌われる方角です。
南西も「裏鬼門」として嫌われます。
一般家庭では家の中心部から見て
- 玄関
- 便所
- 風呂
- 台所
などの水を扱う場所は置かない習わしが今も残っています。
貼り方のポイントは、
- 外へ向けて
- 糊や両面テープで貼る
- 目より高い位置に
といわれています。
立春大吉のお札はいつまで貼る?
「立春大吉」のお札は、いつからいつまで貼るものなのでしょう?
貼るタイミングや期間については、様々な説があります。
例えば・・・
- 2月4日の早朝
- 2月4日のうちならばいつでも
- 自筆で書いた場合は0時から午後7時22分の間で
※自筆で書く場合は墨で半紙か和紙に書きましょう。
と言われています。
しかし、この時が絶対というタイミングはなく、その日のうちであれば間違いないようですね。
「立春大吉」のお札は1年間貼り続けて、翌年の立春にまた貼りかえましょう。
以上、「2015年の立春はいつ? 立春大吉のお札の意味や貼る場所についても」をお送りしました。