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青色発光ダイオードの中村修二教授がノーベル賞受賞!国籍や200億円の裁判を考える

2014年ノーベル物理学賞を受賞したカリフォルニア大学中村修二教授
ノーベル化学賞?なんて間違いもあるみたいですが、ノーベル物理学賞です。
お間違えなきよう。

そして、この記事では、

  • 中村修二教授のエミー賞などの業績・受賞歴
  • 中村修二教授の国籍が話題に?
  • LED開発をめぐっての裁判を今振り返る

をお送りしたいと思います。

詳しくは後ほど書きますが、裁判というのは、日亜化学工業とのもの。
中村修二教授へ200億の支払い命令が出たことで記憶されている人も多いのではないでしょうか?

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中村修二教授のプロフィールと国籍

では、まず基本のプロフィールからご紹介しましょう。

青色発光ダイオード LED 中村修二 教授 ノーベル賞 受賞 国籍 200億円 裁判

中村修二(なかむらしゅうじ)

誕生日:1954年5月22日
出身:愛媛県
出身校:徳島大学
国籍:アメリカ合衆国
略歴
1979年:徳島大学大学院工学研究科修士課程修了、日亜化学工業入社
1987年:フロリダ大学電子工学部へ留学
1993年:高輝度青色発光ダイオードを開発。
1994年:徳島大学で博士学位取得
1999年:日亜化学工業を退社
2000年:カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授に就任
2002年:信州大学客員教授に就任
2006年:愛媛大学客員教授に就任

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中村修二教授は日本人かアメリカ人か?国籍について

上記のとおり、中村修二教授はなんと国籍がアメリカと言われています。

アメリカ国籍にした経緯は、後ほど書く裁判の結果、日本の司法システムに絶望して・・・なんて声もありますが、実際にはどうなんでしょう。
2000年からカリフォルニア大学に就任し、アメリカに居住されているからという理由だけかもしれませんが・・・。

ただ、この点については早速、議論が巻き起こっているようです。

例えば、日本国内での報道はご存じのとおりですが、アメリカのメディアではどうか?
これは「アメリカ人」の中村修二氏が受賞したと報道してます。

例えば、ニューヨークタイムズのHPならご覧のとおり。

青色発光ダイオード LED 中村修二 教授 ノーベル賞 受賞 国籍 200億円 裁判

2人の日本人と、1人のアメリカ人がノーベル物理学賞を分け合った(2 Japanese and 1 American Share Nobel Prize in Physics)」という記事タイトルですね。

こう報道された根拠。
それは、ノーベル賞のプレスリリースで中村修二教授について「American citizen」と書かれているからなんです。

ただ、この言葉については

  • 単に「アメリカの市民」
  • アメリカ国籍を保有するもの

のどちらなのかは実ははっきりしていないという!

弁護士ドットコムニュースの記事によると、

中村教授の所属するカリフォルニア大サンタバーバラ校に電話をかけてみた。
窓口として応対したアンドレア・エストラーダさんによると、「中村教授は、アメリカ市民(U.S. CITIZEN)です」という。

しかし、中村教授の国籍がどうなったかについては「わかりません」ということだった。

とのこと。
まあ、この点は、いずれはっきりするでしょう。

しかし、日本でも

  • 日本に帰化した外国人の偉業を「日本の誇り」と喜ぶ
  • 海外に帰化した日本人の偉業を「さすが日本人」と喜ぶ

の両方のケースがありますからねえ。

猫ひろしはカンボジア国籍だし、小錦からはじまり琴欧州らの力士は日本国籍ですし。
フィギュアの長洲未来なんかはややこしい。

まあ、我田引水的に喜んでしまうのは日本に限らず、どの国でもそうなんでしょうか?
なんにせよ、中村修二教授ご本人からすると、「国籍がどこでも俺は俺だ!」って感じでしょうけどね。

ということで、中村修二教授の人となりが気になる人は、このホリエモンとの対談動画の予告編を見てみるってのはどうでしょう?

中村修二教授の受賞歴

さて、話が前後する気もしますが、輝かしい受賞歴をご覧いただきましょう。

1996年:仁科記念賞受賞
1997年:大河内記念賞受賞
2002年:ベンジャミン・フランクリン・メダル工学賞受賞
2002年:2002年武田賞受賞
2006年:フィンランド政府などからミレニアム技術賞を受賞
2008年:アストゥリアス皇太子賞(学術・技術研究部門)受賞
2011年:第63回エミー賞技術開発部門を受賞。

そして、今回のノーベル物理学賞です。
一見して、海外での受賞が非常に多いのが目につきますね。

まさにワールドワイドなご活躍です。

ちなみに、2011年のエミー賞というのがちょっとユニークです。
なんと、米国テレビ界で活躍した人や優れた作品に与えられるという米国テレビ芸術科学アカデミーによる賞。
LEDなどの研究が液晶テレビ等の技術に大きく貢献したことが受賞理由だそうです。

確かに毎日、この技術の恩恵にあずかっている人間の数ははかりしれないですよね・・・。

中村修二教授のLED開発をめぐっての裁判

ところで、今回のノーベル賞受賞以前に、マスコミで大きく取り上げられたことがありました。

それが、青色発光ダイオードの発明(404特許)の対価をめぐっての日亜化学工業との裁判です。
2004年1月の一審では、なんと日亜化学工業に200億円の支払い命令。

ものづくりに従事する技術者・社員の立場が守られる判決結果には称賛の声も多かったです。
当時、発明特許は企業のものとされるのが一般的でしたから、そもそもこういう訴えが起きるのが画期的でした。

でも、この点には、賛同する技術者やサラリーマンも多かったですよね。
これはわかります。
「それ、ぜんぶ俺がやった仕事やーん!」って言いたくなることありますよね・・・(;'∀')

しかし、さすがにこの巨額の支払い命令には驚きの声が多かったと思います。

結果としては・・・。
控訴を経て、結局は2005年1月に日亜化学工業側が中村修二氏に約8億4000万円を支払う形で和解が成立しました。

これでも相当な額ですけどね。

日亜化学工業と中村修二氏の言い分の違い

ところで、この裁判の内容をめぐっては、日亜化学工業と中村修二氏の言い分に違いがあるんですね。

例えば、中村修二教授はこんな風に当時を語ってます。

  • 「会社の利益をお前が全部開発につぎこんでいる。責任をとれ」と言われたこともあった
  • 特許の発明で得た報奨は,特許出願時と成立時の合計で2万円しかない

それに対して、日亜化学工業は一審までの沈黙を破り、日経ものづくり2004年4月号でこんな風に発言しています。

この貢献に対し,当社は中村氏にボーナスや昇給という形で報いてきたつもりです。
1989年から11年間の合計で,同世代の一般社員よりも6195万円ほど上乗せして支給しました。
45歳で中村氏が退職する際の給与所得は2000万円弱。
決して少ない額ではないと思うのです。

引用元:日経ものづくり

また、

本当に不可解なのは,あらぬうそを平気でつくことです。
例えば,法廷で彼は「社長から青色LEDの開発中止命令が2度出た」と言っています。
誰かその証拠を見た人がいるのでしょうか。

「開発中止命令のメモが回ってきた」と中村氏は言いますが,それを誰が見たのでしょう。
裁判官も弁護士も見ていないのです。

それはそうでしょう。
誰も開発中止命令など出してはいないのですから。

引用元;同上

とも語っています。

同誌では、中村修二教授の主張も掲載しています。
しかし、これらを対比してみても、この点の真相についてはなかなか迫るのが難しいです。

真相はどうあれ、個人的には、

  • 実際に技術者の権利が不当に軽く扱われている現場がある
  • その権利を主張する働きかけは全く問題はない
  • むしろその勇気には称賛や同感する人も多い

と思います。

しかし、その目的のために虚偽の発言があるのは、やはり望ましくない。
どちらかの側の見解の違い・・・と言うなら、それまでなんですけどね。

また、たとえそのようなグレーな部分があったとしても、中村修二教授が実際に青色LEDの礎を築いたのであれば、やはりそれは本当に大きい功績です。

日亜化学はこんな風にコメントしているそうです。

日本人がノーベル賞を受賞したことは大変喜ばしい。
とりわけ、 受賞理由が中村氏を含む多くの日亜化学社員と企業努力によって実現した青色LEDであることは誇らしい

自負と称賛が感じられる素晴らしいコメントだと思います。

ちなみに、ノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇氏と勤務された企業との関係はこちらの記事に!
名城大学の赤崎勇氏がノーベル賞受賞!その両親と業績を生んだ松下電器とは?

以上、青色発光ダイオードの中村修二教授がノーベル賞受賞!国籍や200億円の裁判を考える、でした。



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