履歴書に職歴を書く欄があります。
ここは転職を繰り返しているとたくさん書くことになります。
ここで気になるのは退職理由についてです。
退職理由は絶対に書かなくてはいけないものではありません。
自分にとって有利になる場合には積極的に書くようにすれば良い、というものです。
ではその退職理由、履歴書に書く場合はどんな風に書けば良いのか?
今回は書き方の例を3つあげながら詳しくご紹介したいと思います。
ついつい使いがちな「一身上の都合」。
これって本当に使っても良いの?
ちょっとした嘘ならついても良いの?ということも一緒にご紹介していきます。
履歴書の退職理由は簡潔に
履歴書の職務履歴のところはあまりスペースがありません。
なのでどんな場合であっても退職理由は簡潔に書くようにします。
むしろアピールするポイントがないなと感じるのであれば退職理由を無理に書く必要はないのです。
退職理由は大きく分けて
- 定型フレーズ
- 自分のアピールポイント
- 離職期間が長い場合
といった3通りがあります。
それぞれ実例と共に見ていきましょう。
退職理由の書き方①「定型フレーズが良い場合」
退職理由は無理に書く必要はないと言いました。
なので、定型フレーズを書く場合は、書かなくても良いのです。
しかし、定型フレーズを書く場合にはある一定の条件を満たしていないと、逆に印象を悪くしてしまいます。
それはどんな場合かというと
- 転職回数が3回以上
- これまでついてきた職の業種に一貫性がない場合
- 離職期間が長い場合
などです。
このどれかに当てはまる場合に、退職理由で「一身上の都合」などといった定型フレーズを使うのはむしろ逆効果です。
定型フレーズには「一身上の都合」の他にも
- 契約期間満了のため
- 会社都合のため
といった2通りがあります。
契約期間満了は契約社員として働いていた場合などに書くことができます。
会社都合は、働いていた会社が倒産したりリストラにあった場合に書くことができる理由です。
ここで1つ注意して欲しいのは、会社が倒産した場合でも自己都合退職になる場合があるということです。
それはどういった場合かというと
『会社の経営状況が思わしくないと知り、自己判断で退職した場合』
です。
自分から「退職します。」と言いだしてしまうと、どれだけ経営が傾いていてその1日後に倒産したとしても自己都合退職なので注意しましょう。
記入例をご紹介します。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2010 | 4 | 〇〇株式会社 入社 |
2018 | 3 | 会社都合により退職 |
以上 |
簡潔に必要な情報だけを伝えるといった目的で十分です。
退職理由の書き方②「自分のアピールポイントを書く場合」
職務履歴の所にはあまりスペースがありません。
しかし、ここにあまりネガティブな印象をもたれないように努力することが履歴書を書く上では必要です。
では、どんな人が定型フレーズではなく自分のアピールポイントを書けば良いのか。
それは
- 転職回数が多い人
- 転職した業種に一貫性がない人
と言ったところです。
それぞれ、記入例と共にご紹介します。
<転職回数が多い場合>
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | キャリアアップを目指すため退職 |
2011 | 2 | □□株式会社に入社 |
2013 | 9 | 配偶者の転勤により退職 |
2014 | 5 | **商事に入社 |
2016 | 6 | 資格を活かすため退職 |
以上 |
<転職した業種に一貫性がない場合>
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | 他業界へ挑戦するため退職 |
2011 | 2 | 株式会社●●に入社 |
2013 | 9 | プログラマー転身のため退職 |
2014 | 5 | **商事に入社 |
以上 |
全て「一身上の都合」としてしまうと、この人をうちで採用してもすぐに退職されてしまうんじゃないかなどといった誤解を生んでしまいがちです。
そんな時には、できるだけ簡潔に退職理由を書き、詳しい内容は職務経歴書で書くようにしましょう。
退職理由の書き方③「離職期間が長い場合」
最後に離職期間が長い場合です。
離職している間に何をしていたんだろう、というのを説明することになりますね。
<記入例>
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | 結婚により退職 |
2018 | 4 | 株式会社●●に入社 |
2020 | 8 | 一身上の都合により退職 |
以上 |
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | 一身上の都合により退職。以降フリーランスにて活動 |
以上 |
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | 病気療養のため退職(10月現在完治) |
以上 |
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
2006 | 4 | ▽▽商事に入社 |
2010 | 10 | 両親の介護により退職 |
以上 |
などです。
他にも、「資格修得のため退職」などといった理由も良いかと思います。
履歴書の退職理由で絶対にダメなこと
自分が就職や再就職をする時に、不利になること、というのは隠したくなるものです。
それは誰だってそうでしょう。
しかし、嘘をついてそれを隠すということはまた違います。
嘘をついてしまうと「経歴詐称」ということになるのです。
なので、履歴書には自分のことをきちんと正直に書かなくてはいけません。
結婚もしていないのに、結婚のため退職した、とか。
両親は元気なのに、介護のために退職したなどというのは書かないのが良いのです。
自分でここは隠したいなと思ったら、転職を機にポジティブに次の職業に就いたのだというのをアピールしてみてはいかがでしょうか?
以上「履歴書の退職理由の書き方の例3選や「一身上の都合」の使い方!嘘は絶対ダメ?」をお送りしました。