夏休みがやってきます。
「クワガタを取りに行きたい!」なんてねだられたりしていませんか?
サクラの木の下をいていたら、なんだか赤いクワガタのような虫を見つけた!なんてことはありませんか?
派手な赤と、クワガタのような形から、子供はすぐに捕まえてしまうのですが毒があるので要注意なんだとか。
実はこの赤い虫はヒラズゲンセイと言います。
もし、出会ってしまった時の対処法や、生息地や分布についてもむしとりの前に勉強してから出掛けるようにしましょう。
危険!赤いクワガタ・ヒラズゲンセイ
まずはこちらです。
いつのまにか我が家のあたりでも普通に見かけるようになったヒラズゲンセイ。 pic.twitter.com/to7s3A2J0y
— 千松信也 (@ssenmatsu) July 9, 2019
本当に見事に赤いんですね。
どれほどすごいのかというと、こちらをご覧ください。
猛毒の赤いクワガタことヒラズゲンセイに噛まれました
こいつのヤバそうな大顎で噛まれるとこの動画のようになりますhttps://t.co/H2IWUKCw8r pic.twitter.com/xPuiYeI6UJ— おーちゃん(おーちゃんねるの中の人) (@Ohchan_ch) July 15, 2019
小さいのに、怖いですよね。
大人でこれですから、子どもの場合はどうなるのかな?と思うと更に怖いところです。
このヒラズゲンセイ、クワガタに似てますが、実はクワガタではありません。
「ツチハンミョウ」という種類の昆虫になります。
クワガタに似てるけど違うんですね。
だけど、クワガタに似ているので「赤いクワガタ」と呼ぶこともあるようですよ。
もしヒラズゲンセイでかぶれてしまったら?
ヒラズゲンセイの毒は体液に含まれています。
触ろうと思って触ってしまう場合もあれば、木の葉や木の陰に隠れていてうっかり触ってしまう場合もあります。
もし触ってしまうと、かぶれや水ぶくれになってしまいます。
この時、そうなったらどうすれば良いのかというと
-
1.すぐに触った場所を流水で洗い流す
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2.皮膚科に行く
という順番です。
ヒラズゲンセイの体液に毒が含まれているので、皮膚に体液が付着している時間を短くすれば良いわけです。
触ってしまったからと言って慌てる必要はありません。
落ち着いて洗い流してお医者さんにみてもらいましょう。
もし、かぶれてしまった場合は市販の薬ではなく皮膚科に処方してもらった薬を使うようにしましょう。
赤いクワガタ・ヒラズゲンセイはどこにいる?
ヒラズゲンセイの生息地は、温暖な気候の所に多く存在すると言われています。
なので、四国の温暖な地域では良く見られていた昆虫です。
しかし1976年に和歌山で初めて見つかると年々生息地を北上させてきたと言います。
2009年に京都府伏見、2012年には栗東市で生息が確認されています。
なので、今現在の生息地は北側は京都や滋賀県あたりまで、と考えていた方が良いですね。
ヒラズゲンセイが好きな場所は?
これだけ目立つ虫でありながら、一度も見たことない、と言う人も多いのではないでしょうか?
ヒラズゲンセイはその色も特徴的ですが、生態も少し変わっているんです。
というのも、ヒラズゲンセイはクマバチに寄生する昆虫だからです。
クマバチと共に行動して、クマバチの巣の中にこっそり卵を産みます。
孵化したヒラズゲンセイの幼虫はクマバチが集めてきた花粉などを食べて大きくなります。
そのため、
- さくらの枝
- 松などの樹木
- 木造住宅の軒下
などで見つけることが多いんです。
サクラの木や松の木って学校に多い種類ですよね。
なので、子どもが触ってしまう機会も増えてしまうのかもしれません。
赤いクワガタ・ヒラズゲンセイは準絶滅危惧種
赤いクワガタ・ヒラズゲンセイは準絶滅危惧種に指定されています。
そのため、あまり見ることも少ないのかなあ。と思います。
でも、生息地域を北上させていることで、もしかしたらこれから数が増えていくのかもしれません。
もし見つけたり触ってしまったら、慌てず落ち着いて対処するようにしたいですね。
以上「有毒の赤いクワガタ・ヒラズゲンセイでかぶれた時の対処法は?生息地・分布も要チェック」をお送りしました。