毎年6月ごろから流行する病気、それがプール熱です。
しかも、感染力が強くちょっと厄介な病気ですよね。
プール熱ってどうしてかかるの?
プール熱というのは、アデノウィルスが引き起こす急性咽頭熱のことをさします。
名前の通り、アデノウィルスが咽頭につき、発熱を引き起こす夏風邪の一種です。
5歳までの小さな子どもがかかりやすく、高熱で感染力が高いんです。
他の夏風邪なら経過観察で大丈夫な場合もありますが、プール熱は別です。
もし、これから書くような症状がみられた場合はすぐに医療機関を受診しなくてはいけません。
それぐらいプール熱ってとっても感染力の強いものなんですね。
ちなみに、大人も感染します。
大人がプール熱になってしまった場合につきましては、こちらの記事でご紹介しております。
あわせてご覧ください。
プール熱の初期症状!
夏風邪と同じ部類にいますので、基本的な症状は夏風邪と一緒です。
しかし、プール熱には独特の症状もあり、この症状があるのなら、ただの夏風邪ではありませんので注意して下さい。
プール熱の潜伏期間は、5~7日程度です。
感染してすぐに症状が出ることはありません。
子どもの場合、プールに入ったという日から1週間程度は様子を見なくてはいけないんですね。
特に、塩素濃度がしっかりと管理されていないようなプールに入っていると感染のリスクも高くなります。
あまり不衛生なプールには子どもが小さいうちは行かないようにするというのはプール熱を予防する手段です。
初期症状は熱から始まる
そうはいってもプールだけで感染するとも限りません。
アデノウィルスはどこにでもあるウィルスなんです。
そこで、感染してしまうと、まずは高熱から始まります。
喉から来る熱ってどうしてこんなにも高いのか、と思うほどですよね。
大体39度前後の発熱がみられます。
しかもこの発熱は一気に症状が出ます。
ある日突然子どもが発熱でぐったりとしているとなるとプール熱を疑ってみましょう。
発熱を追いかけるように独特の症状が
高熱でしんどい上に今度は
- 食欲不振
- 喉の痛み
- 鼻水
- 目の充血
- 目やに
といった症状が表れます。
他の夏風邪と大きく違うのは「激しい喉の痛み」と「目」です。
目やになどの症状はまず片方から始まり、続いてもう片方に移っていくといった経過をたどるでしょう。
高熱で、目やにがすごいと言う時には十中八九プール熱です。
この頃は何も食べれないほど喉が痛みますので、固形物ではなく、喉に刺激の少ない食べやすいものを食べるようにしましょう。
また発熱で水分が失われています。
水分補給はいつも以上にこまめに行いましょう。
その他の症状は個人差がある
この他にも、症状はいくつかあります。
それは
- 腹痛
- 下痢
- リンパの腫れ(首の後ろ)
と言ったところです。
下痢を始めると、便の中にアデノウィルスが含まれますので二次感染に注意が必要です。
おむつ替えをした後はすぐに消毒し、トイレは使った後ごとに殺菌するように心がけましょう。
プール熱の苦しみはいつ頃まで続くの?
発症してから強い痛みに襲われるプール熱ですが、特効薬はありません。
そのため、お医者さまにいっても、出される薬は対症療法によるもののみで、あとは自分の免疫力に頑張ってもらうしかないんです。
しかし、1週間すれば症状も次第に収まってきますし、体も楽になっていくことでしょう。
頑張って1週間耐えて、二次感染を防ぎましょう。
プール熱で症状が軽いのは要注意?
アデノウィルスによるプール熱は強い感染力を持ち、高熱を引き起こす注意すべき病気です。
しかし、人によっては症状が軽い場合もあるのです。
先ほどご紹介した初期症状なども、全部見られる人もいれば、1つだけの症状しか見られないと言う人もいます。
必ずこうなるという症状がないのがプール熱の特徴でもあるんですね。
そんな中でも、プール熱で症状が軽いという場合もあります。
例えば、高熱を出しやすいものですが、微熱が続くという人もいます。
喉の痛みを激しく感じはするものの熱は高くないんです。
これはラッキーと受け止めるかどうかはちょっと迷いますよね。
実は、ラッキーではない場合もあるんです。
それは、プール熱にかかったために、新たな合併症を引き起こしている可能性があるからです。
例えば、アデノウィルスが気管支に入り込んでしまえば気管支炎や肺炎を引き起こします。
また、熱が出なくても、喉への痛みが激しいという人もいます。
この場合は、咽頭炎を引き起こしますので、食欲不振が更に進んでしまいかねません。
食べないとやはり体力は戻ってこず、長引いてしまうことになるのです。
近くにプール熱にかかった人がいて自分もなんだか夏風邪っぽいなあと感じたら医療機関を受診して陽性かどうかを検査してもらうのが一番安全ですよ。
プール熱は予防することが一番の対策
感染してしまうと、家族全滅!となってしまいがちなプール熱ですが、これはもう予防することが一番の対策です。
例えば
- 食事はバランスよく
- 睡眠をしっかりとる
- 手洗いうがいをこまめに
- タオルの共有を避ける
と言った事です。
特に夏は気温の変化が激しく疲れやすいですので、栄養をしっかりとって体力をつけておきましょう!
折角の夏休みの思い出が「プール熱」とならないためにも、普段から病気に負けない体力づくりをしておきたいですね!
(P.N.オレンジ)
以上「プール熱の症状まとめ!初期症状からの順番や潜伏期間についても!軽いケースも要注意?」をお送りしました。
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