まさか自分が!と私も思っていました。
なんせ、何の兆候もなかったものですから。
しかし病気というのはある日突然やってくるものなんですよね(^^;
今回、私は腎生検という検査を受けるために入院しました。
この時の体験や困ったをご紹介して、同じ悩みを持つ人と共有したいと思ったんです。
そこで今回は、腎生検での入院中の体験記と退院後の腰の痛みや腰のひねりなど気をつけたい事についてご紹介します。
これは、私の体験記なので大きく主観的になっています。
それでもいいや~という感じでご覧ください。
腎臓に疾患があるなんて思いもしなかった
最初から「あ!これは何か腎臓に問題があるんだ!!」とは思いませんでした。
というのも、私が気付いた最初の兆候は血尿だったからです。
もちろん血尿と腎臓は深く関わりがあるのは当然なんですが、最初から「腎臓だ!」とは思わなかったんですよね。
私が血尿に気付いたのは、親知らずを抜いた日の夜でした。
顔はパンパンに腫れ、熱が出たんですよね。
親知らずの抜歯の痛みで朦朧としながら、『血尿だ・・・。』と思ったのが最初です。
この時、最初に浮かんだのは、「もしかしたら膀胱炎になったのかも?」ということでした。
だから熱が下がったらとりあえず病院に行ってみてもらおうとしか考えていなかったんです。
体調が落ち着いて行った泌尿器科
血尿なんだから、泌尿器科へという考えしかなかった私は近くの総合病院に行きました。
膀胱炎であればすぐに治るし安心、と思っていたんですよね。
お医者さんの所見も同じようで、薬を貰って帰りもう一度来院の予約を取って帰りました。
家でも最初に見たような血尿(赤色のもの)はでなくなったんで、治ったんだと安心したんですよね。
しかし、次に病院に行って採尿検査をしてみると
「やっぱりまだ血が出てますね。」
と言われたんです。
「え?!」ですよ。
そこから泌尿器科の先生に色々と検査をして貰い、やっぱりこれは膀胱に何か炎症が起きたりしているわけではなさそうだ、となったんです。
ここで、初めて腎臓内科を紹介されることになりました。
でもこの時も、まだ自分が入院することになるなんて思わなかったんですよね。
腎臓内科で突然の宣告!
紹介してもらった腎臓内科では採血と採尿検査をしました。
その結果を見て、腎臓内科の先生が言われたのは
「もしかしたら、慢性腎炎かもしれないから腎生検を受けてもらわないといけない。」
ということでした。
検査か・・・そうか・・・と思っていると
「腎生検は3泊4日の入院になりますからね、都合の良いのはいつがありますか?」
と追い打ち。
いや、待って、まだ気持ちが全く追いついて行かない。
入院?え?え?といった感じです。
「どんなことをするんですか?」
というのがようやく聴けた一言です。
先生は腎生検のやり方の説明をして下さり、そしてそこで入院の日にちが決定したんですよね。
家族のこととか、他にも色々どうしようか、と混乱しながら帰宅。
主人にはLINEで言っていたので、仕事から帰ってきてから家族会議となりました。
一人ぼっちの入院生活開始
私が腎生検を受けるために入院したのは、新型コロナウィルスが流行っていて、面会は禁止されている期間でした。
どんな病気の人も面会はダメだったんですね。
なので、1人でカバンを持って入院しました。
もちろん高齢の方や重篤な方は付き添いが認められています。
でも私は、別に歩けないとかそういった症状はありませんでしたので、一人ぼっち。
結構寂しい・・・。
前回の診察の時に入院計画書を渡されていたので大体どんな感じで毎日が過ぎていくのかは分かります。
まず、初日。
この日は心電図を取ったりレントゲンを撮ったり、採血をされたりと検査の一日でした。
中でも、すごいなと思ったのは一日分の尿を流さず貯めておくということ。
トイレに行きたくなったら便器でするのではなく、検尿コップの中に尿を出して、そこから専用の保管袋に入れて貯めていきます。
なんだかそれまでは全く気にならなかったのに自分の尿がちょっと赤いような気もする・・・。
なんて思いながら。
手術当日!緊張の時!
入院2日目。
いよいよ手術です。
私の手術は13時からでした。
なので、朝8時から絶食です。
前日に下剤も渡されていたので、お腹の中はほぼ空っぽの状態ですね。
ストレッチャーで手術室まで連れて行ってもらい、病院の天井を見つめる・・・。
ああ、ドラマ見たいと思ったんですよね。
腎生検は1時間ぐらいで終わったと思います。
看護師さんがそばにいてくれて、励ましてくれたり気分は悪くないかと問いかけてくれたりしました。
この時に、私の血圧も測ってくれてたんですが、なんだか急に血圧が60/48まで急降下。
あとで先生に聞くと「迷走神経反応」だったんじゃないかと教えてくれました。
過度の緊張から、血圧が急に低下するんだそうです。
私の場合、血圧が急降下しましたが、手術が終わるころには少しずつ血圧が戻ってきていました。
良かった良かった。
でも、人生で初めての腎生検。
緊張するなって方が無理ですよね(^^;
術後から最大の敵は腰の痛み
腎生検は部分麻酔で行いますので、痛みを感じることはほとんどありませんでした。
麻酔が切れた後も、私はその傷跡(?)は痛みを感じることはほとんどありませんでした。
そのかわりに待っていたもの、それが腰の痛みです。
腎生検の術後は絶対安静で、ベッドの上で仰向けで過ごします。
足も伸ばしたままで頭もあげれず、フラットな状態。立ったり座ったりなんてもってのほか!
足を曲げるのも、術後8時間ほど経ってからでした。
なんでこんなにも安静にしないといけないのか、というと、やはり腎生検の特徴にあります。
腎臓の細胞を少しだけ針で刺してとってくるわけですから、腎臓には傷が付いています。
すごく小さな傷ですけどね。
例えば皆さん、ケガをして血が出た後ってその部分はどうなりますか?
腕や足など見える部分にケガをしていたらそこを消毒して、絆創膏などを貼って血が止まるのを待つと思います。
腎臓にも同じことをしなくてはいけません。
しかし腎臓には絆創膏は貼れませんよね。
なのでかさぶたのようなものができ、傷をふさいでくれるのを待たなくてはいけないのです。
この時に、せっかくできた「かさぶたのようなもの」をなるべく剥がさないようにするために、仰向けの絶対安静が必要なんです。
と、術後に先生が説明してくれました。
確かに納得できる説明なんですが、今はとにかく腰が痛い。
こんなにも動けないって辛いことなんだと身を持って体験しました。
自分の手を少しだけ腰のあたりに入れて痛みを分散させてみたり・・・・。
色んな事を試しました。
あ、そう言えばトイレも行けれないので、手術前に管を通して貰っていたんです。
手術後はそこから真っ赤な血尿が出てましたね。
腎臓を針で刺したんですから当然ですよね(^^;
それを見て気を紛らわせたり・・・。
もう本当に時計とのにらめっこですよ。
というのも腰の痛みから解放してくれる唯一の光が見えてきたからです。
夕食は食べれるんだそうです
それは夕食の時間です。
食事はとても普通に食べてOKとなったんですね。
しかし、ベッドで寝たままの状態で。
でも、さすがに仰向けのままでは何も食べれません。
なので看護師さんがきて横向きにしてくれました。
ああ、なんて幸せ!!
今まで掛かっていた自分の重さが一気に解放される感覚です。
横向きになれるだけでこんなにも嬉しいなんて思いもしませんでした。
夕食は食べやすいように・・・とおにぎりにしてくれていました。
お茶もこぼれないコップにストローで飲むことができました。
ああ、そう言えば朝から絶食だったんだと思い出しました。
看護師さんが介助してくれましたが、おにぎり一個食べたところでお腹いっぱいになったのでそこで食事終了です。
すると看護師さんが
「じゃあ元の体勢に戻しますね。」
と一言。
ガーーーーン!!
ついにこの至福の時が終わってしまうのです。
横向きになってたので、最初は少し痛みもやわらいでましたが、すぐに腰の痛みは復活!
また痛みと時間との闘いです。
自分で足を動かせるようになったけど
午後9時。
ついに足を動かしても大丈夫!な時間になりました。
やったー!と早速動かしてみます。
あ、あんまり変わらねえ・・・(痛み)。
でも動かさないよりはマシなので両膝を立ててみる。
うん、なかなか良い。
ここで1つ不安が頭をよぎります。
というのも、寝返りが自分で打てるようになるのは、明日の朝。
じゃあ今晩はずっと仰向けのままってこと?!
答え→そうです。
そう、一晩は自分では動けません。
しかし安心して下さい。
看護師さんという強い味方がいます。
足を動かしてもOKと同じぐらいから、看護師さんにお願いして体の向きを変えるのもOKとなりました。
これはもう雲泥の差ですよ。
ですが、夜。
ナースコールはなかなか勇気のいるものです。
看護師さんは2時間おきぐらいに巡回してくれました。
「寝ちゃおう!」と最初は思ってたんですが、やっぱり腰の痛みで1時間おきぐらいに目が覚めるんですね。
寝れない夜は時間が過ぎるのが遅く感じるものです。
巡回に来てくれた看護師さんにお願いして体の向きを変えて貰うのを繰り返しながら朝を迎えました。
ついに訪れたガーゼ交換の時!
朝です。
私の腰はもうパンパンです。
入院3日目。
この日は先生がきて傷口を確認してガーゼ交換をしてくれることになっています。
ガーゼ交換さえ終わればベッドの上に座れるようになるのです。
待ってましたこの瞬間!!
ワクワクしながら待ってるとガーゼ交換してくれました。
しかも経過は順調とのことで、ついにベッドに座ってもいいよ!って言われたんです。
いや、もう別世界ですよ。
ベッドから立ち上がって歩くことはまだできませんが、それでも仰向けの時よりすっごく楽です。
もちろん自分で体勢も替えることができるので、更に楽に。
ですが、この時に1つ注意を言われました。
それは「腰のひねり」です。
あまりそういった腰をひねるような動きはしないでくださいね、と言われたんです。
「はいはーい♪」って了解したんですが、意識すると結構、腰をひねる動きってあるんですよね。
例えば、ベッドサイドのものを取ろうと思った時。
座った状態からものを取るには腰をひねらなくてはいけません。
ということで、諦めました。
ベッドに座れるようにはなったもののまだまだ不自由な時間が続いてましたね。
そして遂に自分の足で歩けるように
手術から24時間経って、ついに歩くことができるようになりました。
下半身についていた管もなくなり、ストレスフリーです。
最初はふらつくかな?と思ったんですが、意外にそんなこともなく歩くことができて安心しました。
すると先生が
「このままだと予定通り明日には退院できそうですね。」
と言ってくれたんです。
そうか、もう3日目なんだ、早かったなあという感想です。
さすがにその日はお風呂に入れませんでしたが、自分で動けるっていうのは、本当に嬉しかったですね。
ここでもやっぱり言われたのは「腰のひねり」です。
「ひねらないようにね!」と念を押されたので、体の動きが少しぎくしゃくしちゃいましたね(^^;
退院後の生活は不安がいっぱい
私は予定通り3泊4日の入院で終わりました。
退院の日に言われたのは
- 重いものを持たないこと
- お腹に力を入れるようなことはなるべく避けること
- 激しい運動は中止
でした。
もちろんずっとというわけではなく、とりあえず2週間程度とのことです。
家に帰って背中を触ってみると、そこには小さな傷跡がありました。
かさぶたになっていて少し固かったですね。
退院後はお風呂も普通に入れますし、ご飯も制限は掛かりませんでした。
なんですが、私が退院後に感じたのは「おや?」という違和感があったんです。
それは、手術を受けた左側の腰から太ももにかけてのしびれのようなものです。
もちろん大きなものではありません。
普通に経っていれば感じることもありません。
だけど、椅子に座っていたり、ベッドで横向きになった時になんだか少し痛みを感じたんです。
なんだろうなあ~と思いながら過ごしていましたが、病院に問い合わせるほどの強い痛みでもないしそのまま様子を見たんですね。
退院の時に言われたのは
- 38度以上の発熱
- 激しいお腹の痛み
を感じたらすぐに電話してくれ、とのことでした。
検査結果を聞きに1週間後にもう一度診察を受けることも決まっていたので、そのままにしたんですよね。
すると日にちを経つごとにその痛みは少しずつ感じなくなりました。
寝る時には右側を下に寝たり、椅子に座る時も左に体重がかからないように注意したっていうのもありましたね。
やっぱり術後、絶対安静だったので、その時の影響かなあ?なんて勝手に思ってたりしましたよ。
腎生検の検査結果は
そして腎生検の検査結果を聞きに行く日になりました。
先生にあってもう一度話を聞けばこのモヤモヤとした気持ちも晴れます。
だって私より絶対に腎臓のことについては詳しいし。
だからこの日を心待ちにしていたと言ってもいいかもしれませんね。
検査結果は、私の場合はやはり「IgA腎症」というものでした。
これからの治療方法などを聞いてその日はおしまい。
生活で気をつけることもしっかり聞いて帰宅しました。
やっぱりこういう病気のことって専門の人に聞くのが一番安心します。
本当に、あの術後の痛みさえ耐えれば、腎生検はそこまで負担の少ないものだと思いますよ。
以上「腎生検の体験記ブログ!術後の腰の痛みや腰のひねりから退院後の痛みまで【体験談】」をお送りしました。