どら焼きが好きです。
ですが、まさかどら焼きの日があるとは知りませんでした。
考えてみればどら焼きってそこの食べ物で、どんな歴史があるのか。
結構ミステリアスな食べ物です。
そこで今回は「どらやき」の
- 名前の由来
- 発祥の地
- 歴史
- 4月4日が「どら焼きの日」になった理由
- 三笠との違い
などついてご紹介します。
由緒正しいどら焼きは・・・
どら焼きの歴史は戦国時代までさかのぼります。
時の茶人、千利休のお茶会を記録した「利休百会記」の中に「麩の焼き」というお菓子が登場します。
このお菓子は小麦粉を水で溶き、鍋で薄くのばし焼いたものに味噌や山椒味噌、ケシの実などを入れてくるくる巻いたものだそうです。
その後、麩の焼きに「餡」を巻いたものが登場します。
これがどら焼きの原型と言われていて、「惣助焼(そうすけやき)」呼ばれていたようです。
今のような形ではなく、どちらかと言えば「きんつば」のような形状だったと言われています。
どら焼きの発祥の地は?
どら焼きの由来として言われているものの1つに
「武蔵坊弁慶が手傷を負って民家に逃げ込んだ際に、お礼としてどら焼きのようなものを振る舞った」
といものがあります。
小麦粉を水で溶いて薄く焼いたものにあんこを包んでいたと言われているので、どら焼きに近いものに思いますね。
しかし、小豆餡というのが登場したのは鎌倉時代に登場したとされています。
鎌倉幕府ができる前に死んでしまっている武蔵坊弁慶にはあんこを振る舞うことは不可能・・・。
ということでこの説の真否は分かりません。
この他にも諸説が色々あり、どれが本当なのか?というのは分からないところにあるのです。
明治時代初期に「梅花亭」というところで、初めて丸型のどら焼きが作られたんだそうです。
東京日本橋の大伝馬町にあるお店です。
この時も二枚の生地であんこを挟むというタイプではなく、一枚の生地の上にあんこを置き、半分に折るといった感じだったそうです。
2枚の生地であんこを包むようになったのは、大正時代なんだとか。
大正2年に創業の上野広小路の「うさぎや」で今の形のどら焼きを作り始めています。
「1個でお腹がいっぱいになるお菓子を作ろう!」ということで大きさも少し大きくしたようですね。
どら焼きの名前はなんでどら焼き?
どら焼きというのは漢字で書くと「銅鑼焼き」ともなります。
この「銅鑼」とは、楽器の銅鑼を指します。
何故「銅鑼」なのか。
ここにも諸説色々あり、はっきりと「こうだから!」というのはありません。
しかし
『色や形が銅鑼に似てるから』
『最初は銅鑼を熱して生地を焼いていたから』
『船が出る時に鳴らす銅鑼の形をかたどった』
など、色々な理由があるのです。
更にはこんな説も見つけました。
「西洋からやってきたホットケーキの影響を受けて、この形に近づいて行った。
昭和の初期ごろはどら焼きとホットケーキが混同されがちだった。」
言われてみれば、ホットケーキに形が似ているような感じもしますね。
どら焼きには別名あり?
関西地方ではどら焼きのことを「三笠」と呼ぶところもあるようです。
これはどら焼きの別名とも言われていて、文明堂では今でも「三笠山」という商品名で売られています。
文明堂はカステラの老舗で有名なお店ですよね。
そもそも、この「三笠」というのはどこからとられた名前なのかというと、それは奈良時代の歌人阿倍仲麻呂の歌の中にあります。
それは
『あまの原 ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に いでし月かも』
からとられたと言われています。
三笠の山とは奈良県にある標高297mのちょっと低めの山。
とってもなだらかで山の形がふっくら焼けたどら焼きの形に似ているということで三笠山という名前をつけたんだそうですよ。
他にも「三笠まんじゅう」「三笠焼き」と呼ぶところもあるそうです。
三笠とどら焼きの違いは?
三笠とどら焼きはほとんど同じものです。
しかし、この2つには微妙な違いがあるんですね。
どら焼きは
- 皮は片面を焼いているもの
- 皮のふちはくっついていない(あんこが見える)
三笠は
- 皮は両面を焼いているもの
- 皮の縁は軽く押さえている(あんこが見えない)
といった違いがあるようです。
地域によって呼び方に違いがあるとかそういったことはないようですね。
どら焼きの日が4月4日なのはなんで?
どら焼きの日は最近できた記念日です。
鳥取県にあるお菓子メーカー「丸京製菓株式会社」が提唱し、日本記念日協会の認定を受けたのが始まりです。
何故4月4日なのかというと
『4と4を合わせたしあわせ(4合わせ)の日をどら焼きを食べて皆が幸せになって欲しいという願いを込めて』
引用元:https://www.marukyo-seika.co.jp/
だそうです。
また桃の節句と端午の節句、2つの節句に包まれているというところが、皮に包まれているあんこを連想させるともされています。
どら焼きは進化している
あんこしかなかったどら焼きですが、最近では
- 生クリーム
- 栗
- バター
- プリン
などなど、中身も色んなものが挟まれるようになってきました。
他にも、皮を焼かずに蒸す「蒸しドラ」なるものもあります。
これだけ種類があれば、どれから食べようか迷ってしまう、そんな楽しみ方も増えたどら焼きです。
これからも新しい楽しみ方を見つけていきたいと思います。
以上「どら焼きの発祥や歴史や名前の由来!どらやきの日はなぜ4月4日?三笠との違いは?」をお送りしました。