ソチオリンピック(2014年)が終わり、浅田真央をはじめとする女子フィギュアスケートの主力選手が休養や引退をする中、次世代の選手が注目されています。
その中でももっとも注目されているのが、フィギュア全日本Jr女王・樋口新葉(ひぐちわかば)。
浅田真央や安藤美姫と同じく、若干13歳で国際大会優勝経験を持つ期待の星です。
そこでこの記事では、「樋口新葉は4回転とトリプルアクセルでキムヨナ超え?カギは生意気と言われる性格か!」と題して、
について迫りたいと思います。
樋口新葉のスケーティングの実力!
今、樋口新葉(ひぐち わかば)が注目されている理由は、全日本ジュニア選手権優勝。
しかも、その年齢にあります。
樋口新葉は現在、13歳!
中学2年生での優勝は、安藤美姫・浅田真央に並ぶ記録的快挙なんですよね。
そして、その成績がとても安定しているんです。
具体的に、2014-15シーズンの成績を一覧で確認してみましょう。
SP57.05+FS109.85=166.90 (1位)【2014.09 ジュニアグランプリ チェコスケート】
SP52.75+FS116.93=168.68 (2位)【2014.10 ジュニアグランプリ ブラエオン・シュベルター杯】
SP58.99+FS117.15=176.14 (1位)【2014.11 全日本フィギュアスケートジュニア選手権】
SP63.98+FS123.97=187.95 (1位、自己新、SB)【2014.12 ジュニアグランプリファイナル】
SP60.37+FS117.72=178.09 (3位)【2014.12 全日本選手権(シニア・ジュニア混同)】
SP64.35
この成績だけ見ても、安定感が感じられると思います。
ちなみに、ジュニアグランプリシリーズでは21世紀生まれとしては初の優勝!
そして、話題となったファイナル、全日本選手権へと進出を果たしたんですよね。
樋口新葉のスケートの特徴!ジャンプのバリエーションがすごい!
樋口新葉のスケーティングの特徴は、
- スピードがとにかく速い
- スピードにのったままキレキレのジャンプやスピン
- アクセル以外の3回転ジャンプを跳べる
- 表現力が凄い
という点があげられています。
スピードが速い!
まずは、バンクーバーオリンピックで金メダルを取ったキム・ヨナを彷彿させる圧倒的なスピード。
演技を見た事がある人は分かると思いますが、とにかく速い!
同世代だけでなく歴代日本女子シニアの選手と比べてもかなり速い!
そして、スピードが速いことでスピン・ステップなど全ての演技がキレキレになるとのことらしいんです。
樋口新葉自身が、自分の憧れのスケーターとしてキム・ヨナの名前を上げているんですが、これらの演技の要素に関しては似ている部分があるかもしれません。
ジャンプが多彩ですごい!
また、樋口新葉の凄いところは、スピードが速いということだけではなく、減速せずにジャンプに入れるという点。
スピードにのったまま跳ぶジャンプが、高さがあって美しいんですね。
この美しいジャンプは、浅田真央を彷彿とさせます。
しかも、若干13歳にしてアクセル以外の3回転ジャンプを全て跳べるんだとか。
また、樋口新葉が現在跳べるとされているコンビネーションジャンプはこちら。
- 2回転半アクセル-3回転トゥーループ
- 3回転ルッツ-3回転トゥーループ
- 3回転フリップ-3回転トゥーループ
- 3回転トゥーループ-3回転トゥーループ
ジャンプは、「トゥループ→サルコウ→ループ→フリップ→ルッツ→アクセル」の順番で難易度があがります。
コンビネーションの場合は、セカンドに「トゥループかループ」がつき、ループの方が難しいとされています。
特に、セカンドのループジャンプは、スピードを落として踏み切ってから回転しなければならず、ほとんどできる選手がいないんですね。
だからこそ安藤美姫は、難しいとされるセカンドのループジャンプの前にルッツジャンプを組み合わせた「3回転ルッツ-3回転トゥループ」を跳び、世界女王となっています。
そして、樋口新葉が得意だというのが、この「3回転ルッツ-3回転トゥーループ」なんです!
どんな成長を遂げるのか本当に楽しみな選手ですね。
若いながらも表現力も魅力
しかし、樋口新葉の凄いところは、これだけじゃないんですね!
樋口新葉のスケーティングには、もう一つ忘れてはいけないポイントがあるんです。
それは表現力。
圧倒的な速さがあるけれど、樋口新葉のスケーティングは、ただ速いだけではないんですよね。
スピードを落とさず、演技・繋ぎを途切れさせることなくなめらかに流れるよう滑る・・・。
数年後、女性としてのしなやかさがプラスされた時、樋口新葉がどのような演技をする選手になるのか楽しみですね♪
トリプルアクセルや4回転にも挑戦中!?
さて。樋口新葉のジャンプがすごいことはすでに書きました。
が、なんとすでにトリプルアクセルや4回転にも挑戦中なんです!
こちらのインタビューによると、2014年の目標は
目標にしていることは、今年中にトリプルアクセル跳びたいということです
と注目の発言をしています。
このトリプルアクセルは、現在の女子選手の中では浅田真央だけが跳べるジャンプです。
練習では転んじゃうけど、いつかプログラムで入れられたら
と、控えめなコメントもしていますが、実現もそう遠くはなさそうらしいんですね。
4回転にも挑戦中?
というのも、2013年に特別招待された世界選手権のエキシビジョンでは、1万人を超える観客前に4回転ジャンプにチャレンジしているんです。
トリプルアクセルだけでなく、4回転ジャンプにも挑戦しているとは・・・!
前向きに可能性にチャレンジする姿勢が素晴らしいですね♪
ちなみに、女子選手の4回転ジャンプは、日本選手権(2003年)で安藤美姫が成功させ話題となりました。
その後、浅田真央や荒川静香、タラ・リピンスキー、スルヤ・ボナリーなどの選手が練習していたようですが、試合で成功したのは安藤美姫のみ。
他には、
- サーシャ・コーエンが練習で4回転サルコウ成功
- 加藤利緒奈が4回転サルコウを練習中
などの情報もあります。
今後、女子フィギュアスケートの4回転ジャンプの新時代到来となりそうですが、その先駆けとなるのが樋口新葉かもしれませんね!
樋口新葉の性格が生意気?そう言われる理由は?
ところで、樋口新葉の性格については、生意気!というような意見が結構あります。
果たして、そんな風に言われる理由とは一体何なんでしょうか?
ネットでの反応を見てみると、例えば、
樋口新葉きらい!生意気すーぎーる 私は天才型です、努少しの練習でジャンプ飛べます、とかふっざけんな(╭☞•́⍛•̀)╭☞ 村上佳菜子がんばって
— ヒライレイ (@parfam_hyr4) 2014, 12月 26
私はフィギュアスケート自身をこよなく愛しているから選手の好き嫌いは多少はあれど、全否定はない。良いところの素晴らしさも理解している。だけど、完璧にキライな選手が出来た。樋口新葉だ。ごめん、顔も あの勝ち気なスケーティングも圧倒的にカンに障る。見たくないくらい品のない選手だからだ
— 6e ar- de Paris (@lesaintgerman) December 27, 2014
のような意見があります。
こんな風に、樋口新葉の雰囲気や言動、さらにはスケーティングから、なんとなく「生意気だ」と感じている人も少なくないようなんです。
確かに、TV番組「Mrサンデー」の特集の中で、「自分のことを天才肌の選手か努力家かどちらと思うか?」と質問された時に、
(自分は)天才肌だと思う。ちょっと練習したらできるかな?という事ができたので
というよなコメントしたことも話題になったんですよね。
この手の発言が人によってはムッとした・・・なんてことはあるかもしれません。
マスコミの取り上げ方のせい・・・?
ただ、マスコミの樋口新葉の持ち上げ方が、拍車をかけているんじゃないかという気もします。
例えば、全日本選手権SPについてのあるニュースでは、1位の本郷理華と3位の樋口新葉が大きく取り上げられて、2位が軽く飛ばされてる感じのものもありました。
これには、2位の宮原知子の扱いが可哀想!なんて声も。
でも、これって樋口新葉が悪いわけじゃないですよね・・・?(;^ω^)
性格の強さが伺える動画
それに、樋口新葉の性格については、生意気というよりは強気とかタフという方がふさわしいような気がします。
例えば、性格の強さが伺えるこんなエピソードがあるんですよね。
2014年3月の世界選手権のエキシビジョンにて、演技中に音楽が止まってしまうというアクシデントが!
しかし、樋口新葉は最後まで音楽のない状態で滑ったんだとか。
これって、13歳という年齢を抜きにしても凄いことだと思いませんか?
音が出ないことに意識がいって、滑るテンポや流れが乱れて中断になってしまってもおかしくありません。
でも、滑りきったということは、
- 演技体に染みつくほどの練習
- アクシデントに動じない性格の強さ
のどちらもを兼ね備えていたからこそ!
実際、樋口新葉はこのアクシデントについて
あまり覚えていないけど、最後まで滑り切れたのでアピールできたと思います
と何食わぬ顔で振り返るだけだったんだとかw
この発言からも、性格の強さが伝わってくるようです。
ぜひ、その時の動画をぜひ御覧ください!
樋口新葉の発言から性格をうかがってみる!
ただ、いろんな発言を聞いていると、最近の女子フィギュアスケーターにはない性格っぽいので、だからこそ今後が楽しみに感じられるんですよね。
発言を正確にお伝えするべく、ちょっと引用が多くなりますが、樋口新葉のコメントをそのままお伝えしてみます。
Q:自分の性格はどんな性格だと思いますか?
「負けず嫌い。試合に負けたら、家に帰ってからヤバいです。
もうなんか一時間くらい荒れていて、一回その日は立ち直るけど、次の日になったら変になります。
この間、アジアントロフィーの時にシングルになってしまったジャンプが2つあって、いつもの試合では、ありえないことで、先生に怒られたし、自分も悔しかったので…泣いてしまいました」
「先生に怒られたし」というのが、子どもらしくてかわいいw
ただ、興味深いのが、その日はいったん立ち直るけど、次の日から変になるという点。
「変になる」ってのがどういうことかよくわかりませんけど、たぶん悔しさが湧き出てくるって感じなんでしょうね。
樋口新葉の場合、そうやって「悔しい」って感じることがモチベーションになって、毎日何時間もの練習に打ち込めるタイプなのかもしれません。
なんというかアスリートっぽさを感じさせますよね?
さらに、
Q:将来の夢は?
「オリンピックで金メダル」
Q:オリンピックはピョンチャンで大丈夫ですか?
「はいっ!(笑)」
さらには、「世界選手権も金メダルを取りたいし、全部勝ちたいです」ともw
確かに平昌オリンピックは年齢もクリアしているので、頑張ってほしいですけどね♪
樋口新葉の今後に期待!
こんな風に、たしかに生意気とも取られかねない発言が注目される樋口新葉。
でも、まだ13歳の中学2年生ということもあり、言葉の選択肢もまだまだ少ないのかも?w
そして、まだまだ怖いもの知らずな部分もあるのかもしれません。
かっての浅田真央のように。
また、演技は、他のシニア選手と比較すると確かに荒削りな部分はあると思います。
しかし、すでに他のシニア選手を凌駕するレベルの要素もあるのは確かです。
ジュニア大会での好成績や全日本選手権への出場・SPで好発進が示しているように、まだまだ伸びざかりの樋口新葉。
このままいけば、
- 浅田真央のトリプルアクセルなどの美しいジャンプ
- キムヨナのスピード
- 安藤美姫の4回転ジャンプ
など、トップフィギュアスケーターの武器を持ち合わせた選手が誕生するかもしれません。
そうすれば、、樋口新葉の憧れであるキム・ヨナを超えたすごい選手になりそうですね・・・。
まだ13才という年齢を考えると、これからの樋口新葉にも目が離せません!
以上、樋口新葉は4回転とトリプルアクセルでキムヨナ超え?カギは生意気と言われる性格か!でした。