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アメリカンスナイパーのネタバレ!原作の実話と映画のラストを解説!

現在公開中の映画『アメリカンスナイパー』が話題になっています。
『アメリカンスナイパー』は、2014年度アカデミー賞の音響編集賞を受賞したことでも注目されている映画。

夫・父親であるがゆえに戦いの中で苦悩する主人公というインパクトのあるCMや鳥越俊太郎の出演しているCMが流れています。
結構な頻度で流れているので、タイトルは知っているという方も少なくないのでは?

『アメリカンスナイパー』は、とある自伝が原作になっている実話とのこと。
どんな内容なのか気になりますね。

今回は、アメリカンスナイパー実話の原作や映画のラストについてネタバレありで紹介していきたいと思います。

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アメリカンスナイパーとは

アメリカンスナイパーは、クリント・イーストウッド監督の最新作の戦争映画。
2014年11月11日のAFI映画祭で、初上映され大反響となりました。

2014年12月25日に北米限定で公開され、2015年1月16日に全米で公開。
日本では、2月21日から公開中となっています。

アメリカンスナイパーの北米興行成績は、2015年2月に3億ドルを突破。
これは、スティーヴン・スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」を抜く大記録なんです!
アメリカで公開された戦争映画で、史上最高の興行収入額となっています。

アメリカンスナイパーの主演を務めるのは、

  • 『世界にひとつのプレイブック』
  • 『アメリカン・ハッスル』
  • 『アメリカン・スナイパー』

の3作品で3年連続アカデミー賞にノミネートされているブラッドリー・クーパー

監督、主演、ともに話題の人物ですが、この映画のイチバンの注目ポイントは「原作」なんだとか。
アメリカンスナイパーの原作は、どのような内容なのでしょうか?

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アメリカンスナイパーの原作となった実話

アメリカンスナイパーの原作は、『ネイビー・シールズ最強の狙撃手(原題:American Sniper)』。

作者は、イラク戦争に4度従軍したクリス・カイル
原作者のクリス・カイルの経験に基づいた著書となっているんだとか。

つまり、アメリカンスナイパーの原作は、自伝で実話に基づいた作品ということですね。

映画『アメリカンスナイパー』のモデル・カイルとは?

カイルは、1999年に海軍に入隊。
入隊後、選抜試験に合格し、ネイビー・シールズに配属され狙撃手となりました。

イラク戦争が始まった2003年から2009年の除隊まで、イラクへ4回派遣されています。

4回のイラク派遣でカイルは、公式戦果だけでイラク軍・アルカーイダ系武装勢力の戦闘員160人を殺害。

自国アメリカでは、「伝説の狙撃手」と呼ばれていたとのこと。
一方、敵からは、ラマーディーの戦いでの戦果が注目され「ラマーディーの悪魔」という異名で恐れられ、懸賞金がかけられていたんだとか。

また、カイルは、敵を殺害したことに一切罪悪感は無かったようで

もっと敵を倒せればもっと味方の命が救えた

と著書に書いています。

戦場から帰還・除隊後のカイル

除隊間際には、体中に故障を抱え、原因不明の高血圧や飛蚊症に悩まされるなど、心身ともにボロボロになってしまったカイル。

最前線で戦っている瞬間は、

  • 国や仲間を守るという使命感
  • 自分も危険にさらされているという張り詰めた緊張感

など、実際に戦場にいた人にしか理解できない精神状態になるのでしょう。

後悔やためらい・恐怖や罪悪感などの感情を抱くという心の余裕はなかったため、原因不明の症状という形で心身に影響がでてきたのかも知れません。

PTSDに苦しむ帰還者が多いことから考えても、想像以上の精神状態がつづくということだけは間違いないといえそうです。

戦場という特殊な環境では、そのような感情を抱いてしまうとおそらく帰還できないということなんでしょう。

カイルは除隊後、民間軍事会社「クラフト・インターナショナル社」を設立。
その一方で、自伝の執筆やPTSDに悩む帰還兵や退役兵のためのNPO団体「FITCO Cares Foundation」も設立し、精力的に活動したとのこと。

アメリカンスナイパーの映画のラストをネタバレ!?

壮絶な人生を送ったカイルが主人公となっている映画「アメリカンスナイパー」。

映画『アメリカンスナイパー』は、前述のカイルの経歴を淡々となぞっていくという内容。
さらに、戦争で精神を蝕まれていくカイルの姿や、家族との絆が描かれています。

ラストシーンは、4度の派遣を終え、除隊した後。
精神的にも立ち直り、同じ苦しみを持つ帰還兵たちの手助けを始めてたカイル。
カイルは、帰還兵と話すために出掛け、それを妻のタヤは半開きのドアから見送ります。

これが「映画のラストシーン」。
妻が夫を玄関先まで見送るというのは、ごくごく一般的な光景。

しかし、戦争で数多くの人間をライフルのスコープ通して覗き、殺害してきたカイルにとっては特別な意味が込められた表現となっているんです。

ラストでは、カイル自身がドアという四角い窓を通してタヤに見られる。
この演出が意味する答えは、直後のテロップで示されます。

「その日、その帰還兵によって、カイルが殺された」

その後、カイルの実際の追悼式などのニュース映像が流れます。
最終的には音楽が消え文字だけのエンディングロールが流れ、黙祷を思わせる演出で映画は幕を閉じます。

実は、カイルは2013年2月2日にPTSDを患う元海兵隊員エディー・レイ・ルースの射撃訓練をしていました。
その射撃訓練中、ルースに撃たれて死亡してしまったんです。

脚本家のジェイソン・ホールによると

カイルの2人の子供に配慮して、ラストシーンの殺害シーンをカット

し、このような演出になったとのこと。

以上「アメリカンスナイパーのネタバレ!原作の実話と映画のラストを解説!」をお送りしました。



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