あれ?と思った時にはもう広がっているコケ。
2020年は梅雨が長かったこともあり、外壁やコンクリートに大量発生しているところも多いようです。
コケは生命力が強く、少しだけ放置していたつもりでも一面に広がってしまうこともあります。
こうなると自分の力ではなかなか駆除できず、業者さんに頼まないといけないことにも・・・。
そうなる前に!
今回は、外壁やコンクリートについたコケを自力で駆除する方法をご紹介します。
苔に効果的なのは
- 石灰
- 酢
- 漂白剤
の一体どれなのか?
きっちり検証していきましょう!
どうして外壁やコンクリートにコケが生えてしまうのか?
外壁やコンクリートに苔が生えてしまう原因は「湿気」です。
コケはじめじめとした湿気の多い場所を好みます。
なので、同じ材料で同じように建てたおうちでも、こっちの外壁には苔が生えないけど、こっちには生えてる、ということも起こります。
これはコケの繁殖方法が大きく関わってきています。
苔は胞子を飛ばして繁殖します。
どんな場所でも落ちて根っこを生やすのです。
なので、コケの胞子が飛んできて、その場所に十分な湿度があれば苔は爆発的に増えてしまうのです。
コケが生えやすい外壁の特徴は?
同じ立地条件でも、お隣さんはそこまでコケが生えていないのにどうしてうちだけ?と思った事はありませんか?
これは家の材料やデザインによってコケの繁殖率が変わるからです。
コケが好むのは
- モルタル素材
- 外壁と家の中の寒暖差が大きく結露ができやすい
- 外壁が凹凸の多いもの
といった事です。
モルタル素材は他の建築材に比べると防水性が低く、湿度が高くなる場合があります。
更に、最近のおうちは断熱材などを使い屋内の温度が季節によってあまり影響を受けないようになっています。
こうなるとどうしても室内外で気温差ができ、結露ができやすくなってしまうのです。
そして、外壁のデザインに凹凸が多いと、ボコボコした部分に水分が溜まりやすく、そこに苔の胞子が繁殖しやすくなっているのです。
コケが生えやすい環境条件は?
最後に苔が生えやすい環境条件をまとめてみました。
たとえば
- 外壁材に劣化が見られる
- 直接日光は当たらないが明るい場所がある
- 風通しが良くない
- 湿度が高い
- 近くに樹木がある
- 池・河などが割と近くにある
- 塗装をしてから6年以上経っている
など。
このような条件のところにはコケが生えやすくなっています。
外壁やコンクリートについたコケは放置してはいけません
コケというのは、とても強く繁殖力の高い生物です。
特性で言うならカビと同じような感じですね。
なので、少し生えてるな、と思ったら早めに駆除を行うのをおすすめします。
そうしないと、みるみるうちにコケが広がり、自分の知らないところにまで生えてしまっているからです。
そこで、今回は
- 石灰
- 酢
- 漂白剤
一体どれを使えば一番簡単にそして強力に駆除できるのか比べてみましょう。
苔の駆除方法①石灰
苔の除去方法で「石灰」が一番に浮かんだと言う人も多いでしょう。
確かに、コケは酸性の土壌を選んで生息します。
なので、石灰を撒いて土壌をアルカリ性にしてしまえば、苔は生えにくくなります。
しかしこれは地面に生えた時のみの話です。
外壁やコンクリートに生えた苔を駆除するために石灰をそこに撒いたとしても、雨が降ったり風が吹いたりすれば効果はありません。
なので駆除の方法として「石灰」はあまりおすすめできません。
苔の駆除方法②酢
続いては「酢」です。
「酢」には殺菌作用があるので、苔には効果的面です。
駆除するためには「酢:水(60~70度のお湯の方が効果的)=1:3」で混ぜると良いです。
それをスプレーに入れてシュシュっと吹きかけると良いんですよ。
この方法、本当に効果はありますが、酢の臭いが想像以上に強いのがウィークポイントです。
お隣の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
特に外壁やコンクリートとなると、とこに塗装されているものが酢の力で一緒にはがれてしまいます。
今生えている苔を駆除することはできますが、塗装を塗り直さないと再び苔の生えやすい環境にしてしまっているのです。
苔の駆除方法③漂白剤
漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムなどでできています。
こちらも苔の駆除には効果的です。
しかし、漂白剤、特に塩素系のものは苔を取ると同時に外壁を傷めてしまうのです。
そうなるとおうちの劣化を早めてしまうことになるんですよ。
これでは本末転倒ですよね。
なのでこちらもおすすめできません。
じゃあ一体どうすればいいの?!
ここまで駆除方法を3つご紹介しました。
どの方法も、あまりおすすめできないものばかり(^^;
特に外壁やコンクリートに至っては、ですが。
もちろん、お庭の土などに苔が発生している場合は石灰など効果はあります。
しかし、外壁やコンクリートではあまり3つとも良くないなあ、という結果です。
では、一体何を使って駆除すれば良いのか?
それは「界面活性剤入りの台所用洗剤」です。
苔を駆除する外壁塗装のプロもこれを使って苔を駆除します。
というか、水とブラシで丁寧に擦り落とす、というのが基本中の基本だそうです。
やはりこれは外壁塗装を傷めないと言うことが一番だそうです。
家の塗装を傷つけてしまうと、防水性も損なわれ、結局そこに苔が発生してしまうからです。
なので、バケツに洗剤を水でとき、ブラシにつけて擦る、これが一番のようです。
他にも、苔専用洗剤というものもあります。
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こういったものを使うのもおススメですよ。
ただ、スプレーしただけで苔がとれるというのは、期待している分、効果が感じられないかもしれません。
是非、あなたの納得のいく方法を試してみてくださいね。
何故、苔を放置してはいけないのか?
外壁やコンクリートに生えた苔。
嫌ですよね。
でも、気にならなければ放置しておいてもいいんじゃないの?と思うかもしれません。
しかしそれは危険です!
なぜなら苔が繁殖すると
- 建物に浸水させてしまう
- 塗装の劣化、塗膜の膨れなどのトラブルを引き起こす
- アレルギー症状を引き起こす人もいる
といったマイナスポイントがあるからです。
苔は水分を貯め込みます。
なので、外壁についたコケはたっぷりと水分を吸収しているのです。
それが1日中張り付いているわけですから、外壁にとってあまりよい環境ではありません。
酷くなると、外壁がそってしまうことも考えられます。
更に繁殖すると、塗装の劣化を招いたり塗膜の膨れのリスクも高まります。
家の防水性は低下してしまうので、更に苔が繁殖してしまうわけです。
そして外壁の苔は健康被害を及ぼすこともあるのです。
苔の胞子を吸い込んでアレルギー性鼻炎などになってしまう人もいます。
できれば早期に発見したら、早期駆除を心がけておく方が、家にとっても、家族にとっても良いのかもしれません。
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以上「外壁やコンクリートのコケ駆除方法!苔の除去に効果的なのは石灰か酢か漂白剤か?」をお送りしました。