桃の節句を今年も迎えようとしています。
元気に華やかに成長を祈願して、毎年飾るのが雛人形ですよね。
自分たちが子どもの頃は、7段飾りが珍しくなかったんですが、最近では、住宅事情もあり7段飾りは見かけなくなりました。
子どもに、雛人形を・・・と思っても、結構高価なものです。
あ!自分の雛人形があった!あれをどうにか飾れないかなあ、と考える人も多いのではないでしょうか?
でも、雛人形の「お下がり」って大丈夫なんでしょうか?
7段飾りを毎年飾るのは無理だけど、親王飾りならどうにか・・・という場合にも実は気をつけなくてはいけないポイントがあるんですよ。
そこで今回は、
しましょう。そもそも雛人形って7段飾りをコンパクトにしてもいいの?
雛人形は何を祈願する人形でしょうか?
「え?そんなそもそもの話じゃなくて飾り方について聞きたいんだけど・・・」と思う人もおられるかもしれません。
でも、この原点のお話が、実は7段飾りをいかにコンパクトにするか?の話の土台になるんです。
そんな訳でもうちょっとお付き合いいただきたいので、もう一度。
「雛人形は何を祈願する人形でしょうか?」
御存知の通り、桃の節句は女の子のお祭りです。
これはいつまでも健やかに美しく育ちますように、という願いが込められているんですよね。
つまり、自分の娘にふりかかってくる「厄」を少しでも、肩代わりしてもらうために飾るんです。
人身御供、ではないですが、お雛様たちに厄除けをして貰うわけですね。
しかし、そんな厄除けの意味があるのなら、省いちゃったら良くないんじゃないの?!と心配になりませんか?
コンパクトにしたい!とか言ってる場合じゃないんじゃないか?みたいに。
でも、大丈夫なんですよ。
じゃあ、その理由をあげてみますね。
雛人形をコンパクトにしてもいい理由1:「ひな祭り」の歌からわかること
まずは、「ひな祭り」の歌を思い出して下さい。
こちら、歌詞を載せればいいのですが、著作権の関係とかあるので、紹介しているサイトへのリンクをご紹介しますね。
色々と間違いがあると言われていたり、作詞家のサトウハチローさんがお姉さんへの鎮魂の気持ちを込めた歌だったとか言われてたりしますが、ザット見てみると、婚礼の歌だということが分かります。
お内裏様とは、じつは、天皇のことを表していて、ここにお嫁に行くお雛様の婚礼ですので、五人囃子がついてきたり、右大臣左大臣がいたり、ととても華やかなんです。
つまり、7段飾りとは婚礼の賑やかな様子を表現しているだけで、御守りの役目を兼ねてはいないんですね。
雛人形をコンパクトにしてもいい理由2:ルーツの流し雛も要チェック!
え?!
じゃあ桃の節句に飾るのはなんで?!と思いますよね。
それはひな祭りのルーツに大きく関係してきます。
ひな祭りのルーツは日本では流しびなです。
この風習は平安時代ごろに貴族の間で広まりました。
川や海にお雛様の人形を藁でできた円形の座(?)に乗せ提灯と一緒に流したりします。
流しびなは「光源氏」にも登場します。
この物語のなかで光の君は厄災を祓うために人形(カタシロ)を須磨の海に流したというエピソードがあります。
これは物語の中だけではなく、平安時代の貴族が実際にしていた風習です。
陰陽師に頼んで、自分の名前などを書いた人形(カタシロ)を川に流してけがれを祓ったということなんですよね。
何故この風習が始まったのかというと更に漢の時代の中国までさかのぼります。
当時、中国では乳児の成長率はとても低く、大きくなる前に死んでしまうことも珍しくない世界でした。
ある時、娘を立て続けに3人、生まれて1週間もたたないうちになくしてしまった父親がいました。
彼は嘆き悲しみ、けがれを祓うために川で手足を清めたと言います。
この風習が始まったのが3月3日の上巳(じょうし)の節句だと言われています。
これが日本に伝わり、最初は人形(カタシロ)を川に流していたんですが、次第に流している人形で子どもたちが遊ぶようになります。
「ひいな遊び」と言われる貴族の子どもの中でだけ流行った遊びですね。
そして現代のお雛様へと近づいて行くのです。
というわけで、少し話がそれましたが、お雛様のルーツを辿ってみると厄除けとして生まれたのはお内裏様とお雛様だけ、ということになります。
何故3人官女や5人囃子がいるのかというと、それはお内裏様とお雛様のアクセサリー的な役割だとも言えます。
平和になって来た江戸後期や明治時代。
庶民の間にもひな祭りの文化が浸透していきました。
この頃からお雛さまは華美になり、川に流すという風習は少なくなっていきました。
台所用品や桃の花などを一緒に飾るのに合わせて、3人官女や5人囃子も一緒に飾られるようになっていったんですね。
ということで、「7段飾りをコンパクトにリユース!」というのは全く大丈夫!ということになっていくんですよね。
7段飾りをコンパクトに!でも、一体どれを飾ればいいの?
となると、次の具体的な方法が気になりませんか?
7段飾りをコンパクトにするにはどうすればいいんだろう?と思いますよね。
そこで、親王飾りにするポイントをご紹介します。
親王飾りを新しく買わなくても、単品で売ってくれている所が多いですので、自分の好みに合うアイテムを揃えるのも楽しいですね。
親玉飾りにする際のポイント
では、親王飾りに必要なものはこちらです。
- お内裏様
- お雛様
- 屏風
- ぼんぼり
- 親王台
- 平飾り台
- 毛氈
- 親王前飾り
- 桜と橘
これが基本のセットですね。
これにプラスして、高杯とか、三宝、菱餅などを飾ったり、お道具などを並べてもいいですね。
もうこの辺はあなたのセンス次第です。
菱餅もぜひ飾ってもらいたい大事な理由!
しかし、ここでぜひとも一緒に飾って欲しいのは菱餅です。
それはどうしてかというと、菱餅には、諸説由来があります。
その中でも、一般的なものが、菱餅の緑・赤・白という3色は「健康・魔よけ・清浄」を表しているというのです。
また菱餅の「ひし形」という形にも、厄除けの意味があると言いますので、「御守りの役割」という点からみると、ぜひとも一緒に飾りたいものですね。
小道具を一緒に飾ると、一気に華やぎます。
親王飾り、長持ちさせるにはケースに入れた方がよい?
あと、親王飾りにすることは決めたとして、毛氈の上に普通に飾った方がいいんでしょうか?
それとも、ケースに入れてしまった方がいいんでしょうか?
これには様々な考え方がありますよね。
雛人形は、厄を払ってくれるお守りだから、ケースに入れて眺めるよりも、親しみやすくした方がいいんじゃないか?
ケースに入れた方が、埃をかぶらないし、壊される心配もないんじゃないか?
などなど。
各家庭によって考え方は様々です。
しかし、綺麗に美しく・・・ということを一番に考えた時、やはりケースに入れていた方がいいんです。
これは飾っている間も埃をかぶる量が違ってきます。
更に、お手入れも簡単にできるからなんです(^^)
ケースに入れてない方が確かに、飾ってる!という感じはありますが、人形の痛みから考えると、やっぱりいたんじゃいますよね。
ケースに入れて飾っておくと、ガラスについた埃や汚れを落とし、人形自体にそこまで埃をかぶってませんので、片づける時もそんなに気を使わなくていいのです。
開閉部分があると思いますので、そこから防虫剤を入れて、お人形さんの顔を柔らかい布やティッシュなどで包むだけです。
もちろん、この時、直接手で触ってしまうと、手の油脂などがついて汚れてしまいますので、注意が必要ですよ。
しかし、たったこれだけのことをするだけで、毎年、見違えるように痛みが少なく済むんですね。
ケースに入れる際にはプロのアレンジも助かります!
また、うまくケースにおさめられるかなー・・・?と不安がある場合には、一番簡単で確実なのは、人形屋さんにリメイクして貰うことです。
特に、雛人形に痛みも目立つ場合はおすすめです。
例えば、衣装着人形などになると、髪なども乱れたりしていませんか?
こういったもの全て気になる所は、人形屋さんに治してもらうといいですよ(^^)
み~んな笑顔で、うれしいひな祭り!
桃の節句と言えば、女の子にとってはすごくうれしい行事ですよね。
たくさんの人が集まって一緒にワイワイとお祝いをすることは本当に嬉しいことです。
主役はあくまでも、娘さんですよね。
桃の節句を祝うのなら、娘さんのことを一番に考えて、お雛様が楽しい思い出しかない!と言って貰えるようなお祝いをしてみてくださいね。
いつまでも、健やかで美しく育ちますように(^^)
(P.N.オレンジ)
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以上「1段の雛人形の飾り方!7段飾りをコンパクトに親王飾りにする方法!」をお送りしました。
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