土用といえば「うなぎ」。
季節の変わり目に滋養強壮をつけて乗り切ろう!
という日でもあります。
しかし、土用の期間中は土いじりや草むしりがNGとされている日でもあるのです。
ええ?!知らなかった!もうしちゃったよ!
という人も大丈夫。
土いじりや草むしりをしてしまった場合の対処法についても詳しくご紹介します。
土用の日って本当に知っていますか?
土用の日は一般的に夏の土用の丑の日をさします。
ですが、土用の日というのは、季節の移り目の期間を指す言葉です。
とういうことで、土用は1年に4回やってくるんですね。
2022年の土用はいつ?
1年に4回ある土用の期間は
- 冬土用・・・1月17日~2月3日
- 春土用・・・4月17日~5月4日
- 夏土用・・・7月20日~8月6日
- 秋土用・・・10月20日~11月6日
となっています。
毎回、立春・立夏・立秋・立冬の前、18日間が土用期間とされています。
どうして土用期間の土いじりや草むしりはだめなの?
土用期間というのは、土公神(どこうじん)が土の中にいて支配している期間とされています。
というのも、土の気が最も盛んになる期間とされているからです。
土の中に土公神がいるということで、土に関する行為は土用期間は避けるようにしよう、というのが風習だったんですね。
神さまがいる土を掘り返したりすることで、土公神さまの怒りに触れてたたりがあるとされていたんです。
ということで、草むしりや土いじりもしない方が良い、というのが考え方の1つです。
もし草むしりや土いじりをしてしまったら?
土の中に神さまがいるというのは科学的根拠は何もありません。
気にしないという人もいることでしょう。
しかし、何かのきっかけで土用の期間中に草むしりや土いじりをしてしまった・・・。
このままだと不安・・・。
という人もいらっしゃると思います。
こういった場合は、掘り起こしてしまっている土の部分に塩をまいておきましょう。
塩は少量で大丈夫です。
そして心の中で
「土公神(どくしんどこうじん)さま、お騒がせしてしまって申し訳ありません。」
とお詫びすれば許してもらえることでしょう。
土用期間でも土いじりをしても良い日がある?
土用期間は18日間あります。
しかし、この18日間、全て土に関することをしてはいけない、というわけでもないのです。
それは『間日(まび)』という日です。
この日は文殊菩薩さまの計らいにより、土公神が清涼山(天上の世界)に集められるため、土を動かしても祟りがないとされていました。
そもそも、土用というのは雑節(ざっせつ)というものにより決まっています。
これは1年の季節を表す二十四節気をサポートするものです。
日本独自のもので、農家さんのために決められた二十四節気よりも細かく季節を表現しているものなんですね。
農家さんと言えば土との関係が深いですよね。
なので18日間、田畑を動かしてはいけない、となると困る所も出てきたのです。
そこで土用期間の中に「間日」というものを設けたんですね。
土用の間日は
- 春土用・・・巳、午、酉の日
- 夏土用・・・卯、辰、申の日
- 秋土用・・・未、酉、亥の日
- 冬土用・・・寅、卯、巳の日
となっています。
2022年の土用の間日はいつ?
では2022年はいつなのかというと
- 冬土用・・・1月25日、1月26日、1月28日
- 春土用・・・4月22日、4月23日、4月26日、5月4日
- 夏土用・・・7月25日、7月26日、7月30日、8月6日
- 秋土用・・・10月21日、10月23日、10月25日、11月2日、11月4日、11月6日
となっています。
今年は秋土用の間日が多いですね(^^)
神経質になる必要はありません
土用の期間というのは季節の移り目であるので体調を崩しやすく、注意して生活しましょうね。
という注意喚起であるということが分かってもらえたでしょうか?
先人の知恵というか、体調を崩したら大変だからという戒めの1つとして考えると良いですね。
土用の期間に草むしりや土いじりをしたからと言って必ず不幸になる、なんていうことはありません。
気持ちの問題だと思いますので、ああ、そうなんだ程度に心にとどめておき、どうしても気になる場合は間日などを使って作業してみてくださいね。
以上「土用2022に土いじり・草むしりがNGな理由は?してしまった場合の対処法は?」をお送りしました。