今年の節分には、恵方巻きを食べよう!と思っている人も多いのではないでしょうか?
関西よりのご家庭なら当たり前の風習かもしれません。
この恵方巻き、恵方の方角を向いて食べますよね。
しかし恵方と言うのは毎年変わっているのを御存知でしたか?
ではでは
しましょう。(こちらの記事は2017年の情報に2022年の情報を追記上書きしております)
2017年の恵方の方角は一体どこ?
今年の恵方ですが、それはズバリ!「壬の方角、北北西微北」です。
これは「北」と「北北西」の間をさす方角で、ここが2017年の恵方になります。
ちなみに、恵方巻きというのは、この恵方を向いて食べるというところから付けられています。
心の中であなたの叶えたい願い事を唱えながら、一言もしゃべらずに恵方巻きを食べると良いとされています。
また恵方巻きにはルールがあり、包丁を入れて輪切りにして食べるのではなく、このまま丸かぶりする!というのが基本です。
巻き寿司といえども、一本丸かぶりをするというのは、お腹がいっぱいになることでしょう。
あとは、食べ終わるまで喋らずに食べられるかどうか、ですね。
これはお子さんのいるご家庭などでしたらなかなか難しいかもしれないですね。
恵方って何で毎年変わるの?
恵方というのは「全てにおいて吉」であるという方角です。
つまり、2017年は「壬の方角」に向かって物事を行うと、結果が良くなりやすい、という方角なんですね。
しかし、この恵方。
毎年変わるんですね。
変わるのも不思議ですが、恵方の決め方は一体どうやっているんでしょうか?
そこでここ何年かの恵方の方角を見てみましょう。
すると・・・
2015年・・・「乙の方角(西南西)」
2014年・・・「甲の方角(東北東)」
2013年・・・「癸の方角(南南東)」
となっています。
順番というわけでもなく、その年によってまちまちですね。
これはきっと何か決めるルールがあるに違いない!ということで、更に詳しく見ていきましょう。
恵方を決めるのは一体誰?!
別に徳の高いお坊さんが「今年の恵方は南南東じゃー!!カーツッ!!」と決めているわけではありません。
恵方と言うのは、陰陽道でその年の福神さま「歳徳神(としとくじん)」がいる方角を言います。
祀られている神様が移動する、なんて聞いたことないよ!と思ったかもしれません。
しかし歳徳神さまは、毎年同じ方向にいることを好まず、毎年場所を移るのだとか・・・。
おられる場所は「12支」と「十干(じゅうし)」というものの組み合わせによって決まります。
「12支」と「十支」はどう組み合わせるの?
12支と言えば、なじみも深いですよね。
その年を動物で表しているものです。
一方、十支は陰陽道からきています。
万物は全て「木・火・土・金・水」からできているというものと、全てそれらには「陰」と「陽」の二面があるというもの。
この2つが結びついたものが『陰陽五行説』です。
この10個に「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」を割り振ったものです。
12支と十支を組み合わせたものが「干支」としてその年を表すのです。
例えば、「丙午(ひのえうま)」なんていう言葉を聞いたことはありませんか?
今では12支が有名で、十支を組み合わせたものを用いる人はほとんどいません。
しかし、この恵方と言うのは二つを組み合わせた「干支」で決まっているんですね。
干支は60通りの組み合わせがあり、60周期で巡ってきます。
還暦というものがありますよね。
これは何故60歳でお祝いをするのかというと、自分が生まれた「干支」がもう一度めぐってくるタイミングだからです。
還暦を迎えると赤ちゃんに戻る、というのも、この「干支」に再び巡り合うからかもしれません。
近年は長寿大国日本ですので、もしかすると「W還暦」を迎える人も増えていき、新しいお祝いができるかもしれませんね。
話を戻しますと、順番ではない、と書きましたが、ここまで詳しく知っていれば、順番通りということなんですね。
歳徳神さまはどこに祀られているの?
毎年、その居場所を変える神様ですが、では毎年毎年変えるそのお住まいはどちらになるんでしょうか?
これは、名古屋にあります。
名古屋には、名古屋城を中心に4方角にそれぞれ1つずつ観音様を祀っている寺院があるのです。
それは
甚目寺観音・・・北
荒子観音・・・西
龍泉寺観音・・・東
の4寺院です。
この4寺院を総じて、尾張四観音と言います。
元々は名古屋城から見て鬼門の方角にある寺院を名古屋城を守るために定めたようです。
この4寺院の歴史は千年以上と古く、毎年、この年の恵方に最も近い観音様は「節分会」が盛大に行われます。
また名古屋には尾張4観音の恵方の寺に参拝にいくと後利益があるということで、参拝者でにぎわうんですよ。
2022年の恵方の寺はここ!(2022.1.30追記)
2022年令和4年の恵方は「壬の方角(北北西)」です。
なので、北北西に一番近い甚目寺観音が恵方の寺となります。
このお寺は597年に伊勢国甚目村の漁師 龍麿という人が尾張の入江で投げ網をしていました。
すると、金色の聖観音像を引き上げ、入り江の傍らに草堂を建て観音像を置いたのが始まりです。
なぜ海の中から観音様の像が出てきたのでしょうか。
それは信州の善光寺の本尊と共に百済を経て日本に渡り、585年に海中に投じられた三蔵仏のうちの1つだったと言われています。
そんな甚目寺観音の恵方節分会は
前夜祭:2022年2月2日(水)23:00~2:00
当日:2022年2月3日(木)8:00~17:00
となっています。
例年通り、豆まき券を買わないと参加できませんよ。
券は二通りあり
- 枡付き祈祷豆まき券・・・5000円
- 枡なし祈祷豆まき券・・・4000円
- 子ども豆まき券・・・1000円
(祈祷の付き添いに限り小学生だけ)
となっています。
節分祭当日に行けない、という人は、前日の16:00まで本堂で祈祷事前受付もしてくれていますよ。
本尊で祈祷してくれるようなので気になる方は申し込んでみてはいかがでしょうか?
2017年の尾張の恵方の寺参拝の参加方法
節分会では
- 豆まき祈祷
- 厄除け
- 開運
などが行われます。
これに参加するには赤券、もしくは白券が必要になります。
赤券とは
- 豆まき祈祷
- 本尊御影
- 御供
- 福引
がついて初穂料3500円(前売り券3000円)です。
白券は
- 豆まき祈祷
- 本尊御影
- 御供
- 福引
- ます
がついて初穂料4000円(前売り券3500円)となっています。
前売り券は、甚目寺観音本堂で2月2日午後5時まで販売してくれています。
詳しくはこちらでどうぞ。
節分会で厄除け・開運をしてみてはいかがですか?
家庭で恵方巻きを楽しみ、豆まきをするのも良い厄除けです。
しかし、さらなる厄除けや開運を望むのなら、尾張四観音の節分会に参加してみてはいかがでしょうか?
もしかすると、思いがけないほどの後利益がやってくるかもしれませんよ。
(P.N.オレンジ)
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以上「今年の恵方の方角は?名古屋の節分の恵方の観音様はどこ?」をお送りしました。
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