日本には季節を表す言葉がたくさんあります。
中でも二十四節気は耳馴染みの多い言葉がたくさんありますよね。
二十四節気は冬至を中心に1年を24分割した季節を表す言葉です。
そこで今回は「立夏」に注目したいと思います。
「立夏」という言葉、その意味や由来はどこにあるのでしょうか?
また二十四節気は少しずつ毎年ずれがあるって知ってました?
2022年の立夏はいつからいつまでなのか?
そして時候の挨拶でもある「立夏の候」はどう使えば良いのか?
などについて詳しくご紹介したいと思います。
立夏とは?
「立夏」は「りっか」と読みます。
「夏」という言葉が入っているので夏に近い時期なのでしょうか。
二十四節気では「立夏」の他に「立冬」や「立春」「立秋」という言葉もあります。
それぞれ、同じ役割を果たしていて
- 立春・・・春が始まる日
- 立夏・・・夏が始まる日
- 立秋・・・秋が始まる日
- 立冬・・・冬が始まる日
となっています。
どこも季節が立ちあがってくる日、ということで、季節の移り変わりを表しているんですね。
ですが、これは暦の上での春夏秋冬で、体感で立夏がきたから「夏だ!」とは感じないというのも1つですね。
立夏は一体いつのこと?
「夏」と聞くと6~8月をイメージする人が多いですよね。
ですが、立夏というのは、6月よりも前となります。
大体、春分から夏至までの期間の中の中間ごろというのが「立夏」です。
立夏を表すのは二通りあり
- 夏至のようにその日1日だけを表す
- 立夏の始まりから次の節気である小満の前日までの期間を表す
ことがあります。
立夏というのは二十四節気の穀雨から数えて15日目ということで、春の嵐も去り気候が安定して過ごしやすい時期のことを言います。
大体、梅雨が始まる前までといったところですね。
毎年、5月5日が「立夏」の事が多く、その日から次の小満5月21日ごろまでが立夏の期間となります。
立夏の由来は?
立夏という言葉はどこから来たのか?というと中国から来ているようです。
「立」という言葉が中国語で「始まる」という意味を表します。
つまり、立夏というのは上でも言ったように「夏がはじまる」という意味なんですね。
しかし、「立夏」は5月5日頃。
この頃にはあまり夏の気配を感じる人もいないでしょう。
しかし、涼しかった風が心地よい風に変わるその節目なのかもしれませんね。
2022年の立夏はいつ?
大体5月5日が立夏ですが、2022年はいつなのでしょうか?
2022年は5月5日(木)となっています。
2023年は5月6日(土)で2024年は5月5日(日)、2025年は5月5日(月)ですね。
期間は2022年の小満は5月21日なので
5月5日(木)~5月20日(金)
となっています。
立夏の候はどう使う?
時候の挨拶として使う「立夏の候」(りっかのこう)。
意味としては「夏を感じる季節になりましたね。」と言ったところです。
基本的に時候の挨拶は、相手の体調などをうかがう言葉とセットで使うことになります。
例えば
『立夏の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。』
などですね。
プライベートな手紙であれば
『立夏の候、皆さん、お元気でいらっしゃいますか?』
となります。
立夏の候を使うのはどの時期?
立夏の候を使うのは、立夏の期間のみです。
これは当然ですよね。
もし、立夏がいつからいつまでか自信がない、という場合は立夏の候に変わる言葉がありますので、そちらを使うのをおすすめします。
例えば
- 新緑の候
- 薫風の候
- 若葉の候
- 青葉の候
などがあります。
いずれも5月中は使える時候の挨拶ですので、覚えておくと良いですね。
時候の挨拶、間違いではないけれど
時候のあいさつでやってしまいがちなのが
”立夏の候、新緑が目に眩しい季節になりましたが、いかがおすごしでしょうか?”
というものです。
これは全く間違い!というわけではありません。
しかし例えるなら「頭痛が痛い」という感じです。
「立夏の候」には”夏の始まりですね”という意味があり、「新緑が目に眩しい季節」というのも、季節の始まりを表す言葉です。
あまりスマートではありませんので、できれば避けたい表現です。
季節を表す言葉は難しいけれど
日本には季節を表す言葉がたくさんあります。
その全てを覚えておくのは何とも骨が折れますね。
しかし、ビジネスマナーや御無沙汰をしている目上の人へのお手紙などにはこういった季節を表す言葉を書くのがマナーです。
その都度ごと調べて、正しい日本語を使って下さいね。
以上「立夏とは?その意味・由来!2022年はいつ?「立夏の候」の読み方や使う時期!」をお送りしました。