個人間での連絡が簡単になった昨今。
年賀状を送るという風習も少しずつ少なくなってきています。
自分が子どもの頃はお正月ともなると郵便受け一杯に年賀状が入っていて・・・なんていうことも多かったですよね。
ですが、年を重ねるごとに年末の慌ただしさで年賀状がなんだか重荷に感じてしまう人も少なくありません。
そこで今回は「高齢が理由で年賀状を辞めるなら!この方法!」というのをご紹介したいと思います。
年賀状じまいはやろう!と思ったらどうやってやるのが正解なのか。
どんな文例や理由を書けばよいのか。
詳しく実例を3つあげてご紹介していきたいと思います。
年賀状じまいってご存知ですか?
年賀状じまい、というのは「来年からはもう年賀状のやり取りはなしにしましょうね」ということをお知らせすることを指します。
終活年賀状とも言われています。
年賀状の季節を逃してしまったからもう今年は無理だ!と諦める必要はありません。
年賀状じまいは年賀状だけではなく
- 寒中見舞い
- 人生の節目(退職や還暦など)
などでお伝えする人もたくさんいます。
年賀状じまいをする上で気をつけること
年賀状じまいのメリットは
・義理で増えていた人間関係をリセットすることができる
・年賀状を贈る手間やコストカット
・SNSなどを通じて新しい連絡方法を再構築できる
といったところです。
ですが、このメリットの裏側には必ずデメリットもあります。
そこに注意しておかなくてはいけません。
ではどんな注意が必要かというと、相手によっては年賀状じまいを貰ったら傷ついてしまう人もいるということです。
まるで自分との関係を断ち切られたように感じてしまう人がいないとも限りません。
なので年賀状じまいでは書き方が重要なポイントとなってくるのです。
年賀状じまいの文面は基本的に3つの柱
年賀状じまいは文面によっては相手を不快にさせてしまうものです。
できるだけ相手に不快を与えないようにどんな風に書けば良いのか、3つのポイントをご紹介します。
第1の柱「挨拶」
年賀状じまいの連絡は
- 年賀状
- 寒中見舞い
- 人生の節目のお知らせ
などで行います。
本題は「年賀状じまい」なのですが、初っ端から本題を書くのは良くありません。
なぜなら最初は第一印象にもなり、冒頭から「年賀状もうやめまーす!」なんて書いてあるとムッとしてしまう人もいます。
なので、冒頭部分にはいつも通りの挨拶を書くのが無難です。
年賀状なら「謹賀新年」や「あけましておめでとうございます。」などのお祝いの言葉を書くのが良いですね。
寒中見舞いや人生の節目のお知らせであれば、自分の近況なども軽く書いていても良いでしょう。
まずは挨拶を丁寧に伝えるようにして下さい。
第2の柱「理由」
挨拶がすんだら次は本題です。
ここでは年賀状じまいの理由を伝えます。
ここでは変に嘘をつく必要はありません。
「高齢になりましたので、年賀状を辞めようと思う」
ということを伝えれば良いのです。
しかし、ここで気をつけなくてはいけないのは「誰に対しても年賀状じまいをしますよ」という意思表示です。
決してあなただけに年賀状じまいをするわけではなく、「皆様」や「どなた様」などを使い誤解を生まないようにしなくてはいけません。
そして最後に年賀状を辞めるタイミングを明確にしておきましょう。
年賀状以外のタイミングで年賀状じまいを伝える場合は「次の年賀状からは」などきちんと伝えておきたいですね。
更に、相手が年賀状を用意する前までには伝えるようにしておくのが一番良いですね。
第3の柱「付き合いは続けていく」
「年賀状を辞めるから今までの付き合いも辞めるということではないんですよ。」
というのも忘れず伝えましょう。
例えば、SNSであったりメールなどの連絡手段を伝えておくことも良いですね。
年賀状だけのやり取りで一年に一度も会わない、連絡をとらないという人には伝える必要もないかもしれません。
高齢が理由で年賀状じまいをする時の文例3選!
高齢が理由で年賀状じまいをするというのは一番波風が立たない方法かもしれません。
そこで具体的にどんな風に書けば良いのか。
今回は3つの文例をご紹介します。
冒頭の挨拶などは全て省略しています。
年賀状じまいの文例①「親しい人へ」
まずは、個人的な付き合いのある人への文面です。
さて、高齢のため毎年の年賀状をしたためることも難しくなってまいりました。
本年をもちまして、皆様への年始のご挨拶状をご遠慮させていただこうと思っております。
勝手ではございますが、なにとぞご容赦ください。
今後も普段のお付き合いは変わらず、電話やメールなどで頂戴できましたら幸いです。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております。
(必要であればメールアドレスなどを表記)』
普段から個人的な付き合いがあるのであれば、ハガキに書かなくても良い場合もありますよね。
年賀状じまいの文例②「ビジネス向け」
続いては勤務時代から付き合いがある人への文面です。
基本的に、個人的な付き合いはない人に向けて送る場合ですね。
これまで長きに渡りまして皆様とは年賀状でのご挨拶をさせていただいておりました。
しかし、寄る年波を感じるに至り、誠に勝手ではありますが皆様への毎年の年賀状を今年限りで失礼させていただくことにいたしました。
長年に渡りあたたかい年賀状を賜りありがとうございます。
厳寒の折り(季節に沿った言葉で)、くれぐれもご自愛なさいますようお祈り申し上げます。』
年賀状に代わる連絡手段をつけたいのなら文末につけることも可能ですね。
年賀状じまいの文例③「人生の節目に送る場合」
最後に、人生の節目(喜寿や退職)などをきっかけに年賀状じまいを贈る場合です。
この時の挨拶は時候の挨拶を添えましょう。
私も齢重ねて〇〇となり、そろそろ「終活」を意識するようになりました。
人生の節目ということもあり、年賀状による皆様へのご挨拶は本年を限りに最後とさせていただきたく存じます。
ご無礼をどうぞお許しください。
今後も変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます。』
この時の理由に
- 手足の衰えを感じるようになりました
- 文章の読み書きが辛く感じるようになりました
- 視力の低下が著しく
など具体的な理由を盛り込んでも良いですね。
年賀状じまいは実は喜ばれているかも・・・しれない
年賀状じまいって「自然消滅」という形でもすることはできます。
年賀状は出さない、そして貰っても返さない、という方法です。
でもこれってなんだか「不義理」を働いているようでなんとなく後ろめたいという気持ちになってしまうこともありますよね。
なので「年賀状じまい」を贈る人が増えてきているのです。
年賀状辞めます!なんてこっちからいうのもどうかと思う・・・。と戸惑う人もいるでしょう。
しかし、相手も同じ気持ちかもしれないのです。
実はもう年賀状を辞めたいと思っていたんだけど、そっちから言ってくれて助かったわ・・・なんて受け取って感じている人もいます。
新しい連絡手段を始めるきっかけになることもありますよね。
年賀状じまいは決して後ろ向きのものではなく、お互いにとってより良いものなんだ、と自信をもって進めてくださいね。
以上「高齢が理由で年賀状を辞めるなら!年賀状じまいの文例3選!理由の書き方にも注意」をお送りしました。