節分の飾り付けというと柊鰯(ひいらぎいわし)。
都会では飾りつけている家も少なくなったようですが、節分の習慣として大事にしている家もまだまだあります。
もしかしたら今年はじめて柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ろうかなと思っている人、その後ふと疑問を持った人もいるかもしれませんよね。
たとえば、
「あれ・・・節分の柊鰯って、結局いつまで飾るの?」
「ていうか・・・処分どうしたらいいのかな。普通にゴミにしたらやっぱりマズい?」
みたいに。
実際、実家の両親がなくなってから上のような悩みを持ったという人の話を聞くことなんかもありますが、ここではそんな疑問を解決していきましょう!
「そもそも節分の柊鰯って何なのか?」という基本から、
という点まで、お伝えしますね♪
そもそも節分やその意義は?2016年はいつ?
節分とは、もともとは「季節」の「分かれ目」=季節の変わり目、のことを意味しています。
つまり、
- 立春の前日
- 立夏の前日
- 立秋の前日
- 立冬の前日
これらがすべて節分にあたるので、節分って1年に4回ということになるんですよ!
とはいえ、一般的には節分といえば【立春の前日】の一日のことです。
ですから、2016年の節分はいつか?
これは、2016年2月4日(木)が立春なので、その前日である2月3日(水)が節分です。
え!予想以上に大きな意味を持つ節分
しかもですね。
実は、節分という行事は、現代人が思う以上に大きな意味がありました。
とういうのも、昔は、立春から新年が始まるとされていたため、年頭の行事として節分が重んじられていたんです。
また、現在でも、季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。
そうした体調の変化は、かつては「悪霊」や「邪気」によってもたらされると考えられていたんです。
だから!
節分には、鬼を祓い福を呼び込む儀式を行うんですね。
「鬼は外、福は内」です。
確かに今のお正月にする行事として節分を見てみると、だいぶ重要度が増すように感じられますよね。
では、節分の柊鰯(ひいらぎいわし)についての説明にいよいよ入っていきましょう!
柊鰯(ひいらぎいわし)とは?その由来と作り方
さて、先ほどのような理由があって、節分には鬼の侵入を防ぐための柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関などに飾ります。
柊鰯は、ご存知のとおり焼いた鰯の頭を柊の枝に刺したもの。
西日本では、
- やいかがし
- やいくさし
などとも言われています。
では、なぜ柊や鰯を使うのでしょうか?
何か意味があるはずですよね。
そこで、どのような由来があるのか見てみましょう!
柊鰯の由来(その1):柊を使う理由
上の写真をご覧ください。
柊(ひいらぎ)の葉っぱは、トゲトゲしていて痛いですよね。
この柊の葉っぱのトゲが、鬼の目を突き刺すといわれています。
目を突き刺された鬼は、家の中へ侵入することができなくなるんです。
なるほど。
毎年、目を突き刺されるなんて、鬼って学習能力がゼロ・・・(笑)
なんてのは冗談ですが、この柊を使う習慣。
実に、平安時代から厄除けとして使われている記録があるんですよ!
柊鰯の由来(その2):鰯を使う理由
次に、鰯(イワシ)です。
鰯(いわし)を焼くと、煙と臭いがきついですよね。
その煙と臭いこそが、鬼が苦手なものとされているんです!
なので、鰯を焼いて頭を玄関に飾ると鬼の侵入を防ぐと考えられているんですね。
柊鰯は、柊のトゲと鰯の煙と臭いをセットにさせた最強の魔除けになっているんです。
たしかに、視覚と嗅覚を奪われれば、鬼といえども・・・(笑)
柊鰯の作り方&処分の仕方
ということで、最強の魔除け・鬼撃退の柊鰯の作り方を確認しておきましょう。
と言っても、作り方は実にシンプルなんですよ。
-
①鰯を焼く
塩焼きにしていただく場合は、鰯をそのまま焼いて後で頭を外す。
鰯の梅煮などにしていただく場合は、鰯の頭だけを焼く。
-
②柊の枝に刺す
柊のトゲに気をつけながら、鰯の口が上にくるように刺す
-
③玄関先に飾る
上記の通り、魔除けとして使った後の、鰯は食べたりもするんですね。
ということで、これも一つの「処分の方法」かな、と紹介させていただきました。
最初の最初は鰯じゃなかった?(2022.1.30追記)
柊鰯を節分に飾るという風習は、すごく昔から続いてきているものです。
最初に登場したのは平安時代とも言われています。
また『土佐日記』の中にも、「門守」といって魔物や災難を避けるためのおまじないの1つとして使われていたと記されています。
こんなにも歴史の古いものだったんですね。
しかし、平安時代は柊鰯ではありませんでした。
というのも、鰯ではなくボラを使っていたんだそうです。
更に、しめ縄に柊とボラの頭を指していたんだそう。
ボラというと鰯より随分と大きいですよね。
何が原因で鰯に変化していったのかは分かりませんが、次第にボラから鰯に変わっていったんだそうです。
庶民の間に浸透していったのも江戸時代と言われています。
よくよく考えてみると、町民の家の軒先にいくつもボラの頭が飾られていたらそれはすごいインパクトの強いものですね(^^;
まあ今でも、鰯の頭ではなく
- ニンニク
- ラッキョウ
- 鰯の尻尾
などを飾る地域もありますので、本当にそれぞれの風習だったんでしょうね(^^)
節分飾りの柊鰯はいつ飾る?
また、この柊鰯はいつからいつまで飾れば良いかご存知ですか?
一般的には
- 小正月の翌日(1/16)から節分まで
- 節分の日だけ
- 節分から2月いっぱいまで
が多いようです。
ただ、お正月飾りと同じく、地域によって飾る時期は異なります。
あまり厳密に考える必要はなく、住んでいる地域や家の習慣に合わせるのが一番ですね。
節分飾りの柊鰯はいつ片づける?処分方法は?
柊鰯を、いつ、どのように処分すればいいか迷ってしまいますね。
先ほど、節分飾りの柊鰯を飾る期間の諸説を書きましたが、あの中でも柊鰯を片づける日としては、節分の翌日(立春)が一般的です。
とはいうものの、
- 一年中飾っておく
- 鰯の頭が猫に食べられるまで飾っておく
なんていうところもあるようですよ!
え。節分終わる前に、猫が食べたりしないんでしょうか・・・。
↑揚げ足取りな私ですいません(苦笑)
節分飾りの柊鰯の処分方法
そして、取り外した柊鰯は、
- 神社などで行われるお焚き上げ
- どんと焼き、左義長
などで焼いてもらうのが一番良いようです。
しかし、近くの神社でお焚き上げがない場合もあるでしょう。
それに、どんと焼きは小正月の火祭りなので、すでに終わっていることが多いですよね。
では、そんな場合はどうするか?
火祭りに行けない場合は、一般ゴミと一緒に出しても問題ありません。
気になるようなら、酒と塩で清めてから、半紙などに包んだり、紙袋などに入れて処分しましょう。
ゴミと一緒に出すとはいえ、
「邪気を払ってくれてありがとう。おかげで一年前向きに過ごせそうです」
と言った感謝の気持ちで処分したいものですね。
まとめ
以上、節分飾りの柊鰯はいつまで飾る?片付けや処分の方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
上に書いたように、節分飾りの柊鰯の飾る期間や処分方法などは、お正月飾りと同じく地域差がとても大きいです。
厳密な決まりはありませんから、住んでいる地域や家の習慣に合わせてもらって大丈夫です。
大事なのは、季節の変わり目・分かれ目をどのように過ごすか?ということ。
それが「鬼は外、福は内!」という子供でもイメージしやすい言葉に込められた願いなのでしょう。
2016年の節分は、鬼や災いを寄せ付けず、たくさんの福を呼び込みたいですね!
柊鰯の片付けや処分についても、この記事がお役に立てば幸いです。
以上「節分飾りの柊鰯はいつまで飾る?片付けや処分の方法についても」をお送りしました。
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