2014年7月1日にテレビ朝日の定例会見が開かれました。
そして、小栗旬主演ドラマ「BORDER(ボーダー)」の続編に前向きであるとのコメントがあったんです。
え!あのラストからどんな続編になるの?
コメントは、
総合編成局担当の平城隆司常務は「このドラマに関しては原作者の思いが主演の小栗さんにいい形で伝わった。今後の展開についてもいい形で展開できればと思っています」と続編にも前向きであることを明かした。
というもので、当然ですが、あくまで局としての姿勢を示したのみ。
ただ、もし続編が実現するとしたら、どんな内容になるんでしょう?
繰り返しになりますが、あのラストから!
ちょっと考えてみました。
この記事は、ドラマ「BORDER」を見ていなかった人には意味不明な内容ですw
また、ネタバレも含まれているので、これから見るつもりの人は読まれないことをおすすめします。
ぜひ、最終回を見てから、記事をよんでいただけると嬉しいです。
いくつかポイントがあるんですよね。
すべて関連しあってますが、
です。
「こちらの世界へようこそ」の意味
ラストシーン。
石川に突き落とされ、死者となった安藤が言う台詞。
「こちらの世界へようこそ」
これに「法の世界を越えてしまった」意味が含まれているのは間違いないと思います。
最終回のタイトルは「越境」です。
これはドラマの中で毎回描かれていた、表の正義の世界から裏の世界へと徐々に近づいていき、とうとうボーダーを超えてしまう・・・しまったことを表すタイトルですよね。
だからこそ、裏の世界の住人・赤井との会話も、まさにこの意味での「越境」がテーマになっていました。
「この意味での」と書いているのは、ドラマのタイトル「BORDER」が初回などでは「生者と死者のボーダーかな?」としてとらえられていただろうから。
しかし、実は「正義と悪のボーダー」や「表と裏の世界のボーダー」「法を守るものと守らないもののボーダー」という意味があるのだ・・・と視聴者がわかってくるという構成になっていたのが、このドラマの上手いところです。
さて、話がそれたかもしれませんが、石川が安藤を殺してしまった=法の世界を超えた、のは間違いないでしょう。
問題は、そこにもう一つの「越境」の意味があるのかどうか・・・です。
石川安吾は死んだのかどうか
それはつまり、石川が死んだのかどうか。
生から死の世界へのボーダーを越えたのかどうか、という意味です。
ラスト2分弱の間、石川は安藤をビルから突き落としてしまったあと、呆然とします。
その中で息を飲んだ後、視線が固まる・・・しばらくしてから、視線が左右へきょろきょろする・・・というシーンがあります。
うまいですねえ!!
この演技があるからこそ、「このタイミングで頭の中の銃弾がきっかけで石川は死んだんだ」という推測が流れた訳です。
小栗旬の演技のすごさが光ります。
細かく言うなら、この瞬間に死んだとしたら、実体と霊体(って呼び方でいいんでしょうか?)はいつ分離したのか?なんて話になります。
が、それは演出上省くこともあるでしょうしね。
これは、
- 石川は死んだ説
- 石川は死んでない説
どちらもあり得るということで保留ですね。
両方考えられると視聴者に思わせるのが、製作陣の狙いだったでしょう。
まんまとはまってしまってますねww
肩を触られた(=死者と触れた)のは現実か?
確認ですが、作品のテーマ・最終回のタイトルから考えても、石川が安藤を殺していないことは「ない」。
つまり、ビルから突き落とされて、安藤が死者になっていることは間違いないでしょう。
そして、それまでに、生者である石川と死者は触れることができないことが描かれています。
では、この死者である安藤が石川の肩に触れたことは何を意味するのか?
これは視聴者の意見が分かれています。
大きく分けると、
- 触れられているんだから、「石川は死んだ」説
- これらは「越境した」ことを強烈に印象づける演出であり、「石川は死んでいない」説
これはもう「演出だから」とすると、乱暴に言うならどんな解釈もありなので、決着のつけようがないですw
一人一人の視聴者の解釈次第になってしまいますから。
ただ、安藤が
「あなたもこちらの世界に来るといい。みみっちい真似をしないで、私を直接罰すればいい」
と最終回途中のシーンで石川に語りかけているんですね。
この時の「こちらの世界」のニュアンスは確実に「越境」のほうなんです。
つまり、「表の正義の世界から裏の世界へのボーダーを越える」の意味です。
そんなわけで、個人的には実は「石川は死んでない」説を採用してますが・・・。
なんにせよ、製作陣の思うツボな気がしますww
あと、一応、石川は死者と出会う時、シンクロして「ドックン!」という音が流れるんですが、ラストシーンではそれはなかった!という指摘もネットではありました。
なるほどー。
では、あれは死者となった安藤ではなく、石川の中での「絶対的な悪」、悪の世界の象徴的イメージとしての安藤ってこと?
いやはや、わかりません。
製作陣の思うツボですねーww
ドラマ「BORDER」の続編はどんんなストーリー?
じゃ、具体的にはどんな続編が予想されるか?
石川が死んでるかどうかで、もちろん予想は変わってきます。
ただ、個人的に「石川は死んでない」説を採択してるので、その場合だけ考えたいと思います。
むしろ、「石川は死んだ」説の方の意見はどんどん聞いてみたいです。
さて、石川が死んだかどうか関係ない場合も含めて、ざっとこんな感じでしょうか。
スピンオフの場合
1は、実際に脚本家の金城さんが、波留演じる比嘉のスピンオフについてコメントしていたことがありました。
これは現実的なアイデアかもしれません。
また、視聴者からは、ハッカーのサイくんガーくんのスピンオフを期待する声も多いです。
この二人もなかなか複雑な過去がある設定らしいので、見ごたえのあるスピンオフが出来そうです。
見てみたいですねー!
描かれていないエピソードの場合
2.についてですが、そもそも脚本家・金城さんは、この作品が決まったときに15本ほどのプロットを出しているそうなんです。
しかも、その一つ一つが全く異なるジャンルの作品になってるとか。
つまり、映像化されていないプロットがある訳で、この説も現実的です。
ただ、「続編」という形で、前回のラストを知ってる視聴者に届けるわけですから、そこで演出が必要ですよね。
その時に、個人的に期待したいのが「兄の死」の真相に迫るというテーマです。
せっかく死者と(一時的にとはいえ)話せる能力を持ったのに、肝心の気になる亡き兄とは離せないとう苦悩が、作品中で描かれていました。
もし、
- 石川が兄の死の真相に迫る
- しかも、それがラストシーンの意味合いを深める
ようなストーリーになれば、かなり面白い続編になるんじゃないかと思います。
「越境」した石川のその後を描く場合
3.については、石川が安藤を殺したということが明白になる場合と、そうでない場合が想定できます。
突き落としたシーンは目撃されていない風でしたし、安藤の服に石川の指紋はべったりでしょうけど、もみあった証拠とはなれ、突き落とした証拠にはならないでしょうから。
仮に明白になった場合ですが、これは逃亡するとか、裏の世界に完全にもぐりこむというような設定になるんでしょうか。
ただ、これは個人的には重すぎる気がします。
描くけば描くほどダークになるしか道がない気がします。
また、明白にならない場合。良心の呵責と戦いながら、石川が正義や自身の能力をどう向き合うのか、興味はわきます。
が、いかんせん倫理的じゃない(-_-;)
罪が明白にならない場合・・・で続編を描くのは、正義を貫くからこそ法の世界を越えてしまった石川には似合わない。
矛盾が生まれます。
これは「ない」んじゃないでしょうか。
ということで、多分に主観的な判断が入っているのは重々承知していますが・・・。
- 前作と同じタイムラインで、たとえば兄の死の真相にも迫るような続編
- 完全に他の登場人物でスピンオフ
あたりが現実的かと思います。
BORDER制作チームの皆さま!僕はどっちも見たいです!w
ところで、「BORDER」にはもともと非情で自分と周囲に線を引いていたような石川が、その線を越えて情に、仲間に開かれていくといった意味も込められています。
最終回では、石川と裏世界の住人とふしぎな心の交流、石川と立花・比嘉が心を開きあっていく姿が描かれていました。
そして、ラストでは石川が涙を流す姿も。
改めて「BORDER」というタイトルの深い意味付けに気づいた気がします。
金城さん、すごいですね!!
続編でも山田優のおもてなし飲み会?
ところで、「BORDER」の撮影中、妻・山田優のリクエストもあり、小栗旬は外に飲みに行くより、自宅での飲み会を開いて共演者やスタッフを招待していたらしいんです。
なんと、山田優がお酒を作ってくれたとか!
BORDERチームは出演陣もスタッフもかなりの結束力がありました。
一体感が作品を通じて、視聴者にも伝わってくるようでしたが、実は山田優の影の働きがあったんですね!
妊娠もされてるし、続編がある頃にはお子さんも生まれてるでしょう。
続編が実現した際には、お子さんも含めての自宅飲み会となるんでしょうか。
以上、どうにもこうにに結論が出るはずもない話題でしたが、とにかく「BORDER」が好きなので期待を込めて書いてみました。
いつもの記事とは一風違う、自分の色が出まくった長文を読んでくださって、ありがとうございました。
よろしければ、皆さんの期待の声も聞かせてください!
僕はBorderとか過去ドラマはいちいちレンタルしにいくのが面倒なので、U-Nextを利用しています。
「見たい!」と思ったときにすぐ見れるというのは、ストレスがなくて、かなり快適ですよ。
それでは!